こんな町中華ある??


「東来順」(とんらいじゅん)
新潟の中心街からちょっと外れた場所。
小さなお店です。
一見普通の町中華、メニューにもラーメンや餃子はあれどカレーの文字は無し。
と、ふと壁を見れば・・・・

ありました。
中華なのに「本場インドカリー」とはこれ如何に???
早速オーダーしてみましょう。

★本場インドカリー ¥850
うわぁ、素敵すぎる。
ソースポットに並々盛られたカレー、オーバルなステンレス皿に日本米のライスと福神漬け。
サラダに・・・チャパティ。
え??チャパティ!?

カレー自体はシャバシャバながら、少しとろみがある感じ。
なかなかの辛さの中にねっとりした甘み。フルーツかな?
ホールのクミン、カルダモンにクローブ、ブラックペッパーもたっぷり入って、ビシバシと来るスパイシーさが素敵です。
インドのような、欧風のような、けれどどこにもなさそうなスパイシーカレーですね。

チャパティはミッシリ食感。ちょっとスリランカのポルロティを薄くしたような感じでもあります。
ちなみに870円の「インドカリーセット」は小鉢に入ったインドカリーと福神漬けつきライスに中華そばとサラダがついたもの。
ソースポットに入ったカレーやチャパティをいただきたいならセットじゃないほうをオーダーしましょう。
しかし、町中華でなぜこんなに個性的なカレーが提供されているのでしょうか。
そのルーツは1964年、前の東京五輪にあったようです。
この「東来順」のご主人はかつて新潟市中央区にあった「広東飯店」で修業した方。
「広東飯店」の小沼シェフは1964年東京五輪の選手村にコックとして招聘された際、インドからのシェフとの交流でカレーのレシピを習得。自身の店でメニュー化し提供をしていたそうなのです。
そして実は「広東飯店」で修業したシェフによる中華料理店が他にも2店、三条市の「華園」と五泉市の「鳳龍飯店」。
そのいずれもインドカリーを提供しているというのですから興味は尽きません。
しかも、お三方とも「広東飯店」のインドカリーレシピを細かく習ったわけではないため、それぞれの解釈でそれぞれ味わいが異なるインドカリーを提供しているのだそう。
これはいずれコンプリートせねばなりませんね。
●「カレー細胞」Facebookページ
https://www.facebook.com/CurryCell
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



- 関連記事
-
- 新潟カレーシーンの異端にして最先端。「スパイスプッシャー164」(白山/新潟) (2022/01/17)
- 新潟、町中華インドカリーの秘密。「東来順」(新潟) (2022/01/01)
- 新潟の色白お椀型Aカップ。「アナハイマーキッチン」(関屋) (2021/12/28)