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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

魅惑のネパール×南インドミールス。そして次なる挑戦へ。「adhicurry」(麻布十番)

麻布十番に突如現れ今や熱いファンを獲得している、独自の南インド×ネパール混合ミールス店。

「adhicurry」(アディカリー)

現在は「CARNISM」というお店のランチ間借りで営業中です。

屋号確定前の記事はこちら→『麻布十番に待望!南インド×ネパール混合ミールスの魅力。「CARNISM」(麻布十番)』

シェフは来年で来日10年目のネパール人、アディカリ・カンチャン。
まさに「アディカリーのカンちゃん」というわけです。
日本の企業にも一時勤めましたが、長年の夢であった自分のお店を持つという目標に向かい奮闘中。

9月からは奥様のアディカリ明日美さんも仕事を辞めてお店に立っており、ご夫婦そろって明るく和やかな接客も評判です。
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(写真/お店の公式Facebookより引用)

前述したように、この店の魅力は南インドのミールスにネパール料理のエッセンスを入れた混合ミールス。
「日本人に受けるから作ったなんちゃってミールス」とは対極に、「日本にいるネパール人シェフだからこそ作れる独自のミールス」なのです。
日本人シェフの店で言えば「砂の岬」「スパイスツリー」を彷彿ともさせますね。

しかし、なぜ南インド料理のツボをこれほどまでに押さえつつ、違和感なくネパール料理を組み込めるのか・・・
その疑問がこの日は少しだけ解けました。

鍵となるのはこの日出会った限定メニュー。

『Pork Vindaloo ポークビンダルー
ポークビンダルーとは、ポルトガル人が、インド西海岸地方のゴアを植民地中に生まれた料理です。ビネガーやニンニク、スパイスや唐辛子を加えて作られるポークスパイスカレーです。
このゴアの代表料理を、アディカリー流にアレンジしてお届けします。乞うご期待下さい!
尚、通常ミールスセットに追加+¥300でお楽しみいただけます。よろしくお願い致します。』


ビンダルー好きにはそもそも堪らないオプションですが、それにしてもこの熱きプッシュ具合。
頼むしかないですよね。

★アディカリーミールスセット ¥1100
★ポークビンダルー +¥300


おぉ、毎度丁寧さが伝わるビジュアル、そして料理のテクスチャー。

南インドのサンバルにチキンカレー、そしてネパールのサグブテコやアチャール、さらに双方の魅力をミクスチャーした副菜・・・スパイスの香りの組み合わせがとにかく冴え渡っていますね。
実にお見事。

そして限定のビンダルー、これがたまげた。
南インドシェフのお店でもここまでビシッと決まったビンダルーにはなかなか出会えません。
ビネガーの酸味とブラックペッパーの芳辛感、個人的にもズドンと好みの味。

いやいや、どういうこと?

カンチャンに伝えたら、なんと驚きの事実が。
ポルトガルの植民地だった南インド・ゴアですが、1961年のインドとの戦火の際にネパールへと逃れてきた人がたくさんいるそうで、カンチャンも実は親戚がゴアにたくさんいるのだそう。
しかもカンチャン自身も生まれはポルトガルだとか!
これにはハッとしました。

日本にいる異国料理マニアは、どうしても「シェフの出身地の料理」=「正しい料理」と思いがち。
けれど、食文化ってそんなに単純なものじゃないし、シェフ一人一人の背景だってみんな違うわけです。
作り出される料理は「シェフの出身地」ではなく「シェフそのもの」。
カンチャンにもそんなクロスカルチャーなバックボーンがあるからこそ、ここまでネパールと南インド、そして日本の食に愛を込めたミールスが作れるのかもしれません。

ほんと、カレーの本質はクロスカルチャー。
それを再確認させてくれた味わいでした。


食後にはサービスのチャイ。
これまた美味しいんですよね。

とここで実は、アディカリさんご夫婦、新たな2つの挑戦を始めています。

まず一つは、ネパールの茶農家を支援するという挑戦。
クラウドファンディングを立ち上げているのですが、そこから引用。
『私たち夫婦はadhicurryを運営する傍ら、2017年に夫のカンチャンが立ち上げたネパールのヒマラヤ地方標高2,300mで栽培されているホワイトティーのTeaamorというブランドを運営しています。
2017年、バンチャー地方の親族の農園を訪れたカンチャンは、ヒマラヤの高地で小さな茶栽培者が品質の高いお茶を手掛けている場を実際に目にし、そのお茶に魅了されました。
「このお茶は世界に通用し、必ず、ネパールを代表する特産物になる」と確信し、
その魅力を広めていきたいと考えました。
同時に、茶農家のみなさんが、買付けにくる企業などから相応しい対価が支払われていないという現状や、農家の方々の生活状況を目の当たりにし、ここに暮らす農家さんとその家族の為にも何かしたいという衝動にかられ、この地方の「ネパール茶農家さんを応援するブランド」の立ち上げを決めました。

今回、このプロジェクトを通して私たちが実現したいことは、
・リパッケージ、商品ラインナップ刷新でリブランドを行い、販路拡大する。
・今後収益の5%を、これから設立する茶農家さんの農業組合へ寄付する。
・ネパール産のお茶を日本ひいては世界にひろめ、ネパールの茶産業を盛り上げる。
です。
みなさま、どうかお力添えよろしくお願いいたします!』


クラウドファンディングの締め切りは2019/12/29 23:59:59。
これは支援するしかないでしょう。

(こちらから支援できます)
ヒマラヤから日本へ「希少なお茶」を届けたい!ネパール茶ブランド【Teaamor】


そして、もう一つの挑戦は、実店舗化への挑戦。

現在間借り中の「CARNISM」での営業は12月27日にて終了。
年末年始はネパールに飛び、茶農家の支援活動を行ったのち、
2020年1月21日からは、近隣の別場所にて間借り営業を再開し、次なる実店舗オープンへの準備を進めるそうです。

料理のクオリティ、独自性、お人柄に加え、アクティブな挑戦心。

「adhicurry」からは当分目が離せそうにありません。

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カレーとハラール。文・写真:カレー細胞 | COLUMN | HOUYHNHNM(フイナム)


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