
「ガンジ Gange」
創業45年。
70年代神戸の空気感がそのまま現代に残っている貴重なお店です。


そう、実はこのカレー屋さんのベースは洋食。
港町神戸には昔からありとあらゆるタイプの洋食屋さんがありますが、ここは圧倒的な庶民派。

地下の閉塞感を感じさせないためか、両方の壁に鏡が貼られてあり、覗きこむと無限の合わせ鏡に。
沢山のパラレルワールドを越えて、今自分は70年代にいるのか・・・そんな感覚にもなってしまいます。

カレー専門店を謳っていつつ、洋食寄りのメニューもたくさん。
だけどオムライスもピラフもカレー味でのオーダーが可能なんです。
カレーのトッピングも牛タン、ハンバーグ、コロッケ、ミンチカツ、トンカツ、牛カツ、エビフライなど豊富ですね。
そして、この店の特筆ポイントはその辛さ表示。

デフォルトが「甘口」。
+¥100で「ややから」
+¥150で「中から」
+¥200で「げきから」
優し気なひらがな表記が判断をさらに鈍らせますが・・・有料で2段階上げても「中から」とはこれ如何に。
そもそも「中辛」の基準とは??
早速試してみましょう。

★牛カツレツカレー(ビフカツカレー) ¥790
・中から +¥150
神戸といえばやっぱり牛肉、神戸のカツといえば牛カツ、いやビフカツです。

食品サンプルの如き、スキのないビジュアル。
これぞ熟練の技。

ドロリとした粘度あるカレー。
気になるこの店の「中から」は・・・・・
他店で言うところの「激辛」でした。
メッチャ毛穴開きます。
「モジャカレー」「エチオピア」あたりの50辛超えかな。
それを「中から」とひらがなで書いちゃうあたり、レベルの高さがうかがえます。
日本一辛い「中から」かもなぁ。

そんな辛さの中にあっても、ビフカツはしっかり存在感を見せてくれます。
いや、むしろビフカツがあるからこそ、美味しくいただける激辛カレーだと言えるかもしれません。
しかしこんな迫力あるカレーを作られているのが、かなりご高齢のご主人だとは。
ホールを担当する(多分)奥様も、オーダーを通すときはしっかり耳元で大声で。

昔からここに当たり前のように存在するけれど、なかなかどうして当たり前じゃないお店なのでした。
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