
(琵琶湖博物館のアユモドキ)
アユモドキとは泳いでいる姿が鮎に似ていることからついた名前ですが、
実際にはコイ目ドジョウ科アユモドキ属(レプトボティア属)に分類される魚。
学名はLeptobotia curtaです。
かつてはアユ釣りのおとりとして使われたり、
食用にされたりと数の多い魚だったようですが、最近は激減、
日本国の指定天然記念物に指定されています。
もちろん、採集・飼育はできません。
しかし、このアユモドキの仲間は東アジアに何種か生息しており、
少数ながら日本にも入荷が見られます。
その中でも、もっとも美しく、もっとも可愛らしい魚がこれ。

レプトボティア・グイリネンシス
学名:Leptobotia guilinensis
別名:レプトボーシャ・グイリネンシス
最大長:10cm
原産地:中国
「ビルマレッドフィンスネークヘッド」とともに東熱帯魚研究所にて2匹入手。
金色といってもいいほど鮮やかな黄色に黒い模様。
クラウンローチにも似ていますが比較にならないほど発色は鮮やかです。
体型はかなり細身で口先も尖っていますが、
小さな目、鮮やかな模様と相まってなんとも可愛らしい顔つき。

イタチとか、ハクビシンとか、
そういった哺乳類っぽさがあります。
あまりに資料がないので、
海外のドジョウ専門サイト「Loaches Online」で調べたところ、
phは7.0~8.0の中性からアルカリ性、
水温は20~23.8°Cが良いそうです。
一般の熱帯魚より若干低めの設定ですね。
また、水槽内繁殖の例はまだないそうです。
MAXサイズは10cm。
ドジョウの中でも大型になるものが多いレプトボティア属としては、
かなり小型の部類ですね。
性質的には比較的温和で、
同種同士で多少の小競り合いをするものの相手を傷つけるほどでもなく、
体型の異なる魚であればほぼ無関心です。

自然下では、石の下などに隠れて生活しているらしく、
水槽内でも物蔭に隠れる性質が強い様子。
ときおり現れてはそのカラフルな体色を翻し、
また物蔭に隠れてしまう、そんな感じなので写真もなかなか撮れません。

悪しからず。
良い写真が撮れたらUPしますね。
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