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2009/02/24

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「せんば自由軒」のカレーせんべい~2つの自由軒という話

category - カレー&スパイス・大阪府
2009/ 02/ 24
                 
「インデアンカレー」でおなじみカレーの老舗「せんば自由軒」。
そのカレーがせんべいになりました。

FLYING ROPEFISH!-senbei
なかなか素敵なパッケージ。
ベタ飼育に最適です・・・じゃなくて、
小物入れとかに使えますね。

FLYING ROPEFISH!-senbei2
レトロな駄菓子屋風のラベル。

せんべいにカレー粉がまぶしてあるのですが、
このカレー粉が濃厚でなかなかよいです。

FLYING ROPEFISH!-senbei3

せんば自由軒各店で買えるほか、ネットでも取り寄せ可能。


ところでこの自由軒、2つあるのはご存知でしょうか?


一つはこの「せんば自由軒」(株式会社自由軒 本社:大阪市中央区)

そしてもう一つは「大阪・難波 自由軒」(株式会社自由軒 本社:大阪市阿倍野区)

この2つ実は経営者が親戚筋なのですが、経営はまったく別。

いわゆる暖簾わけっていう感じでもなく、なかなか複雑な因縁がある様子。

お互いのHP上でもそれぞれの言い分を主張しあっていますが、
こういう諍いがあることを最初知ったときは、正直ちょっとショックでした。

せんば自由軒HP「せんば自由軒豆知識Q&A」

大阪・難波 自由軒HP「本物の自由軒」

どうやら、自由軒発祥の地は今の難波自由軒の本店のところ。

昭和40年代に兄弟親戚がいくつか自由軒という名前の店を出店。
自由軒の創業者としては親戚皆が「自由軒」という名前で栄えればいい、
という思いがあったのか、支店という形ではなく別経営という形での展開。
せんば自由軒もその一つでした。

その後80年代になって自由軒のカレーが人気上昇。

発祥の地で伝承を頑固に守りたいという難波に対し、
自由軒の味を広めたいという姿勢をとったせんば自由軒のほうが、
メディアにもどんどん紹介され、関東にも支店を出し、
かの横濱カレーミュージアムにも出店し、
レトルトを出したり通販を始めたりと精力的に活動。
(ちなみに難波はカレーミュージアム出店を断っています)

その折、せんば自由軒が単に「自由軒」という名前で広まったため、
別経営の本家、難波自由軒としては面白くないことになってしまった、
ということらしいです。

単純化して言えば、
伝統にこだわり、頑固に守り続ける難波と、
ビジネスの時流に乗り、進撃するせんば、

その確執、といえるでしょうか。

伝統を頑なに守る大切さ、世の中の変化に対応する力、
どっちも大事だとは思うのですが、
上に紹介したようなHP上での対立はあまり気持ちのいいものではありませんね。

私は難波の自由軒本店にも行ったことがあり、
正直かなりボロボロでびっくりしたのを憶えています。
「ここがあの自由軒の本店?」と。

もちろん今思うと「あの自由軒」とは「せんば」のほうだったのですが。
それでもさすが、本店のカレーはおいしかったですし、
逆にカレーミュージアムに出店していた「あの」せんば自由軒の味が東京でも、
自宅でも楽しめる事はそれなりに喜ばしいのです。

ここは一つ、兄弟手をとりあって、自由軒をもりあげていってくれたら、
と願うのですが・・・いかがでしょう。

と、言ってる矢先に、なんと難波自由軒のほうのカレーせんべいも発見。
FLYING ROPEFISH!-SN3E0099.jpg
こちらはソースを絡めた「しっとり仕立て」のぬれせんべい風。

FLYING ROPEFISH!-SN3E0100.jpg
新大阪駅の土産店では「せんば」と「難波」両方のせんべいが買えます。
お好みでどうぞ。


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コメント

非公開コメント
        

5. 無題
亀田のカレーせんべいもなかなかおいしいですね!
4. 無題
亀田のカレーせんべいしか食べたこと無いですが、もの凄く美味しそうですね(^-^)
3. たす。
いつもペターリあたす☆

あたくしも本店
「インディアンカレー」
好物ス。

黄身がカレーに合うのだと、初めて知った味ス。
2. 無題
それは知らなかったです。

カレーせんべいおいしそーですね。
1. 追加
難波自由軒のせんべい、追加しました。