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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

究極に美味しいビリヤニ専門店、ついに始動!「ビリヤニ大澤」(小川町/淡路町)

「ただただ、究極に美味しいビリヤニを作りたい。そしてそれを食べてほしい。僕の願いはそれだけなんです」

美味しいビリヤニに人生をかけた男がいる。

大澤孝将(おおさわたかまさ)。

ビリヤニマニアの間では知らぬものはいないキーマン。

間借りのビリヤニ専門店「ビリヤニマサラ」、ビリヤニ作りに特化したシェアハウス「ビリヤニハウス」、そこで大澤氏が作り出してきた妥協なきビリヤニは、マニアたちをして「最高のビリヤニ」と言わしめる逸品。

ただしそれは今まで、限られた人たちのみ体験できる口福でした。

その大澤氏が、ついにお店をオープン。

メニューはビリヤニとコーラのみ。
大鍋で調理し炊き立てだけを提供するため完全予約制のビリヤニ専門店。
クラウドファンディングで資金を募ったところ、予定の倍以上の支援が集まったほどの注目店です。

6月には私がプロデュースするSHIBUYA CURRY TUNEにも出店。
ここでもおそるべき人気を誇っていましたが、ついに!!

お店の場所は神田。南インド料理の名店「SPICE BOX」と駐車場を挟んだ隣のビルの地下一階。
もともとタイ料理「ジャンビー」が入っていた場所ですね。

外看板はなく、住所的には「SPICE BOX」と同じになっているそうで、グーグルマップなどを頼りに行く際は要注意です。

階段を降りるとお店の看板が。

「ビリヤニ大澤」

2021年8月25日グランドオープン。

完全に雰囲気は和食屋のそれでインドテイストは一切なし。
ここにも大澤氏の独自スタンスがはっきり表れているんです。

曰く
「うちはインド料理店じゃないビリヤニ専門店。ビリヤニが美味しいという事が全て。蘊蓄じゃなく食べて美味いかどうかだけで判断してほしい」

最近特に注目されるようになったビリヤニはインド料理として紹介されることが多いのですが、実際にはインド周辺国でも食べられているムスリム系料理。
特に大澤氏のビリヤニの原点はインドよりもパキスタンで「パキスタン生まれ、世田谷育ち」のビリヤニなのです。

入口の扉には木札が掛かっています。

「アナグマ」

そう、この日訪問したのはアナグマビリヤニの回。
他にはマトンの回(ネックやショルダーなど部位指定)や、オマール海老の回、クマビリヤニの回なども予定されており、それぞれの回では、そのビリヤニ一択での提供。
ビリヤニの内容はSNSで予告、予約は一週間前の夜8時(もしくは8時30分)から受け付けるというシステムです。


入口扉のガラスにはウルドゥー語の刻印が。
右下から左上へと「ビリヤニオウサワ」と読めるそうなのですが・・・このサイン一つにしてもディテールにわたる細かいデザイン性が見てとれ、まさに狂気と呼んでいいほどの大澤氏のこだわりは健在。


店内は約10席のコの字カウンター、目の前から素早くアツアツビリヤニが提供できるレイアウト。
その天板一つにしても何度も試行錯誤し作ったオーダーメイドなのです。
ちなみに内装はあの「OLD NEPAL」と同じデザイナー。


ビリヤニを炊き上げるためだけに特化したキッチンはオープンタイプで死角なし。
予約の時間より早めに訪問すれば、席から調理工程を眺めることができるという趣向です。


あ、ビリヤニハウスのサインもありますね。


★コカコーラ ¥300

もともと油モノに合うコーラ。パキスタンなどの現地でもビリヤニとの相性はNo.1と言われるだけあって、この店ではとにかく「コーラとビリヤニを合わせて欲しい」圧が強い。(というか他に選択肢がない)

しかもここにも強いこだわりがあり、コーラが凍る寸前の-0.1℃にKEEPしておくためのコーラ専用冷蔵庫があるんです。

さて、炊きあがりの時間。
アナグマビリヤニがやってきました。

蓋を開いた瞬間、ムワッと炊き立ての香りが充満。
この瞬間の幸せは、この店でしか楽しめないものです。

ここから即、大澤氏が予約順にビリヤニを盛り付けていくのですが、一人ひとりに「手食ですか?」と確認。
実は、スプーンで食べる人と手食の人とで盛り付ける皿を分けているんですね。

スプーンも皿も、取り寄せられるだけ取り寄せ、実際にビリヤニを盛って食べて一番良いモノを(コスト後回しで)選んでの提供。「美味いビリヤニを食わせる」その一点にすべての判断が集中しています。

私はもちろん手食、提供された盛り付けがこちら。

★アナグマビリヤニ (時価)¥4000

あぁこの香り、言葉では言い表せません。
白、黄色、茶色のカラーももはや芸術品。


写真だとボリュームがわかりませんが、このひと盛りで約800gほど。
え?それ多すぎるんじゃない?
と驚くのは大澤氏のビリヤニを食べたことがない人だけ。

ほんとうに美味いビリヤニは量の感覚がマヒして気が付くとペロリ食べちゃえるのですから。


シェアハウス「ビリヤニハウス」で提供していた時から「日本一」の誉れ高い大澤氏のビリヤニですが、ビリヤニ専用キッチンを得た今はまさに無双。
香り、米の食感ともに素晴らしいの一言。もちろんビリヤニは生き物ですから炊き上がったロットごとに違う個性が出ることもありますがそこは大澤シェフ、とにかく「美味い」に着地させます。

骨付きでしっとり仕上がったアナグマの肉もたっぷりボリューミィ。
糸島産のいわゆるジビエですが変なクセはなく、赤身と髄の旨味がたっぷりでたまりません。

今回は夏のアナグマでしたが、冬のアナグマはたっぷり脂肪を蓄えているため脂が米一粒一粒に纏わりつきこれまた至福の味。冬のアナグマ回もまたぜひ狙いたいところ。


ちなみに店内には、お店の規模に似つかわしくないほどの電ノコが設置されているのですが、実はこれアナグマなどのジビエ肉を骨ごと切断するためだけの設備。骨から出る随こそが醍醐味ですからね。
アナグマの他にクマ肉などもここでぶった切るそうです。


★やる気のあるコーラ ¥500

普通のコーラより200円増しのスペシャルコーラ。
中身は普通のコカコーラなのですが、違うのはグラス。
コカ・コーラを美味く飲むためだけに開発されたグラスらしく、たしかに飲み口滑らか。
コーラが気品ある飲み物に感じます。
ただし、ビリヤニを食べながら飲むのはこちらではなく普通のコーラがオススメと大澤氏。
食後の一杯ですね。


今回紹介した以外にも店内至るところビリヤニを美味しく提供するためのこだわりがあれこれ。
「言えばキリがないけど、そこは言いたくない。結果、美味いかどうか。それだけ」と大澤氏。

外食に向かい風が吹く今日このごろですが、日本ビリヤニ史にその名を刻むであろう話題店のオープン。
実に、実に喜ばしいですね。

ビリヤニ大澤



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