その昭和の風情が若い世代に再評価されつつも、貴重な老舗は次々と店をたたんでいってしまう。
その一方で、昔ながらの風情を活かしつつも、新たな価値を生み出す進化へと挑戦する者が現れてきている・・・
錦糸町からも菊川からも10分ほどの場所にあるこちらのお店は、町中華というジャンルの進化の可能性を示唆してくれる素晴らしい場所。
進化の方向は、ずばりカレーです。

「台湾料理 生駒」
看板には「台湾料理」とありますが、もはや「生駒料理」と言ってよい独自アレンジを加えた中華がいただけるお店。
中でもカレージャンルとの融合への意欲が高く、いわゆる中華料理店でいただけるカレーライスの範疇を超えた、
中華料理発想ならではのオリジナルカレーメニューがズラリ。
近年、中華×カレーの波が東京でも大阪でも広まっていますが、この「生駒」はまさに東の横綱と言えるでしょう。
(西はやっぱり「八戒」ね。)

★生ビール ¥480
ビールは嬉しい町中華価格。

★水餃子 ¥550
まず何が素晴らしいって、カレー以外のメニューだってどれもこれも美味いんです。




ただ奇をてらっただけのネタ店ではなく、町中華としての実力も抜群。
だからこそ、独自料理にも一本芯が通った美味さがあるのですね。

★麻婆カレー飯 排骨のせ¥1200
麻婆カレーをご飯にあんかけし排骨を乗せた、中華×カレーの極みのような一皿。
ここ数年で全国に広まった感がある麻婆カレー。その多くはカレーが仄かに香る麻婆豆腐なわけですが、これはしっかり麻婆でありつつしっかりカレー。
寧ろ花椒がしっかり効いた中華カレーともいえ絶品。
そこに排骨、つまりカレー味の衣を纏った豚肉が乗るわけですから、背徳の悦楽しか感じません。

★回鍋肉カレー焼きうどん ¥950
こちらも予想不可能なアイデアの一皿。
平麺にジュジュッと鉄鍋ならでは焼きが効いた回鍋肉が絡み、全体がカレー味を纏っているという、なんとも刺激的な一皿。
どの料理も味付けしっかりで、斬新なアイデアを盛り込みつつも、決して重くなりすぎない絶妙バランス。
「うんうん、美味いよね」という着地に向けてのセンスが抜群なのは、町中華という業態で様々なお客さんに鍛えられてきたからに違いありません。
中華料理店ならではの良いお酒も。

★紹興酒 陳年花彫酒 ボトル ¥2800
紹興酒の本場、浙江省の紹興が産地の紹興酒。
流石に奥深い香りですね。
日毎進化する中華×カレーの世界。
体感するには予約がオススメですよ。
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