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2009/10/05

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ツヤケシオオゴミムシダマシ

category - 昆虫
2009/ 10/ 05
                 
さて、こんな昆虫みたことありますか?

一部の趣味の方には馴染み深い虫なのですが・・・判るでしょうか?

FLYING ROPEFISH!
ツヤケシオオゴミムシダマシ
学名:Zophobas atratus (Zophobas morio)
全長:4cm
原産地:中南米

和名の通り完璧につや消しされた漆黒のボディが渋いこの昆虫、
実は大型魚を扱う熱帯魚ショップでよく売られている昆虫なのです。




といっても、売られているのは成虫ではなく幼虫。




↓こんな姿
FLYING ROPEFISH!
そう、お分かりになった方もいるかと思いますがこの幼虫、
アロワナや爬虫類の餌として「ジャイアントミルワーム」という名で売られているんです。
他に「スーパーワーム」「ジャンボミルワーム」などの名前もあります。

餌として販売されているのは幼虫ですが、
もちろん昆虫ですからいつかは成虫になります。
つまりジャイアントミルワームを長期ストックしていると
この漆黒の成虫と出会うことができるのです。

ちなみに、ノーマルの「ミルワーム」として国内で売られているのは「チャイロコメノゴミムシダマシ」という別の昆虫です。

FLYING ROPEFISH!
ゴミムシダマシという卑しい名前ながら、
成虫のルックスはなかなか男前。

「お、なかなかカッコいいじゃん。」

と喜び、手に取ったら実は大変なことに・・・

FLYING ROPEFISH!
実はこの虫、警戒するととんでもない悪臭を発するのです。
手で掴んだら致命的。

手に染み付いた臭いは石鹸で洗ってもとれないほど強烈です。

もちろん、餌としても不適。
幼虫のうちにさっさと召し上がっていただきましょう。

FLYING ROPEFISH!

それにしてもこの虫、特に加温せずとも問題なく成長するんですが、
外来種として日本に定着してしまう危険は無いのでしょうか?
いや、この種に限らず、
生餌として売られている昆虫が熱帯魚ショップ内で脱走しているのをよくみるんですが、
明らかに繁殖してますよね。
ヨーロッパイエコオロギなんて、繁殖力強いですよ。

と気になって調べてみたら、
やはりこの種も始めは中国ルートの密輸で日本に入ってきた可能性が強いとのこと。
現在は日本国内で養殖しているので「問題ない」のですが、
それはそれで逆に考えると、日本にいなかった種が日本で問題なく繁殖しているということな訳で・・・よく考えると怖いですね。

生餌を扱う皆さん、くれぐれも脱走には注意しましょう。

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コメント

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4. Re:無題
>sinaganさん
コメントありがとうございます。
ただの真っ黒でもここまでつや消しだと、
なんだか妙な高級感があります。

かといってさわると大変なことになるのですが・・・
3. Re:無題
>イジャ君さん
凄い臭さです。
いちど体験してください(笑)

餌用コオロギの野生化は、近い将来問題になると思いますよ。
2. 無題
こんな色の虫を始めてみましたよ。
なかなか綺麗な色の虫もいるのですね~
1. 無題
ジャイアントミルワームってこんなんなるんですね。普通のミルワームしか知らなかったです‥しかも悪臭放つとは(^^;)
餌の野外での繁殖って確かに気になってました。コオロギ幼虫なんて脱走しても気づかないですからね‥