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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

遂に!東京カレーの新世代エース、実店舗始動!「Kalpasi(カルパシ)」(千歳船橋/経堂)

待ちに待った、待望のお店がついに!!


千歳船橋にオープン!!


「Kalpasi」( カルパシ)

2015年秋から2016年1月まで、浅草地下街での間借り営業で旋風を巻き起こした「カルパシ」がついに実店舗始動!!

KUROちゃんこと黒澤シェフはもともとbe-spicyという名義でお店を持たず、あちこちのイベントでカレーを提供、熱烈なファンを獲得してきた人気者。

★2015年【鎌倉マサラブラック×バラッツ for ネパール】 ~鎌倉食材で作るカレーとスパイス料理の宴~
★待ちに待った真打ち始動!週替わりのスパイスマジック!「インド亜大陸食堂 Kalpasi」(浅草)
★「Japanese Curry Awards presents 『カレー寺』 vol.1 鰹と蜂蜜とニンニク」 開催しました!

インド・ネパール・スリランカ・・・インド亜大陸各地のウルトラマニアックな料理を熟知・マスターする一方で、
日本のカレー、大阪スパイスカレーや北海道スープカレーも含めとにかくカレーが好き!というスタンス故、
「マニアにしかわからない難解さ」ではなく、「純粋に美味しいカレー」として着地させるセンスがずば抜けているんです。

しかも今回、実店舗始動に先立ちめでたく結婚。
お相手のかおりさんもまた大阪のカレーフリーク女子とあって、
夫婦二人三脚、東西カレー文化融合という光をも携えつつ、
2016年10月27日「カルパシ」実店舗、満を持してのオープンです。

当面は完全予約制、夜のみの営業(1部18:30~ 2部20:30~)で、
毎週土曜日の22時から翌週分の予約をメールで受け付けるスタイル。
(1名~4名まで予約可能)

浅草時代同様メニューは週替わりで、インド亜大陸各地を巡っていく趣向が凝らされています。



カウンター、小上がり席も備えた店内。
手作りの温かみと、センスの良さ。


窓外にはカレーリーフが生い茂っています。


浅草時代の「インド亜大陸食堂」から、「インド亜大陸食堂酒場」へと進化しているだけあって、面白いお酒も置いてありますよ。


山形のヨーグルト日本酒や・・・

IMG_2050small.jpg

黄桜が作ったクラフトビールまで!


この週のテーマはネパール。

お品書きには一品ごと丁寧な説明があるので、戸惑うことはありません。


●Starter
・ポーク・チョイラ
・アル・コ・アツァール
・チウラ


豚肉と野菜のマリネと称しつつも、野菜はカタチを残さず肉感が際立つチョイラ(チョエラ)。
「ダルバート食堂」や「アーガン」のネワール式チョエラをも髣髴とさせる美味さ!

押し米チウラのザクザク感ともよく合いますね。


●Dal bhat(ダル・バート)
・ククラ・コ・マス
・カシ・コ・マス
・タルカリ
・ダール
・ゴルベラ・コ・アツァール
・グンドゥルック・コ・アツァール
・クルサニ・コ・アツァール
・ライス


出ましたメインディッシュ!
浅草以来のクロちゃんダルバート!!


ダルバートがダルバートたる所以のダール=豆スープ(ダルは豆、パートはご飯)は優しくほっこりした仕上がり。

しかしそれは、このプレート上で繰り広げられるドラマの序章にすぎません。


ククラ・コ・マスはマスタードシードを用いたチキンカリー。
カシ・コ・マスはネパールのマトンカリー。
いずれもはっきりとしたニンニクとチリの香ばしさがいかにもカルパシ的。


そしてこの、脇役に見えて全体の鮮烈な印象を決定づける3名優。

ゴルベラ・コ・アツァールはいわゆる「モモにつけるソース」なのですが、胡麻やティンブール(ネパール山椒)がビシッと効き普通じゃありません。

グンドゥルック・コ・アツァールはネパール人が大好きな干し野菜の漬け物。
ここまで細かく丁寧に刻まれたものは、ネパール人の店でも出逢ったことがありません。
絶妙な塩気と香りで「ゆかり」さながら。

そしてクルサニ・コ・アツァール。
日本であんまり聞かない名前ですが、つまりは青唐辛子のピクルス。
抜けるように爽やかな辛さと酸味で口内をノックアウトしに来ます。

そして凄いのは、この三名優が、ダルバートドラマの主役級であるカレーやダール、ライスやタルカリと競演することで、それぞれの役者のポテンシャルをぐいぐい引き出していくこと。
カレーもダールもタルカリも、序盤とはガラリ印象を変え、メリとハリを競い合うファイターとしての凛々しい顔付きになって行くのです。

とにかく混ぜれば混ぜるほど印象がシャープになっていくこのダルバートプレート、素晴らしいドラマ性です。

メリとハリ、そしてカレーとカレーを食べる人に対する愛がヒシヒシ伝わってきて至福!!

そして、カルパシのドラマはここで終わるわけではありません。

いや、この最後のひとネタで完全にヤラレました・・・

●Dessert & Drink
・ピンクソルティ・キャラメルアイス
・サウスインディアンブラックコーヒー


なんとこれ、ピンクヒマラヤ岩塩を用いたキャラメルアイス!!
濃厚なキャラメルの甘さにヒマラヤ岩塩の硫黄香が乗っかるという、未体験の味。
しかしこれが悶絶の美味さ!!

ネパールにこういうアイスがあるわけではなく完全オリジナルながら、しっかりネパールを感じてしまう不思議。

そして合わせるのはカルナータカ産深煎り豆を用いた深みある珈琲。
これがまたエライ美味さ!

それもそのはずこの豆の仕入れ元「山田珈琲焙煎所」とはすなわち埼玉の名店「negonbo33」なのですから!
最強タッグにも程がありますよ。

最後の最後で予期せぬパンチに気絶しそう!!

ヒマラヤ岩塩でちゃんとネパールに引っ掛けてるし、まぁとにかく食べたことのない美味さです。

最初から最後、器の隅から隅まで抜かりない、超次元のネパールコースでした。

ふぅぅ。

IMG_2057.jpg
東京カレーの新世代を牽引するエース「カルパシ」。

いったいどこまで進化するのか・・・楽しみは尽きません!

次週、スリランカ!!

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