東熱帯魚研究所へ行って来ました。
道中、
西武山口線の車窓の戸袋に虫がいるのを発見。


ヤマトクサカゲロウ
学名:Chrysoperla carnea
別名:ニッポンクサカゲロウ
体長:22~29mm
分布:本州,四国,九州,南西諸島
出現時期: 6~11月 (成虫にて越冬)
クサカゲロウの仲間は、英語でGreen lacewingと呼ばれ、
透き通るような薄緑色の体に美しい透明な羽を持つとても繊細で美しい昆虫。
夜行性で灯火に集まり、夏の夜、家の窓に止まっているのをよく見かけます。
ただ今は2月。
暖かい場所を見つけてそこで越冬しようとして、
そこがたまたま電車の中だったのでしょうか。
地球温暖化の影響での発生ではないことを祈ります。
クサカゲロウの名前は、その草色の体色のためという説のほか、
臭いためとする説もあります。
この昆虫を手でつかむと独特のにおいを出すのです。
但し、クサカゲロウの仲間でもにおいを出さない種も多くいます。

背中に黄色い筋。
おろらくヤマトクサカゲロウでしょう。
クサカゲロウの仲間は、
粘液の糸の先に卵を産みつけ、葉の裏にぶら下げます。
外敵から卵を守るためです。
白い卵が糸の先に垂れ下がる様子が花のように見えることから、
「優曇華(うどんげ)の花」と呼ばれます。
優曇華とはインドの伝説で三千年に一度咲くという吉兆の花。
なんだか幻想的ですね。
幼虫になるとアブラムシを食べて成長します。
そのためヤマトクサカゲロウの幼虫はなんと、
天敵殺虫剤として農薬登録されているのだそう。
販売もされているようで、
商品名:カゲタロウ
有効成分:ヤマトクサカゲロウの幼虫
適用害虫:アブラムシ類
だそうな。
要は幼虫を購入して放し飼いしとけって訳。
こんな農薬だったら使ってても有機栽培といえますね。
成虫の餌は「甘露」すなわちアブラムシの出す蜜や花の蜜など。
クサカゲロウは、
ちょっと臭い以外は綺麗で幻想的で役に立つ虫のようです。


さて、電車が走り出しました。


なかなか風情のある絵が撮れました。
この後、東熱帯魚研究所でまたまた珍魚を入手することになるのですが・・・
そちらはまたの機会に。
乞うご期待。
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