
日本離れしたカラフルポップさが魅力のこの場所に、シャンカール・ノグチ氏監修という触れ込みで南インドカレー店が誕生したのは昨年末。

「SOUTH WONDER CURRY」(サウスワンダーカレー)
オープン当初、インスタを賑わしていたのは、たくさんのカトリが並ぶミールススタイルのカレー。
まさか新宿の駅ビルでそんな本格的な南インドカレーがいただけるとは、と驚いたものです。
ところが今回(2020年7月)訪問したところ、提供スタイルが変わっている様子。

大阪スパイスカレーのようなワンプレート合がけスタイルになっていました。
なんと・・・と思いつつ、厨房を見れば納得。
こちらのフードコート、カレーの他にかき氷、ピザ、ワッフルチキンのお店が並んでいるのですが、厨房は共通。
この日はトータルで厨房要員2人という陣容だったんですね。
これではカトリに別々に盛り付けたり、たくさんの食器を洗う手間は割けなさそう。
鍋で温めているカレーをワンプレートに盛り付ける、そうなるのも致し方ないことでありましょう。

オーダーと会計を済ませ、席で料理の出来上がりを待ちます。

最近のフードコートではお馴染みの呼び出しブザーが活躍。
ってか、このブザーの洗浄とかの方が大変そう・・・

★ワンダーカレーセット ¥1380
・好きなカレー2種
・フライドチキンorハンバーグ
・ラッサム
・レタスサラダ
・明太ポテトサラダ
2種あいがけのスタンダードセットに加え、でっかいフライドチキン(もしくはハンバーグ)がドン!
その差額たったの100円ですから、ベジタリアンでもない限り、こちらにしない理由はないでしょう。

カレーはポークビンダルーとクルマ(コルマ)カレーをチョイス。
ビンダルーは酸味控えめで、黒い葉っぱ(煮詰まったカレーリーフなのだろうか?)がたくさん入っており、固形のポークはなし。「あれ?オーダー間違えてるかな?」なんて思いましたが、これがこの日のビンダルーだったみたいです。
うーん、絶対シャンカールさんの狙いとは違うことになっているぞ。
ちなみに温度感は南インドらしくぬるめでした。
クルマカレーはマスタードシードはじめホールスパイスが目視できるのですが、じっくりコトコト煮込まれており、香りは消えた後。
インド、とりわけ南インドのカレーって、作り立てのタイミングでスパイスの香りを楽しむ要素が大きいのですが、
ここのオペレーションだと、日本のカレーのように煮込まれた状態での提供になる。
結果、南インドならではの良さはスポイルされてしまう勿体なさを感じました。
ラッサムも、提供量に対してカトリが一回り以上大きく(多分もともとカレーを入れていたカトリ)、水位が1cmほどでちょっと傾けると底が見える状態。これだともちろんすぐ冷めるわけで、ちょっと勿体なさすぎます。
元のレシピの意図に、運営側の事情と理解が追いついていない様子ですね。
ちなみにでっかいフライドチキンにはお得感があるし、明太子ポテトサラダも美味しかった。
作り置いて提供できるものは良いんだ。
新業態への挑戦は、なかなか難しいモノでありますね。
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