ミャンマー人たちに長く愛された老舗「マハーKARAOKE」が店名も新たに再始動!

「MM MYANMAR」
知らなきゃなかなか入れない店構えは以前のまま。

このディープさ、現地感はこれからも続いて欲しいものです。

仏壇の横に輝く「KARAOKE」の文字。
そう、ミャンマーといえばカラオケ、ミャンカラですよ。

★ミャンマービール
まずは定番、ミャンマーの爽やかなビール。

★ラペットゥ
★ジントゥ
これまたミャンマーの定番スターター、お茶の葉サラダのラペットゥと、生姜サラダのジントゥ。
と、安定の滑り出しですが、この店の真価はここから。

★バズンチントゥ
バズン=エビ、鮮やかなピンクのエビの練り物を和えた一皿。

★リンファーの和え物 ¥650
「猫の舌サラダ」
え!?
・・・と思うでしょうが、「ネコの舌」とは巨大インゲンのようなリンファーという野菜のこと。
独特の苦甘さがあり、意外に癖になります。

★BLACK SHIELD STOUT
日本でなかなか見ることができないミャンマーの黒ビール。
オーダーしようとするとママが「日本人あんまりすきじゃない味」とコメント。
「日本人あんまりすきじゃない味」は大抵好みな私にとっては嬉しい一言です。
実際いただいてみると、ギネスビールの10倍は濃厚。
「ギネスビールの原液じゃない?」なんて思うほど。最高です。

★豚内臓の野菜、豚骨(油ピーフン) ¥800
見た通り、名前通りの逸品でした。

★ローセル葉と竹の子のスープ ¥750
ミャンマー語では「チンバウンヒンガー」。
ハイビスカスティーの原料だけどホントはハイビスカスとは全く別物の植物ローゼル。
その葉っぱを用いたスープなのです。
ローゼル葉特有の甘酸っぱさに、タケノコのこれまた酸味が相まって、これは美味すぎる!

★ポメロサラダ
ポメロはザボンや文旦に似た柑橘系フルーツ。
その爽やかな酸味が楽しめるサラダです。

★シン「魚」ピリ辛炒め ¥850
「マハーKARAOKE」時代も珍しいミャンマーの川魚がいろいろ頂けたのですが、「MM」に変わってもそれは変わらず。
魚マニア的には興奮が止まりません。
こちら「シン」はミャンマーの小型ナマズ。
おそらくはヤナギナマズ Silurus torrentis かと思うのですが・・・
とにかく味は最高。酒もご飯も進む味です。
(余談ですが、こちらのママの名前はティダさん。ティーダが作るシンの料理・・・わかる人だけわかる胸熱シチュエーションなのです。)

★ ミャンマーかわさき「魚」のピリ辛炒め ¥850
え?川崎?と思ったのですが、おそらくはワカサギ。
といっても冷水魚であるワカサギがミャンマーに生息するはずもなく、ワカサギに似た川魚だと思うのですが詳細は不明。
小型のコイ科かもしれませんね。

★カエルのピリ辛炒め ¥750
他所では珍しくいただけるカエルですが、この店だとポピュラー食材に思えてきます。

★夕顔の天ぷら ¥650
カリッとした衣の中はほとんど解けて消えるような夕顔。
タマリンドが効いた漬けダレが最高です。

★サムザー揚げ ¥500
インド由来の料理もあるのがミャンマー料理の面白いところ。
こちらはいわゆるサモサを揚げて野菜と炒めた一皿です。
さて、ラストスパートはヒン(いわばネパールのカレー)尽くしで行きましょう。

★豚肉と竹の子のヒン
タケノコのしみじみとした酸味は豚肉に良く合います。
さほど辛くはないですが、どことなくタイ北部料理を思わせる味わい。

★アヒルカレー
こちらはドライタイプで、肉の旨味がダイレクトに感じられます。
頬張りすぎて、骨に注意ですよ。

★ヘルサー魚の蒸し ¥1200
さて、ヘルサーとは何でしょう?
実はヘルサー Tenualosa ilishaはベンガル湾の沿岸や汽水域に住むニシン科の魚。
隣国バングラデシュではイリッシュと呼ばれ、「国魚」ともいわれるほど主要な食用魚なんです。
バングラデシュでの需要が高すぎることもあり、日本になかなか輸入されず、入ってきても結構な高級魚。
それをミャンマーカレー(ヒン)としていただけるのですから、有難い話です。
その旨みある味わいは流石抜群で、ニシン科特有の小骨もうまく処理されています。
素晴らしい。
そして、更に素晴らしい料理がこちら。

★ヘルサー魚卵の酢カレー ¥1000
ニシン科のヘルサーですから、その魚卵はほぼカズノコ。
そんな有難過ぎる食材をなんとビネガー仕立てのカレーでいただける贅沢。
そしてこれが超絶に旨い!!
あんまりほめ過ぎると皆が殺到して品薄になるから言いたくないけど、これは素晴らしすぎます。
めくるめくミャンマー現地食材、特に川魚料理の美味さは圧倒的。
まさに、帰ってきた大塚ミャンマーパラダイスです。

お腹がしっかり満たされたら、やはり最後はミャンマー人の皆さんとカラオケ。
食と音楽は異文化を繋げますね。
ご注意:
基本的にはミャンマー人たちが集い、カラオケを歌う場です。郷に入れば郷に従えの精神でお願いします。
営業は金土日ですが、平日に団体で事前予約すれば、お店をOPENしてくれるようです。
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