なかでも異色なのがこちら、大一市場の中にあるお店です。

「トルカリ高円寺」
バングラデシュ人によるインド料理店ってのは都内でも多いのですが、こちらはインド料理とは異なるハードコアなバングラデシュ料理を提供するお店なんです。

もともとは虎ノ門にあり、今は神保町に移った同名店の高円寺支店にあたります。
が、コア度で言えば神保町より高円寺の方が上かも知れず。
なにせ、一番一般的なメニューがビリヤニで、むしろボルタ(ボッタ)やキチュリのほうがメインメニューになってるというのですから。
しかもですよ。
それらボルタやキチュリは一品一品は安価で組み合わせ自由。
んまぁ、ある程度の知識が無きゃ何頼んでいいかわからないんじゃ・・・と心配になるほどです。

・ブナキチュリ ¥450
・シュッキボルタ ¥400
・ベグンボルタ ¥400
・モロヘイヤバジ ¥400
ええ感じに組み合わせてみました。
メッチャ豪華なようにも見えるし、めっちゃ素朴なようにも見える。答えはその両方です。

キチュリはインドでは「おかゆ」と訳されることも多い料理。
ですが、ブナキチュリは豆やニンニク、生姜、その他スパイスとともに炊いた、水分少な目のご飯料理なんです。
ブナってのは、水分の少ないドライタイプってな意味で、マトンブナと言えば羊肉のドライカレー的な料理だったり。
味はまぁ、とっても素朴。これ自体は薄味で、米と豆ですから腹持ちも良いわけです。

単品だと薄味なキチュリをバクバク食べるために活躍するのが、ボルタやバジ。
ボルタは「マッシュした」というような意味で、ジャガイモ(アル)で作るあるボルタはつまりポテサラ。
ただしバングラデシュ料理ではマスタードオイルを多用するため、ツン!とした味わいが特徴なんです。
今回セレクトしたのは干し魚(シュッキ)と、茄子(ベグン)のボルタ。
いずれもマスタードオイルに加え塩味をかなり強く仕上げており、ご飯のお供という立ち位置がとても明確になっています。
和食でいうところの佃煮や塩辛的なポジションですね。
酒のアテにもピッタリ・・・と言いたいところですが、この店はムスリム国家バングラデシュのハラル戒律を厳格に守っているためお酒の提供は無し。
(持ち込みは応相談ですね)
「日本のインド」という街の肩書きさえ青ざめる程の、リアルバングラデシュ。
ぜひお試しあれ。
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