カネと欲望が渦巻くこの街にも、ネパール人たちがこっそり集う場所があります。

歌舞伎町パルテノン神殿。
その2階。

一見夜のカラオケ屋さんに見えますが、その通り。
いや、その通りだけど、その通りじゃない。

モンゴル料理屋のインパクトある店名に気を取られますが、違う違う、そうじゃ、そうじゃない。

「バドサハ」
入店するや否や、一斉に注がれる視線。
いわゆるカラオケラウンジのように、合皮張りのソファに囲まれた店内は、全員ネパール人。
静まり返る皆。
向かいの席では、民族衣装を纏った老婆がソファの上に片膝立てた態勢で座り、手食をしています。
お、お、お、ここまでの現地感、ここまでのアウェー感、新大久保でもそうそう無いぞ。
と、ドギマギしたのは最初だけ。
実はこの日、オーナーのお母さん、お婆ちゃん(なんと95歳!)、妹、妹の旦那さんが来日しており、みんなでこちらに来ていたようなんです。

一族で歓談しているところにいきなり日本人が入ってきたものだから、お互いドキッとしちゃったわけですね。

★スクティサデコ
聞けばいろいろ出してくれます。
食材あればですけども。
こちらはニンニクバッチリ、噛みごたえバッチリのネパール人歓喜仕様。
私も嬉しいですよ。

★サカリカナ ¥1000
別にサカッているわけではありません。
タカリ族(Thakall)仕様のお食事セット。


ダルスープもククラコマス(ネパールの骨つきチキンカレー)も副菜も、基本味ハッキリめ。
変に日和ったところもなく、実に素晴らしいです。
かなり好みで、お酒も進みます。

ネパール焼酎ロキシーもありますし。
ちなみに「サカリカナ」より品数シンプルなダルバートは「ネパールカナ」という名で500円。
昨今の新大久保500円ダルバートムーブメントに合わせています。
お財布事情に合わせて選ぶと良いでしょう。
向かいの95歳おばあちゃんの華麗な手食に見とれながら食べ進んでいると、いつしか周りは歌と踊りの世界に。

めっちゃ誘われます。
いや、まあ、ここは快く誘われましょう。
このしみったれたご時世。
人生に必要なのは、歌と踊りとスパイスですから。
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