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インネパの見本なお店かな。「インド・ネパールダイニング&バー マナカマナ」(水道橋)
category - [中央線 四谷~水道橋]
2019/
08/
04いわゆる「インネパ店」というジャンルがあります。
つまりネパール人によるインド料理店なのですが、バターチキン、ナン、タンドリーチキンという3つを軸に、彼らが本国では食べない日本人向けテンプレート料理を提供するお店、という意味合いが強いです。
それらインネパ店は、けれども日本のインド料理店の過半数を占める軒数。
その背景には、ネパール人の日本就労への足掛かりとして定まったビジネスコースの存在、そしてそれを斡旋する業者の存在があります。
水道橋の路地で見かけたこの店は、まさにそんなインネパ店の典型。

「インド・ネパールダイニング&バー マナカマナ」
「本場の」という言葉を良く用いるのもインネパ店の特徴。
それがインドかネパールかを曖昧にできる素晴らしい日本語です。
ちなみに「インドの三ッ星ホテル出身の本場シェフ」という言葉の意味としては、
「インドの三ッ星ホテルで中華を担当していた、本場ネパールのシェフ」という場合も多いので、言葉の裏を読む楽しみがあるのも、インネパ店の特徴といえましょう。
宗教や文化的に扱う食材の制限が少ないネパール人は、インドや中東のホテルやレストランでも重宝されるんです。
ムスリムのシェフに酢豚は作れませんから。
それと、開店・閉店のサイクルが早いのもインネパ店によくあること。
日本就労への足掛かりが目的の場合、税金のこともあり一年半以内に次のネパール人に店を譲り閉店することも多数。
店名がコロコロ変わるお店が多いのは、そのような理由です。
但し、店名と中の人が入れ替わっても、提供するテンプレート料理は変わらないので、内装・設備・時にはメニュー自体も使いまわせるわけですね。(メニューの店名表記が別店になっていることが多いのもその理由です)
テンプレートインド料理を提供する街場のインド料理店には、ネパール人によるインネパ店の他、バングラデシュ人による店、パキスタン人による店などもありますが、見分け方は簡単。
インネパ店には、お店のどこかにヒマラヤ山脈の写真が飾っていますから。
ということで、こちら「マナカマナ」。
あらゆる要素が、「これがインネパ店だ」という見本のよう。
ドリンクメニューは割と充実・・・という風に思えますが、実は置いていないものが多く、ネパールビールならある、とのこと。

★ネパールアイス ¥600
ええ、暑い日にピッタリ、美味しいんですよ。
そして料理。
テンプレなインネパ店でテンプレなインド料理を頼むほど、予定調和なことはないので、あえてずらしたこちらを注文。

★チキンビリヤニ ¥1000
インネパ店のビリヤニっていろいろあって、ガラムマサラ混ぜたチャーハンを「ビリヤニ」と言い切る店もあり、想像の中で作った「ビリヤニ」とは名ばかりの創作珍料理を出す店もあり・・・
そんな中、こちらの店にはビリヤニとは別に「フライドライス」というメニューもあったので、ではちゃんと違いをつけてるんだろう・・・ということでオーダー。
野外の炊き出しみたいな盛り付けですが、お米はしっかりバスマティ米でした。

いわゆるビリヤニキット的なもので作ったのでしょう。
料理としてはビリヤニ、ただホールスパイス感はありません。
実はフライドライスの方が、わかりやすく美味しいのかも。
客は私一人の為、揃ってテレビに熱中するネパール人スタッフたち。
彼らの日本での目標、モチベーション、お店への想いについて、いろいろ想像を巡らせてしまうのでした。
ちなみに板橋・大山にあるネパール料理の名店「マナカマナ」とは、全く無関係です。念のため。
●カレーは読み物!HOUYHNHNM(フイナム)にて『Curry Flight』連載中!
Curry Flight 第1便:麻婆豆腐はカレーか否か。文・写真:カレー細胞 | COLUMN | HOUYHNHNM(フイナム)

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つまりネパール人によるインド料理店なのですが、バターチキン、ナン、タンドリーチキンという3つを軸に、彼らが本国では食べない日本人向けテンプレート料理を提供するお店、という意味合いが強いです。
それらインネパ店は、けれども日本のインド料理店の過半数を占める軒数。
その背景には、ネパール人の日本就労への足掛かりとして定まったビジネスコースの存在、そしてそれを斡旋する業者の存在があります。
水道橋の路地で見かけたこの店は、まさにそんなインネパ店の典型。

「インド・ネパールダイニング&バー マナカマナ」
「本場の」という言葉を良く用いるのもインネパ店の特徴。
それがインドかネパールかを曖昧にできる素晴らしい日本語です。
ちなみに「インドの三ッ星ホテル出身の本場シェフ」という言葉の意味としては、
「インドの三ッ星ホテルで中華を担当していた、本場ネパールのシェフ」という場合も多いので、言葉の裏を読む楽しみがあるのも、インネパ店の特徴といえましょう。
宗教や文化的に扱う食材の制限が少ないネパール人は、インドや中東のホテルやレストランでも重宝されるんです。
ムスリムのシェフに酢豚は作れませんから。
それと、開店・閉店のサイクルが早いのもインネパ店によくあること。
日本就労への足掛かりが目的の場合、税金のこともあり一年半以内に次のネパール人に店を譲り閉店することも多数。
店名がコロコロ変わるお店が多いのは、そのような理由です。
但し、店名と中の人が入れ替わっても、提供するテンプレート料理は変わらないので、内装・設備・時にはメニュー自体も使いまわせるわけですね。(メニューの店名表記が別店になっていることが多いのもその理由です)
テンプレートインド料理を提供する街場のインド料理店には、ネパール人によるインネパ店の他、バングラデシュ人による店、パキスタン人による店などもありますが、見分け方は簡単。
インネパ店には、お店のどこかにヒマラヤ山脈の写真が飾っていますから。
ということで、こちら「マナカマナ」。
あらゆる要素が、「これがインネパ店だ」という見本のよう。
ドリンクメニューは割と充実・・・という風に思えますが、実は置いていないものが多く、ネパールビールならある、とのこと。

★ネパールアイス ¥600
ええ、暑い日にピッタリ、美味しいんですよ。
そして料理。
テンプレなインネパ店でテンプレなインド料理を頼むほど、予定調和なことはないので、あえてずらしたこちらを注文。

★チキンビリヤニ ¥1000
インネパ店のビリヤニっていろいろあって、ガラムマサラ混ぜたチャーハンを「ビリヤニ」と言い切る店もあり、想像の中で作った「ビリヤニ」とは名ばかりの創作珍料理を出す店もあり・・・
そんな中、こちらの店にはビリヤニとは別に「フライドライス」というメニューもあったので、ではちゃんと違いをつけてるんだろう・・・ということでオーダー。
野外の炊き出しみたいな盛り付けですが、お米はしっかりバスマティ米でした。

いわゆるビリヤニキット的なもので作ったのでしょう。
料理としてはビリヤニ、ただホールスパイス感はありません。
実はフライドライスの方が、わかりやすく美味しいのかも。
客は私一人の為、揃ってテレビに熱中するネパール人スタッフたち。
彼らの日本での目標、モチベーション、お店への想いについて、いろいろ想像を巡らせてしまうのでした。
ちなみに板橋・大山にあるネパール料理の名店「マナカマナ」とは、全く無関係です。念のため。
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