環七沿いに誕生したこちらのお店も見逃せません。

「壁と卵」
2019年11月30日オープン。


個性的な店名は、村上春樹氏がエルサレム賞授賞式で行ったスピーチから。
「高くて硬い壁と、壁にぶつかって割れてしまう卵があるときには、私は常に卵の側に立つ」
権力やシステムという「強者」と、それに潰される「弱者」。
どちらが正しい、ではなく、いやむしろ何かが間違っているからこそ弱者の側にいたとしても、
文学はそちら側に立たねば意味がない・・・・というような意味でしょうか。
店名に込められた一筋縄ではいかない想い。
それは店内の世界観にも表れています。

数多あるレコードや書籍。
もちろん村上春樹の本だって。

店内に散りばめられたアナログなガジェットも、
何とも言えない温かみを醸し出しています。
カレーは定番のチキンに加え、日替わりが出てくる日も。
まずは、定番から。

★チキンカリー ¥880
カレーライススタイルではありますが、ライスはインディカ米。
パパドやアチャールが添えられており、アプローチ的にはまさにインド。

カルダモンにシナモン、マスタードシードが香り、ヨーグルトの柔らかさも心地よいですね。
店内の雰囲気そのものの、穏やかでありながら、豊かに香る、飽きがこないカレーです。
そして、この日提供されていた日替わりがこちら。

★ビンダルー
ビネガーの酸味が特徴的な、インド西海岸ゴアの名物カレー。
音楽で言うならばビートルズですね。

予想以上にビネガーの刺激は強め。
なかなか個性的で、具材のポークに酸味が良く合います。
先ほどのチキンカリーが日常なら、こちらのビンダルーは時折の刺激、と言ったところでしょうか。
そして、カレーと並ぶほどお勧めなのが、焼き菓子と珈琲。

★市田柿のパウンドケーキ
長野産、再高級の干し柿として知られる市田柿。
そのギッシリとした食感が堪能できるパウンドケーキ。
これは美味い。

★グアテマラ ¥450
豆の産地ごと選べるこだわりの珈琲。
げに、カレーの後の珈琲は良いものです。
ゆったりした空間で、読書しながらならなおさら・・・・・
多くのカレー店が犇めく下北沢エリアですが、ここまでゆったりしたカレー店はなかなかなかったかも知れません。
●「カレー細胞」Facebookページ
https://www.facebook.com/CurryCell
●twitter「カレー細胞」:@hm_currycell
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。



関連ランキング:カフェ | 新代田駅、世田谷代田駅、東松原駅
- 関連記事
-
- シモキタで11年。こだわり貫く小さなヴィーガン食堂。「薬膳食堂 ちゃぶ膳」(下北沢) (2020/01/29)
- くつろぎの空間で、本格カレーと焼き菓子そして珈琲を。「壁と卵」(新代田) (2020/01/22)
- 待望!名シェフ・マハリンガムさん率いるチェティナード料理専門店がオープン。「スリ・マンガラム」(経堂) (2020/01/14)