建設機械の小松製作所が入っているビルなのですが、あるときその地下に「商店街」があることに気づいたんです。

「コマツビル地下商店街」・・・って、あんまり人の出入りがあるように見えないんだけど・・・・
ちょっと偵察してみましょう。

商店街の案内板には、入っているお店の名前が・・・ない?
いや、ちょっと待てよ?

真っ黒に見えた場所をよく見れば「コーヒー&スナック シーザー」の文字。

フロアマップを見れば、ほとんどが空白の中、「喫茶・軽食 シーザー」の文字が。
他には「日本キューバ経済懇話会」「社友会」「千代田管財」・・・そして他はミーティングスペースになっている様子。
つまりはかつて地下商店街だったのが、喫茶店を一店残してみな無くなったというわけですな。
斯くしてコマツビル地下商店街最後の一店がこちら。

あぁ、店名も落ちちゃってますが・・・


「コーヒー&スナック シーザー」
都心ではほとんど見なくなった、昭和のラウンジ感あふれる喫茶店です。

往年の日活映画に出てきそうなモダンな色彩。
これ、ほんとに令和だろうか?

タイムスリップ感が凄いです。
そして昭和の喫茶店といえばやはりカレーライス。
ところがこのお店、ちょっといい意味で儲けものだった。
カレーに他とは違うこだわりがあったんです。

★【本日のカレー】豚ロースのチーズソテー 目玉焼付 黒カレー ¥780
なんとここのカレー、「キッチン南海」を彷彿とさせる、昭和洋食的黒カレーだったんですね。
しかも「本日のカレー」と銘打って、日によって仕立てが変わるんです。
毎日通う方もいる、ビジネス街の飲食店ならではの工夫ですね。

カレーは正統派の欧風、というより洋風。
辛さや苦味は案外抑えられていて、見た目ほどのハードさはなく食べやすい。
モッチリ炊かれたご飯がまた、昭和の感覚ですね。
添えられた豚ロースのチーズソテーも気取らない庶民派で美味かったですよ。

こんな喫茶店で仕事してたら、リラックスしすぎて長居しちゃいそう。
喫煙者の一服処としても重宝されていた節もあるけれど、4月以降はどうなったのかな?
ポストコロナ時代にも受け継がれでほしい都心の貴重な喫茶店空間でした。
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