香川県琴平町、こんぴらさんの麓にある、栞と本とカレーのお店「栞や」さんへ年始訪問。

高松市内から琴電で1時間ほど。


流石の賑わいを見せる琴平の町、そして「こんぴらさん」こと金刀比羅宮の参道。

名物の長い長い石段を登り・・・

登り・・・

登り・・・


100段目の鳥居のところで「備前焼狛犬」の脇をくぐり、左の道へ。

あ、ここだ。

「栞や shioriya」
2018年12月オープン。

賑やかなこんぴらさんからちょっと脇にそれただけで、こんなに静謐な空間と出会えるなんて。
ご店主の銀三郎さんはチャンネル登録数 約10万人のYouTuber 。
調理を担当する奥様のさなえさんは元ヨガのインストラクター。
2人で岡山から、さなえさんの祖父母が所有していた古民家へと移住、DIYでの改装を経て「栞や」をオープンしました。
ちなみに「こんぴら」の語源はサンスクリット語の「クンビーラ」。
インドのガンジス川にすむ鰐を神格化した守護神なんです。
実はインドとも縁がある場所なんですね。

立体的で、温もりがあって、ワクワクする店内。
店内の調度品を手作りしている様子がYouTubeにも上がっていました。
お店のコンセプトは "人生というひとり旅を彩る"。

店内にはさまざまな仕掛けが待っています。


旅のお供に合いそうな、厳選した古本を販売。


本と栞を物々交換できる本棚 『旅する栞や文庫』も店内に設置。

お店のあちこちには、季節感豊かな絵画が。
これら絵画の一部を切り取った「お守り栞」も販売されています。




看板ネコのチャイ子さんの貫禄も素晴らしく・・
フリーWi-Fiも完備。
これは居心地良い。

さて、今日はこの席へと陣取りましょう。

カレーを待つ間は、どんな本を読みましょうか。
あ、スパイスの香り。
カレーの完成です。

★山の三日月カレー トリタマ乗せ ¥1091
夜空色の器に三日月型のターメリックライス。
オリジナルのベジカレーです。
特製醤油に漬けこんだ「ミニ骨付鳥」と「卵のピクルス」つき。

野菜の食感もさることながら、椎茸からの出汁感がとても印象的なカレーです。
添えられたスープはムングダルを使用。
これが実に素晴らしかった。
豆自体の甘みをしっかりと活かしており、メインのカレーと混ぜると立体的な旨みへと変わってゆきます。
「ミニ骨付鳥」は食べ応え充分、「卵のピクルス」も酸味たっぷりでなかなか面白いですね。

★3種のスコーン&栞や特製マサラチャイ ¥819
プレーン、抹茶あずき、シナモン・・・優しい食感のスコーンに、カルダモンがしっかり香り甘いチャイ。

石段をのぼった疲労感がみるみる消えてゆきます。
「癒される」とは、まさにこういうことを言うのですね。
そして、「栞や」の新メニュー、これがまた面白いんです。
参拝に来た人たちが歩きながら、手軽にカレーが食べられるスタイル。
その名も・・・

「参拝カリー」
2種のカレーとご飯が層状になっており、食べ進むにつれ混ざり合うという仕掛け。
これはヒットしちゃうのでは??
こんぴらさん参拝の際には絶対立ち寄りたい。
いや、この店をきっかけにこんぴらさんに訪れても良い、そんな素敵なお店。

みなさんも是非。
お店を出て、参道へと戻ると・・・あ。

このシャッターアート、「栞や」の絵と同じ画家だ。
さっき通ったばかりの場所が、あたらしく見えてきました。
ちょっといい気分だなぁ。
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