
コロッセオでチャック・ノリスの胸毛をむしった後、みんなでイタリア料理店へ。
そう、イタリアといえばイタリア料理なんですよね。
食事といえばイタリア料理というくらい、どこ行ってもイタリア料理ばかり。
基本、毎日小麦粉です。
別にイタリア料理が嫌いなわけじゃないけれど、やはりカレーが食いたいなと。
ただしイタリア料理に基本カレーはなく、となるとイタリアならではの異国料理ってなんなのか。
実はイタリアに旅立つ前、そういやイタリアの植民地ってどこだったっけ?と思ったんですね。
「日独と並ぶ悪の枢軸」扱いされた国だし、ムッソリーニのコワモテイメージもあり、
さぞやあちこち「侵略」してたんだろうと思う反面、はて、ポンと思い浮かばない。
英国ならインド、スペインならチリ・ペルーみたいな露骨な侵略が思い浮かばない。
で、調べたら、案外少ないんです、イタリアの植民地。
ソマリア、エリトリア、エチオピアあたりの東アフリカと、リビアの二箇所くらい。
んで、調べてみました。ローマ市内のアフリカ料理。
そしたら「エリトリア料理」を謳うレストランが数軒あるじゃないですか。
ええ、もちろんBMしてローマに来たわけです。
ということで、「ローマに来たらローマでしか食べられないイタリア料理でしょ。」を通り越して、
「ローマに来たらローマでしか食べられないイタリア植民地料理でしょ。」にトライ!!
ただし、この日の自由時間は45分ほど。
効率よく動きますよ。
選んだのは、ホテルから全力疾走して12分の場所にあるこちら。

「RISTORANTE ASMARA」

看板には「エリトリア・エチオピア料理」とあります。
実はエリトリアは1991年に独立するまではエチオピアの支配下、食文化的にはエチオピアと共通点が多いんです。
息を整え、入店してみましょう。

天井の高い石造りの古い建物、その豪壮さはローマならでは。
この質感は日本じゃ真似できません。

お店の奥にはアフリカの民芸品や楽器、タペストリー。
バーカウンターにはお酒がたくさん。
ちょっとここ、ゆっくりくつろぎたい場所ですね・・・・
けれど今は残り時間、30分ほど。
早速注文です。

・・・が、未知のメニューばかりでよくわからない!!!
ここは機転を利かせ、お店の人に「Quick」で「Spicy」で「Eritoriaらしい」メニューを聞いてみることに。
そしたら提案されたのがこちら。
オーダーから8分ほどで登場です。

★Zighini di manzo €9.00
「ジギニ ディ マンゾ」=「牛肉のマンゾ」
実にうれしいカレー的ビジュアル!!これ、今食べたかったやつ!!

クレープ状に見えるのは、ソフトな食感で独特の酸味・・・あ、これエチオピア料理で言うところのインジェラですね。

プレートにはもう一枚のインジェラがバナナリーフのように敷かれ、その上にカレー状のものが2種、チャトニ状のもの、アチャール状のものなどが乘っています。
いただいてみましょう。
・・・はぁぁぁ。
ビシッと来る辛さ!これは美味い!!!
「カレー状のもの」はエチオピア料理でいうところの「ワット」、牛肉のワットですから「カイワット」にあたるもの。
もう一つは豆のワットでした。
さらに横に添えられた「チャトニ状のもの」、これがなんとも形容しがたい独特の風味、しかも結構辛い!
ワットに混ぜ込むともう最高です。
これ、エチオピアでいうところの「バレバレソース」?ときけば、いやいやこれは「Shiro」って言うんだ、とのこと。
未知過ぎてちょっと頭が追いつきませんが、とにかく「Shiro」、憶えとこっと。
添えられたインジェラに料理をつけ、混ぜ込みながらいただくのですが、見た目以上に満腹に。
しかもあらかた食べ終えた後、最後にお皿に敷かれたほうのインジェラをいただくのですが、
こちらは料理の汁気をだいぶ吸い込んでいて、美味いけどお腹に溜まる溜まる・・・・・
実に興味深く、カレー好きスパイス好きには是非おススメしたい料理。
時間があればもっとエリトリア料理のことについてお伺いしたかったのですが、この日は何せ時間がない。
10分ほどでほぼ完食、残ったインジェラを包んでいただき、猛ダッシュでホテルへ。
ちょっと無茶な強行突入でしたが、無理してでも行ってよかった。
エリトリア料理に触れたことで、ローマのイメージがだいぶ変わりました。
次回ローマ訪問時にもエリトリア料理、試してみたいな。
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