まずはどうしても行きたかったこの店へ。

「こがねむし」
開店時間ちょうどに到着したにもかかわらず、なんとすでに満席。
店先で立って待っていると、いつの間にか後ろに長蛇の列が出来ています!

凄い!
流石の人気店ですね。
先に入った客たちは一向に出てこず、
そのまま待つことおよそ40分・・・
やっとのことで店内へ。



店内は非常に年季の入った喫茶店風。
明るくカジュアルな外観とは対極にある渋さですが嫌いではありません。
むしろ大好きな雰囲気。

「珈琲家 黄金虫」という古いロゴも発見。
成る程、かつては正統派の喫茶店だった様子ですね。

メニューは壁に貼られています。
焼きカレー専門店だと思っていたのですが、
普通のカレーやハヤシライスもいろいろ揃っているのですね。
それどころか、からあげ定食なんてのもあります。
ま、でも、はるばる東京から来たのだからこれを頼まない訳にはいきません。

「門司港名物 焼きカレー」
「ガラムマサラでうまさがちがウ~ マンボ!」
だそうです。
あら、意外に軽いノリ(笑)
注文すると、
「すいません、一つ一つ焼くものですから、時間がかかってしまいます。
ゆっくり漫画でも読んでお待ちください」とのこと。
なるほど、それで漫画がたくさん置いているんですね。
・・・待つこと20分あまり。
待望の一皿が遂に登場です。

焼きカレー ¥650

揚げたてのフライドオニオンとパセリが中央に盛られた美しいビジュアル。
「え? これが650円!?」
って思うほど丁寧かつ凝った仕立て。

スプーンから糸を引く濃厚なチーズ。
絡み付く濃厚なカレー。
一口食べると、おぉ!これは確かにスパイシー!!
「ガラムマサラでうまさがちがウ~ マンボ!」ですね!!
チーズに負けない濃厚なスパイス感のカレー。
それもそのはず、
この店のカレーには秘密があるのです。
「門司港焼きカレーMAP」に書かれていたその秘密について、
お店のお母さんに話しかけてみました。
「さすが、28年間煮込み続けたカレーですね!」
すると、
「あぁ、あれね。修正しなきゃと思ってるんです。」との答え。
あれ?ちがうの?
と思ったのもつかの間、
「今はもう、32年間煮込み続けてるんですよ。」
とのこと!
そう、「こがねむし」の秘密、
それは32年間煮込み続けたカレー。
それに10数種類の新鮮野菜と特選された数十種類の肉を加え、
三日間煮込んだものが焼きカレーのベースとなっているのです。
誰かが真似しようったって、32年かかりますから(笑)
まさに天下無双の焼きカレーって訳です。
食べ進んでいくとカレーの中にベーコンが入っているエリア、
コーンが入っているエリア、アスパラガスが入っているエリアと、
きれいに3等分されています。
これなら味の変化が楽しめて飽きがこないですね。
さすがによく考えられています。
中心にはとろーり生玉子。

崩してみれば、今度はカレーがマイルドリッチに。
それでもスパイス感がしっかり残っているのが嬉しいです。
最後まで美味しく完食。
口の中をスパイスの香りが包み込む幸せな余韻。
ここで必要なモノはもう決まっています。
そう、コーヒー。

アフターコーヒー +¥150
カレーの余韻に浸りながら飲む濃いコーヒーは最高。
まさに至福のときです。
雰囲気最高、味も最高、
もし自分が門司港で生まれ育っていたとしたら、
この店がココロのカレーになっていた可能性大。
・・・そんなことさえ考えてしまうほど、いいお店でした。
ありがとう、来て良かった。
こがねむし(黄金虫)
福岡県北九州市門司区東本町1-1-24
TEL:093-332-2585
営業時間:11:30~21:00
定休日:不定休
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こがねむし (喫茶店 / 出光美術館、九州鉄道記念館、門司港)
★★★★☆ 4.0
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