Post
カンボジアタイガーバルブ -その1-
category - コイ&ドジョウ
2009/
03/
24皆さん、サイテス(CITES)という言葉を知っていますか?
サイテスとは、
Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora
(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)
の略。
1973年にワシントンで採択されたため一般にはワシントン条約と呼ばれています。
取引規制の対象となる種は3段階にランクされており、
付属書1(CITESⅠ)=絶滅の恐れのある種。商業目的の取り引きは禁止。学術目的の場合は、輸出許可証、輸入許可証が必要。
ジャイアントパンダ、トキ、オオサンショウウオ、サイイグアナ全種、ガラパゴスゾウガメ、コモドオオトカゲ、ムカシトカゲ、アジアアロワナ、プロバルブス、メコンオオナマズ、シーラカンスなど。
付属書2(CITESⅡ)=商業目的の取り引きは可能だが、輸出許可証または証明書が必要。
カバ、スッポンモドキ、ヤドクガエル属全種、アホロートル、ホオジロザメ、ピラルクー、ネオケラトドゥスなど。
付属書3(CITESⅢ)=輸出許可証または原産地証明書等が必要。
中国におけるクサガメやハナガメ、インドハコスッポン、ホンジュラスにおけるチュウベイサンゴヘビ、ハイイロチズガメなど。
に分けられています。
もっと詳しくはこちら→ 経済産業省HP ワシントン条約(CITES)
ざっと見て判るとおり、CITESⅠのアジアアロワナやCITESⅡのスッポンモドキなど、ペットショップで販売されている種もいくつか混じっているので注意が必要です。
証明書の有無はなならず確認しましょう。
さて、上記のCITESⅠリストには名だたる(?)絶滅危惧種が勢ぞろいしていますが、
中にあまり聞きなれない名前が混じっていませんか?
そう。
「プロバルブス」
直訳すると「ムカシゴイ」となるこの魚は、
一般的にはタイガーバルブと呼ばれ、タイに生息する原始的なコイの仲間。
タイガーバルブ
学名:Probarbus jullieni
別名:プロバルブス、セブンストライプドバルブ、ジュリアンズ・ゴールデンバルブ
最大長:150cm
原産地:インド~中国南部、タイ、マレーシア
そのド迫力の姿は東京タワー水族館などで見ることができます。
もちろん、一般には流通しません。
しかし・・・今年になってなんと
「カンボジアタイガーバルブ」なる魚が流通し始めたのです!!
え?
カンボジア産のタイガーバルブですか?
輸入していいんですか??
と、思ったのですが、
どうやら今回のはカンボジアのトンレサップ湖産。
タイガーバルブと同属のProbarbus labeamajorという魚なのだそうです。
プロバルブス属には本家タイガーバルブを含め3種が知られているそう。
もう一種はProbarbus labeaminorという魚。
メジャーとマイナー・・・うーん、変な名前。
さて、その話題のカンボジアタイガーバルブ、
早速うちにもやってきています。

カンボジアタイガーバルブ
学名:Probarbus labeamajor
別名:シックリップバルブ
最大長:150cm
原産地:メコン川流域
はっきり言って本家タイガーバルブとの違いがわかりません。
あまりに情報が少ないです。

