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2023/01/09

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名古屋名物あんかけスパ、もう一つの元祖でカレーあんかけ。『スパゲティ コモ』(栄)

category - カレー&スパイス・愛知県
2023/ 01/ 09
                 
名古屋名物、いわゆる「名古屋メシ」の中でも、ひつまぶし、小倉トーストと並び個性を放つ「あんかけスパゲッティ」。
その元祖は一般的には1959年創業の『ヨコイ』とされています。
また、その創業者の横井さんが以前働いていた『そ~れ』は発祥とも。

ですがもうひとつ、「あんかけスパ発祥の店」を名乗るお店があるのをご存じでしょうか。

場所は名古屋栄の商業ビルのひとつ「SKYLE」の9階。

『スパゲティ コモ』

創業1962年の老舗スパゲッティ屋さん。

パーマヘアのおかみさんのマークが印象的ですね。


ショーケースにずらり並ぶサンプルが壮観です。
メチャクチャバリエーション多いですね。


店内は広々、S字カウンターのサイズもデカデカ。
道路の広さがお国自慢の名古屋らしいサイズ感です。


さて、ここが「あんかけスパ」の元祖を名乗る理由。
『スパゲティコモ』の店舗自体は1962年創業ですが、その5年前の1957年にあんかけソースを考案していたとのこと。
お店で提供をはじめたのは『ヨコイ』が先だけども、作ったのはうちが先、ということのようですね。
その頃、イタリアン系シェフの交流もあったようですから、いろんなアイデアも交換されていたのでしょう。
今となっては、その実情はわかりません。

・・・とまあ、そんな元祖論争は抜きにしても、ここは面白い。
ずらり並ぶメニューに60年代の洋食スパゲティ事情が見事に保存されているのですから。

創業以来、味を変えずに来ているそうですが、『ナポリタン』は「ソースとキスの黄金焼きスパ」、『バジリコ』は「しそとチーズ」、『インディアン』は「ドライカレー」なんですよね。

この店独自の呼び名なのか、その時代の理由があるのか、興味は尽きません。

私の目当てはもちろん「インディアン」。けれどもここはあんかけスパの元祖。
そちらを食べないわけにもいきません。

私「インディアンのあんかけでお願いします」

おばちゃん「あ、ソースかけますか?その方が美味しいですよ」

常連さんはインディアンのあんかけ」ではなく「インディアンのソース」と頼むらしい。
ソースと言わなければドライタイプ、ソースと言えばあんかけタイプで出てくるんです。

ちなみに受け答えしてくれたおばちゃんがお店のマークの名物女将かな?
となんとなく思っていたら、奥からさらにご高齢のおかみさんがゆっくりと出ていらっしゃいました。
そうですよね、昭和37年創業ですもんね。


★『インディアンのソース』

ということで登場、カレーあんかけスパ。
麺自体カレー粉で炒められており、そこに「あんかけ」のソースがかかっています。

それにしても盛りが良い。
ワンコインちょいのお値段とは思えませぬ。
トップに乗っかったギョソにも昭和感が溢れます。


麺は鉄板で炒めたてのアッツアツ、カレーが仄かに香ります。
いわば、喫茶店のドライカレーの米を麺に置き換えた感じ。

そしてあんかけソースは仄かにピリリとしつつもサラッとした食べ心地。
『ヨコイ』や『パスタデココ』などと比べるとトマトソース感はかなり抑え目で、このほうがカレーっぽいかも。

物凄いと思われたボリュームも気が付けば完食。
皿に残ったソースをスプーンですくいフィニッシュ。

味が濃すぎない、言い方を変えれば「美味しすぎない」からこそ飽きずにいただけちゃう。
これって、長く続くお店に共通のポイントのように思えます。

昭和の空気に包まれ、昭和の良き洋食をいただいた思い。

なのですが、お店の一角には名古屋ロックバンド「lynch.」のポスターやサイン、グッズがたくさん。

「ライブのあとに来てくれるんですよ。ステージでもコモのこと話してくれるから、ファンもいらっしゃるのでね。」

あんかけスパの大老舗、令和の新しいファンもついてきているようです。


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