意外にもカレー屋の数は多いんです。
例えば和歌山県庁前にあるこちらのカレー屋さん、ちょっと個性的。


「印度亭」
「県庁前カレー工房」というサブタイがついています。

スパイスカレー全盛の大阪とは異なり、いわゆる昔ながらのカレーライスが主流の和歌山。
そんな中こちらのお店ではビーフカレー、ドライカレー、カツカレーなどのオーセンティックなカレーが用意されている一方で、マレーシア風チキンカレーや、タイのグリーンカレー、南インド風キーマカレーなどがあり、なかなかに攻めています。

というか、「印度亭」という名前から離れることすら厭わない自由さでありますね。
まず出てくるのは甘いポテサラ。
最初のサラダが普通じゃないのは、いつも良きしるし。

★キーマカレー ¥700
メニューの説明は「南インド風チキン&ポークの辛口ミンチカレー」。
(「ミンチ」というコトバが関西ですねぇー)

細かく刻まれた鶏と豚の合挽き肉。
仄かにしっとり、舌触り滑らか。
なるほど南インド風というのもよくわかります。
インドなのに豚肉?なんて思うかもしれませんが、例えばケーララやゴア、キリスト教徒たくさんいますから。
辛さはそれなりに控えめな優しい味ですが、アップも可能です。

それにしても東京や大阪ならいざ知らず、この和歌山の地でこれだけ手広いラインナップ。
しかもビジネスマン向けのランチ回転にも適応なんて、マスターひとりでどうやってんの?
するとそこにはなるほどな工夫が。
それぞれのカレーのベースは大量にまとめて仕込み、一食ずつ小分けにパックして冷凍ストックしてるんだそう。
これなら仕込みが全く違う色々なカレーをパッと出せるし、そもそも和歌山で一度にたくさん出そうもないマニアックなカレーを仕込んでも廃棄リスクを低減できるというわけだ。
地方で奮闘する個性派カレー店には、地方ならではの工夫があったのでした。
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