学名や英名からすると、唇が分厚いのが特徴?なのかな?
といってもプロバルブス特有の下向きの口なので、よく判りませんね。

独特の雰囲気を持ったこの「ムカシゴイ」の仲間。
次回じっくり、写真で検証しましょう。
→カンボジアタイガーバルブ -その2- に続く。
人気ブログランキング参加中。
いつもクリックありがとうございます。
クリックはこちら
サイテスとは、
Convention on International Trade in Endangered Species of Wild Fauna and Flora
(絶滅のおそれのある野生動植物の種の国際取引に関する条約)
の略。
1973年にワシントンで採択されたため一般にはワシントン条約と呼ばれています。
取引規制の対象となる種は3段階にランクされており、
付属書1(CITESⅠ)=絶滅の恐れのある種。商業目的の取り引きは禁止。学術目的の場合は、輸出許可証、輸入許可証が必要。
ジャイアントパンダ、トキ、オオサンショウウオ、サイイグアナ全種、ガラパゴスゾウガメ、コモドオオトカゲ、ムカシトカゲ、アジアアロワナ、プロバルブス、メコンオオナマズ、シーラカンスなど。
付属書2(CITESⅡ)=商業目的の取り引きは可能だが、輸出許可証または証明書が必要。
カバ、スッポンモドキ、ヤドクガエル属全種、アホロートル、ホオジロザメ、ピラルクー、ネオケラトドゥスなど。
付属書3(CITESⅢ)=輸出許可証または原産地証明書等が必要。
中国におけるクサガメやハナガメ、インドハコスッポン、ホンジュラスにおけるチュウベイサンゴヘビ、ハイイロチズガメなど。
に分けられています。
もっと詳しくはこちら→ 経済産業省HP ワシントン条約(CITES)
ざっと見て判るとおり、CITESⅠのアジアアロワナやCITESⅡのスッポンモドキなど、ペットショップで販売されている種もいくつか混じっているので注意が必要です。
証明書の有無はなならず確認しましょう。
さて、上記のCITESⅠリストには名だたる(?)絶滅危惧種が勢ぞろいしていますが、
中にあまり聞きなれない名前が混じっていませんか?
そう。
「プロバルブス」
直訳すると「ムカシゴイ」となるこの魚は、
一般的にはタイガーバルブと呼ばれ、タイに生息する原始的なコイの仲間。
タイガーバルブ
学名:Probarbus jullieni
別名:プロバルブス、セブンストライプドバルブ、ジュリアンズ・ゴールデンバルブ
最大長:150cm
原産地:インド~中国南部、タイ、マレーシア
そのド迫力の姿は東京タワー水族館などで見ることができます。
もちろん、一般には流通しません。
しかし・・・今年になってなんと
「カンボジアタイガーバルブ」なる魚が流通し始めたのです!!
え?
カンボジア産のタイガーバルブですか?
輸入していいんですか??
と、思ったのですが、
どうやら今回のはカンボジアのトンレサップ湖産。
タイガーバルブと同属のProbarbus labeamajorという魚なのだそうです。
プロバルブス属には本家タイガーバルブを含め3種が知られているそう。
もう一種はProbarbus labeaminorという魚。
メジャーとマイナー・・・うーん、変な名前。
さて、その話題のカンボジアタイガーバルブ、
早速うちにもやってきています。

カンボジアタイガーバルブ
学名:Probarbus labeamajor
別名:シックリップバルブ
最大長:150cm
原産地:メコン川流域
はっきり言って本家タイガーバルブとの違いがわかりません。
あまりに情報が少ないです。

学名や英名からすると、唇が分厚いのが特徴?なのかな?
といってもプロバルブス特有の下向きの口なので、よく判りませんね。

独特の雰囲気を持ったこの「ムカシゴイ」の仲間。
次回じっくり、写真で検証しましょう。
→カンボジアタイガーバルブ -その2- に続く。
人気ブログランキング参加中。
いつもクリックありがとうございます。
クリックはこちら

- 関連記事
-
-
カンボジアタイガーバルブ -その2- 2009/03/25
-
カンボジアタイガーバルブ -その1- 2009/03/24
-
ブルーフィンカープ(トール・タンブロイデス) 2009/03/06
-
コメント
4. ギガスは
入荷したのはパンガシウス・パンガシウスかも知れませんね。
2009-03-25 21:45 ropefish URL 編集
3. また今度
パンガシウスの方は色んな名前で入っていて「ギガスsp.」なんて笑えるのもありましたよ(笑)お客さんの反応は「カイヤンじゃないの?」ばかりでした…
2009-03-25 20:54 shin316 URL 編集
2. shin316さん
コメントの魚は「メコンパンガシウスsp.」とか言う名前で販売されていた魚でしょうか?
それが本当のgigas種なのかどうかは別として、メコンオオナマズを彷彿とさせる名前のほうが売れるのは間違いないでしょうね。
今回のカンボジアタイガーバルブはどうなんでしょう?
フィッシュマガジンの新着コーナーにも載っており、正規輸入の種だとは思うのですが。ショップならではの情報がもしありましたら、ぜひ教えて下さい!
2009-03-25 13:32 ropefish URL 編集
1. 初コメです
実は「カンボジアタイガーバルブ」も業者に押し付けられた事がありましたが、5㎝ほどの幼魚で本物かどうかは正直定かではありませんでした、というか同属で別種が存在する事を初めて知りました。アトラスにも一種しか出ていませんでしたし…
アジアの魚は全般的にその辺の判断が難しいです。特に実物を見た人が皆無に近い種に関しては…
2009-03-24 22:10 shin316 URL 編集