
「ホンカトリー」
何語?って考えてしまう店名ですが、語源は「本歌取り」。
和歌の世界において、有名な古歌(本歌)の1句もしくは2句を自作に取り入れて作歌を行う方法です。
なるほど、先人のカレーたちを取り入れつつ独自のカレーを作り出す、示唆に富んだ店名ですね。
店内は、ちょっとストイックな雰囲気漂うカウンターのみ。
メニューブックはなく、その日のカレーが二種(主に肉系と海鮮系)黒板に書かれています。
この日のカレーはチキンとホッケ。
ホッケにも強烈に惹かれたものの、やはりまずは基本を、とチキンを選択しました。

★チキンカレー ¥1000
見てくださいこの華やかな彩り!
最初にライスのプレートが出てくるのですが、その華やかっぷりに、ワンプレートカレーかと思ってしまいます。
けれど、メインのカレーは別容器での提供です。
そう、この凝ったライスのプレートが、この店の魅力の一つなのですね。

素敵な器、フワッと炊かれたバスマティ米の上に、色鮮やかな野菜、玄米フレーク、そしてヨーグルトがかかったファラフェル。

チキンカレーは油少なめの印象で舌触りさっぱり、
けれどブラックペッパーその他のホールスパイスやトマトの酸味で物足りなさはありません。
これを先ほどの具材たっぷりのライスプレートにかけていただけば、食感や味の変化も楽しめるという寸法。
なるほど、インドその他の国スパイス料理を基調としつつも、どこか和食に通ずる奥ゆかしさを感じるカレー。
確かに「本歌取り」だ。

卓上にはプリックナンプラー、島唐辛子酢、マンゴーピクルスがあり、旨味や酸味を自在に調節可能。
その日の食材や気分によって、自在に変化していくという「ホンカトリー」のカレー。
ちょっと目が離せませんね。
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