
金沢駅からウルトラレトロな北鉄浅野川線で5駅。
三口駅から徒歩10分ほど。
あ、あった。

「インデアンカレー本店」
金沢カレーという呼称で括られる遥か前から、地元では有名だった「インデアンカレー」。
金沢カレーの源流となる「洋食タナカ」の田中吉和氏から直接受け継いだ今度忠氏のカレーレシピを基に1964年に開業。
(田中氏は現「カレーのチャンピオン」創業者。今度氏は「カレーの市民アルバ」の開業に携わり、現「アルバ」工場長としてご健在。)
「洋食タナカ」がカレー専門店「カレーライスのタナカ」と改称したのが1965年ですから、「インデアンカレー」は最初の金沢カレー専門店といえるかもしれません。
店舗数最大48店舗まで拡大していた「インデアンカレー」ですが、1992年にはいくつかのフランチャイズ店を残し直営店は消滅。

根強いファンの後押しもあって2011年、この三口に復活しました。

「インデアン」と言ってもインドではなく、ネイティブアメリカンのほうの「インデアン」がお店のモチーフ。
そんなところにも昭和ノリを感じて安らぎます。


店内には味噌汁のセルフサービスも。
もともと、日本の伝統洋食から生まれた「金沢カレー」。
こちらのお店でもカレーだけでなく、スパゲティなどの洋食も扱っています。
ですから、金沢カレーに揚げ物は必須ですよ。

★ 野菜玉子DX (S)¥920
ロースカツ、エビフライ、イカフライ、カニクリームコロッケ、ウインナーという揚げ物とライスの間に野菜オムレツを敷いた一皿。
金沢のカレーファンから「ヤサタマ」と呼ばれる、この店発祥の人気メニューです。

Sサイズにしたのでライスは少なめですが、ウワモノが豪華なのでボリュームは満点。
他の金沢カレーほど黒くはないものの粘度抜群のカレー。

そして何といっても、揚げ物の美味さが特徴的。
特にカニクリームコロッケうめぇ。美味すぎる!!
揚げ物の油とカレーやご飯が玉子や野菜で仕切られているのも、最後まで美味しくいただける理由の一つ。
なるほど良く計算された一皿ですね。
手のかかる日本の伝統洋食を、その質を落とさずに合理化、大衆に愛されるカタチにしたのが「金沢カレー」。
その洋食としての魅力を色濃く残した「インデアン」。
金沢でわざわざ訪問する価値はありますよ。
ただし、電車の本数はかなり少ないのでご注意。
クルマが一番便利ではあります。
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