「ロメスパ」とは気軽に立ち寄れる「路面スパゲッティ」の略。
茹でた麺を鉄板でアッツアツに仕上げた、日本独特のスパゲティです。
そんなロメスパの元祖といえばやはり有楽町『ジャポネ』。
ところが『ジャポネ』誕生の7年前に創業し、『ジャポネ』創業者もここで修業したというレジェンド店が今も大手町にあるんです。
ロメスパの大いなるルーツ、それがこちら。

『リトル小岩井』
大手町ビルヂングの地下2階にあり、とてもカジュアルな店構え。
看板に「PAST&DELI」とある通り、スパゲティの他、サンドイッチを朝7時から販売しておりこちらも大人気。
『リトル小岩井』の創業は1973年(昭和48年)、T・レックスの 「20センチュリー・ボーイ」がヒットした年です。
ジャポネは創業1980年、同じく『リトル小岩井』出身シェフによる人気店『関谷スパゲティ』は創業2013年。
これだけの長きにわたり、ロメスパの発展に寄与してきたのはとても凄いこと。
ちなみにもう1店、元祖ロメスパを名乗る『ボーノボーノ』も元をたどれば小岩井。
ルーツはすべて繋がっているようです。
さて、この日の訪問は17時30分頃。
ランチ時には行列ができるお店ですが、通し営業なので時間をずらせばすんなり入れます。
もし並んでいたとしても回転は凄く速いので、それほど怖じ気づくことはありません。
メニューは壁に。

大手町とは思えない価格設定ですね。
有楽町『ジャポネ』同様「ジャポネ」というメニューもあって興味深いのですが、オーダーしたのは「キーマカレー」。
『ボーノボーノ』にも『ジャポネ』にも『関谷スパゲティ』にもカレースパがあるのは、ルーツが同じだからなのでしょう。

★キーマカレー ¥620
鉄板でアッツアツに炒められた柔らか麺に濃厚なカレー味。

なかなかスパイシーで、スパゲティ欲とカレー欲が同時に満たされてゆきます。
日本のカレーライスがヨーロッパ料理でもインド料理でもないように、ロメスパも決してイタリア料理ではない。
日本でローカライズされ、受け継がれ、進化してきた、日本ならではの美味しさ。
実にたまりません。
イタリア人に食べて欲しいな。
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