大阪スパイスカレームーブメントの賑やかさの陰に隠れがちですが、近年もかなり面白いお店が次々登場しています。
中でも、京都「インディアゲート」、奈良「toi印食店」とともに注目を集める新鋭がこちら。

「チーニーカリー」(Cini CURRY)
オープンは2018年12月7日。
店主の高原葉子さんは神戸の名店「タンドール」のヤヤさんに弟子入りし、パキスタン料理を習得。
独自の感性によるプレゼンテーションで、他にないタイプのパキスタン料理店として注目を集めJAPANESE CURRY AWARDS2019では新人賞を受賞しました。
なお師匠のお店「タンドール」は、その後惜しまれながら閉店。ヤヤさんは一時「チーニーカリー」の厨房を手伝っていたようですが、偶然というか必然というか「チーニーカリー」の入ったビルの2階に空きが出て、現在は「チーニーカリー」のすぐ上で復活、営業再開をしていました。
上下フロアで師弟がともし営業しているなんて、面白過ぎる状況です。

パキスタン人によるパキスタン料理店って、日本人からすると重厚な雰囲気すぎたり、逆に簡素すぎる内装だったりすることが多いのですが、ここは程よい居心地ですね。
その日のメニューは黒板に掲示。
かなり気になるものを見つけオーダー。

★チキンハリーム ¥1200
◎ししゃものアチャール ¥150
◎砂ぎものビックル ¥200
大麦・小麦やいろんな豆を用いたパキスタンの濃厚シチュー「ハリーム」。
よく遭遇するのはビーフですが、チキンタイプは初めてかも。

以前「タンドール」でいただいた師匠のビーフハリームも鮮烈な印象でしたが、こちらまた違う風合いながらホント美味い。
良くほぐれた鶏肉が(同じパキスタンルーツの)サリサリを思い出させつつ、まああっちはカラヒで全く別方向の料理なんだよなぁとも思いつつ。
元々ムスリムの皆さんが断食明けにいただく料理でもあるハリーム、ズッシリしているように見えてスルスルと胃に入っていくのが恐ろしや。
このチキンハリーム、誰が食べても美味いと思う。
どっかのメーカーがまかり間違えて商品化したら、ブレイクしちゃうんじゃないかしら。

パキスタン現地ではナン(パキスタン式の丸いやつ)で食べるのが一般的ですが、こちらではバスマティライスに合わせています。(パキスタン人が「意外に米に合うね!」と驚かれたそうです)
もともと副菜が2品添えられているのですがオプションで「ししゃものアチャール」と「砂ぎものビックル」を足したらこれまた大当たり。
この辺りの独自センスは流石です。

★HOTチャイ ¥400
食後はチャイで一服。
料理のお皿もチャイのカップも、いかにもパキスタン人がチョイスしそうなものばかり。
ツボをしっかり押さえていますよね。

JAPANESE CURRY AWARDS2019のメダルもしっかり飾られていました。
次は二階の師匠のお店と梯子してみたいです。
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