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2009/12/09

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ラムズホーン

category - 貝類
2009/ 12/ 09
                 
熱帯魚を飼育していると水槽や水草にコケ(正しくは苔ではなく藻類)が生え、
観賞価値が落ちてきます。
そこで登場するのがコケを食べる生物、通称「生物兵器」です。

ポピュラーなところではミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビなどのエビ類、
オトシンクルスやアルジイーター、サイアミーズフライングフォックスなどの魚類、
そしてイシマキガイやフネアマガイ、カノコガイなどの貝類などがありますが、
グッピーなどの小型魚やビーシュリンプなど小さな生物を飼育する水槽でよく用いられる「生物兵器」がこれ。
FLYING ROPEFISH!
レッドラムズホーン
学名:Indoplanorbis exustus
直径:1.5~2cm
原産地:東南アジア

インドヒラマキガイのアルビノ品種。
原種は黒~茶色の殻を持っています。
ラムズホーンという名の通り、羊の角のような姿。
日本に入ってきたのは1950年代の熱帯魚ブームの頃で、
低温にも強いことから、各地で帰化(もちろん原種)の報告もあります。
思ったほどコケを食べる能力はなく、
しかも水草も好んで食べてしまうことから、
最近ではコケトリ貝としては水草を食べないイシマキガイのほうが主流になってしまいました。

FLYING ROPEFISH!
しかし、体が小さいため水草の食害も大したことはなく、
また色彩がきれいで、コケトリよりも底に沈んだ残餌処理係という面でかなりの働きをする
(要するに大食漢)ため、小型水槽では今も好んで飼育されています。
FLYING ROPEFISH!
多くの貝類同様、雌雄同体で、二匹が出会うと繁殖をします。
条件が揃えば爆発的に殖え、水草などの食害も激しくなるので注意が必要です。
殖えても決して外に捨てたりしないこと。
また、同じ水槽にあった水草も同様。
水草に付いた卵から、屋外で繁殖、なんてことも十分考えられるからです。

その繁殖の容易さから、現在ではアルビノ種のレッドラムズホーンだけでなく、
多くの品種が固定され始めました。

FLYING ROPEFISH!
こちらはブルーラムズホーン。

FLYING ROPEFISH!
こちらはブラウンラムズホーン。
限りなく原種に近いですね。

その他、ピンクラムズホーンなんてのもいます。

こういった貝類を可愛いと呼ぶか気持ち悪いと呼ぶかは人それぞれなんでしょうけれど、
水槽内にいろんな生物がいて、いろんな生態系が垣間見えるほうが楽しいと思うのは、
私だけではないはず。

貝類の動きって、案外楽しいですよ。

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