
「日乃屋カレー 九段下店」
神田カレーグランプリで優勝し、初の殿堂入り。
そこから一気に名を馳せ、今や東京で最も勢いのあるカレーチェーンとなった「日乃屋カレー」。
優勝したお店がチェーン化したり、もともとチェーン店だったお店が優勝したりする神田カレーグランプリ。
これに関してはいろいろな意見があるかと思いますが、神田カレーグランプリの集計は一般来場客が会場で複数店舗を食べ比べた結果の投票方式。
つまり、
・一度に複数店舗のカレーを食べ比べるため、はっきりして濃い美味さのカレーが有利。
・得票数によって順位が決まるため、コアなマニアに熱烈支持されるカレーより、最大公約数の美味さを担保するカレーが有利。
・そもそも食べてもらわなきゃ検討されないので、当日の呼び込みのキャッチーさ、わかりやすさが大事。
ということなんですね。
言い換えれば、神田カレーグランプリは、「カレー通たちが希求する至高の一皿」を決める戦いではなく、「誰もが食べたいと思い、誰もが美味しいと思えるベストな一皿」を決める戦いであるともいえるでしょう。
ですからそこで優勝したカレーというのは、まさに「チェーン化に相応しい美味さ」であるのは当然と言えるし、最大公約数の味覚平均ってのは1年や2年で激変するわけもないですから、優勝店は殿堂入りさせていかないと、毎年予想通りの結果しか出ない、なんてこともあり得るわけです。
そんな中で優勝、殿堂入りを果たしたこの「日乃屋カレー」はまさに、最大公約数の人々の味覚ニーズに応えた、東京カレーライス文化を担う存在であるともいえるでしょう。

★日乃屋カレー生玉子 ¥730
日乃屋のカレーの特長は、「はじめ甘くて、後から辛い」味の奥行きにあります。
そう、どこかで聞いたことありますよね。
実は、大阪を代表するカレーチェーン「インデアンカレー」に似たアプローチなんです。
カレーの上に生玉子を乗せるのも実に関西的。

誰もが楽しめて、飽きることのない美味しさの、関西的東京カレーライス。
この味が、東京カレーライスのスタンダードになる日はそう遠くないかもしれません。
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