強烈なスパイスオーラの源を求めて、はるばる西所沢へ。

「ネゴンボ33」
この日はすでにこの店の常連となっている様子のかりんさん、
バナナメロンさんに加え、
「ガラムマサラ」のハサンさんという凄いメンバー。
東京ナンバーワンカレー店の店主が、
埼玉ナンバーワンカレー店へと初訪問ですよ。
小料理店の居抜きらしい渋い店構え。
知らなきゃカレー屋だとは判らない。
玄関で靴を脱ぐのを忘れずに。
まず驚いたのは、トイレ。
壁一面に貼られたカレー屋のショップカード、
全部マスターの山田さんが食べ歩いてきた店なのだそう。
東京の名だたる名店だけでなく、
大阪の「バンブルビー」や「チョウク」まであるなんて、
なんとまぁ凄い!
幾多のカレー屋を食べ歩き、スタジオペイズリーで修行、
33歳でこの店をオープンしたという山田さんのカレー、
果たしてどんなカレーなんでしょうか?
・・・期待が高まります。
ともあれまずはビール(笑)

ギネス

ネゴンボサラダ
こちらなんとイチゴが入ったサラダ。
今はなき「M's Curry」へのオマージュなのだそう。
泣かせます。

日本近海マイカの自家製塩辛
これ物凄く美味い!!
だまされたと思って頼んでみてください。
一体ここは何屋だ?(笑)

野菜カレー
見よ!この華やかなルックス!!
スリランカの都市名である「ネゴンボ」を名乗るだけあって、
スリランカなスパイス使いを感じるものの、
旬の野菜のフレッシュさはまさに日本でしか味わえないカレー。

マナガツオのカレー
インドで高級魚とされるマナガツオを使ったカレー。
インド人のハサンさんをもてなすために作ったスペシャルメニューだそう。
いやぁ、客に合わせて投げる変化球。
これ、私が好きな店の条件の一つです。

こがね鶏スパイシー焼
日本の鶏は美味しい!
そのことをよく知っているお店ですね。
インド人も唸る、スパイス鶏料理!

生ラム肉串焼
ヒツジ!!!
この店、ヒツジが美味いと聞いていたんですが、
本当に美味い!!
しかし羊肉の驚異はこの後にも訪れてくるのでした・・・

海老のアジア風ココナツカレー
これなんだろ?南インド風?
それともマレーシア風??
なんせ海老プリップリです。

チキンカレー
名前はベーシックですが、普通のチキンカレーと思ったら大間違い。
ビックリするほど柔らかいチキンに独特のサラサラカレーがよく合います。
どのメニューもコリアンダー(パクチー)が山盛りなのにも注目。
コリアンダーの価格が高騰する昨今、なんて良心的な・・・

ライス
ライスの炊き心地も抜群。
パセリがまぶされているのも特徴的。

鶏レバーのカレー
これも濃厚で旨い!!
濃厚スパイシーなレバーにはライスもいいけど・・・
こちらでしょう。

バゲット
近隣のパン屋さんのバゲットらしいのですが、
カリッとふんわりなかなかの逸品!
鶏レバーカレーを乗せて、西所沢マダム風に。
さらに逸脱してみれば、こんなお酒まで。

バランタイン30年!
30年か・・・30年前って言ったら、
「ポートピア」の歌をゴダイゴが歌ってた頃か。

ゴダイゴからネゴンボへ・・・時代をつなぐ一杯。
そして・・・この日一番驚いたのがこちら。

ラム肉のキーマカレー
これは…
…至高の一皿です。
スパイス使いが巧いのはもちろんのこと、
ラム肉自体の香ばしさがこれほどまでに口の中に拡がるカレーは初めて!
聞けば生のラムをチルドした肉を用いているのだとか。
更に驚いたのは、
先日食べて感動した「アキンボ」のラムキーマと同じ肉を使っていた事!
どうやら「アキンボ」のマスターもこの「ネゴンボ33」には通っていたようで・・・
最近つくづく思うのですが、
美味しいモノにはきちんとワケがあり、
美味しい店は繋がっていくものなのですね!
膝ポン体験です。
さぁ、驚異のスパイス料理を食べ尽くした後には、
至福の珈琲タイム。

ホットコーヒー
もう何度も書いていることなのですが、
「世界で一番美味しいコーヒーは、カレーの後のコーヒー」
が座右の銘(?)である私。
この深く苦い珈琲はなんとも幸せな1杯!!!
山田さんのかなりのこだわりを感じます。

ホットチャイ
こちらもシナモンたっぷりの贅沢な仕立て。
この店、カフェとしても一級ですね。

スパイスプリン
カルダモンを用いた香り高きプリン。
だんだん、西所沢住民が羨ましくなってきた。

バニラアイス
濃い、濃いよ。
濃厚なスパイス料理に根負けしないだけの存在感があるアイスでした。
徹頭徹尾、満足満足。
・・・といったところでふと、
この店のジャンルって何だろう?
と考えてしまいました。
「インド料理」?
「カレーライス」?
う~ん、どの範疇にも収まっていないなあ…
その解答はこちらの店のショップカードに書かれていましたよ。
「カレーの店」
シンプルにして明快。
確かにそれでいいね!
小さい頃から「カレー」という食べ物で育った日本人マスターによる、
インド料理やスリランカ料理への新たな解答。
それはやはり、
「カレー」という名前でしか呼びようのない大変なご馳走だったのでした。
その奥深いルーツに思いを馳せてみれば、
まるで映画の歴史のようだ。
まるで音楽の歴史のようだ。
「アキンボ」や「カッチャルバッチャル」でも感じたヌーベルバーグの気風。
ここ西所沢にも確実に、同じ風が吹いているようです。
ニッポンのカレーファンの皆様、要チェックの店ですよ。
ご一緒した皆様、どうもありがとうございました!
negombo33
TEL:04-2928-8623
住所:埼玉県所沢市星の宮1-9-1
営業時間:
平日18:00~24:00
土日11:30~14:00 18:00~24:00
定休日:木曜
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negombo33 (インドカレー / 西所沢駅)
夜総合点★★★★☆ 4.5
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