ここ2年ほどの間で、間借りを含むスパイスカレー店がどんどん増えているんです。
Sendai Spice Tripや、仙台スタンプラリーなど、カレーを軸とした取り組みも多く、これからグングン盛り上がっていく予感。
そんな中、ムーブメントの中心として仙台カレーを盛り上げる「東北カレー同盟」の一員として活躍するこちらのお店へ訪問してきました。

「3 FLAVOR CURRY」
「スリーフレーバーカレー」、通称「スリフレ」。
店主の加藤さんは仙台スタンプラリーを実現させるためのクラファンの発起人でもあり、仙台カレーシーンには欠かせない人物です。

白を基調としたモダンな店内ながら、あちこちに日本画や浮世絵、和テイストの調度品が。


実はこのギャップこそが、カレーにも反映されたこのお店の個性なのです。

メニューを開けば「3Flavor」の由来でもある3つの想いが記されています。
「四季を感じるヒトサラを」
「カラダに寄り添うヒトサラを」
「出会いを想うヒトサラを」
日本の季節食材を取り入れ、栄養と健康に配慮し、異文化を受け入れ融合させるカレー。
そうも読み取れますね。
言い換えれば、そのとき、その瞬間、その相手に寄って変化するカレーと言えるかもしれません。
単にスパイスカレーの流行りに乗るのではなく、信念を掲げるカレー店は強いですよ。
メニュー、いや「おしながき」を見てみましょう。

カレーとご飯は月替わり。
カレーは
・特製チキンカレー
・厚揚げの麻辣キーマカレー
・ひよこ豆とキノコの豆乳カレー
ご飯は涌谷産【金のいぶき】。
世にカレー店数あれど、ここまでご飯に意識を向けさせるお店はそうそうありませんね。

★カレー二種盛り(御飯&揚げナンセット)¥1380
・特製チキンカレー
・厚揚げの麻辣キーマカレー
・今月の御飯 涌谷産【金のいぶき】
なんと、立派な御膳スタイルで登場したカレー。
お吸い物、漬け物が添えられており、完全に和食スタイルです。

そしてビックリしたのはご飯。
なんと、2個のおにぎり仕立てなんです!

これは盲点、「日本人はやっぱり米だろ」の原点に立ち帰らされる思いですね。
定番の特製チキンカレーは柔らかな鶏肉ゴロゴロ。
サラサラで辛さ控えめながらスパイスが立っており、モチモチのおにぎりに染み込む感じが楽し美味しい。
一方の厚揚げの麻辣キーマカレーは技ありの一品。
東京や大阪でもブレイクしている、中華を融合させた麻婆カレーのようでありつつ、厚揚げを主役にすることで一気に和の風合いを持たせています。
花山椒の痺れも心地よく、これまたおにぎりとの相性抜群!
もはや、おにぎりを最高に美味く食べるためのスパイスカレー。
時折、漬け物やお吸い物を挟んで。
この感覚はなかなかないですよ。
面白い!!

と、ここで揚げナンとかついてくるもんだから、さらに面白い。
これまた香ばしくて良い仕上がりなんです。
おにぎりと揚げナンを交互にいただくなんて、カレーがあるからこその楽しみ方ですね。
最後、お皿に残ったカレーも揚げナンで綺麗に拭き取ってパクリ!
フードロスもゼロです。

ドリンクだって、ひと技あります。

★百年農家の美人甘酒ラッシー ¥480
古代米から作られ、【飲む点滴】と呼ばれるほど栄養価が高い甘酒がベースのラッシー。
※お酒ではありません。
これがまた、悶絶級に美味いです。
飲まずに引き下がってはいけません。マスト。
スパイスカレーと和出汁の融合、といえば他にもありますが、こちらはむしろ、和の心と融合したスパイスカレー。
東京にいては気づかないいろんな発見をさせていただきました。
大阪、福岡、東京と、新しい世代のカレー店が新しい文化を作り上げてきていますが、次に注目するべきは仙台かも知れません。
これからの仙台カレーカルチャーの盛り上がり、見逃せませんよ。
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



- 関連記事
-
- 仙台カレーニューウェーブ。おにぎりスパイスカレーの魅惑。「3 FLAVOR CURRY」(陸前高砂) (2021/03/03)
- ここは北国の南国。仙台で本格南インド料理を堪能。「南國堂」(長町一丁目) (2021/02/28)
- 仙台駅前の牛タンスープカレー。「Vajraroad ヴァサラロード 仙台AER店」(仙台) (2021/02/26)