なかでも最も迫力ある個体がこれ。

赤いです。
全身全霊、真っ赤です。
ワインレッドといっても過言ではありません。

カブトムシ
学名:Trypoxylus dichotomus
最大長:♂30~54mm(角を除く)、♀30~52mm
原産地:本州以南の日本、朝鮮半島、中国、台湾、インドシナ半島
いわずと知れた、甲虫王者。
夜、クヌギやコナラの木から染み出る樹液に集まります。
体が大きいので、必然的に発見しやすく、
東京などでも比較的容易に採集することが可能です。
しかし実は、自ら木を傷つけて樹液を染み出させる能力は無く、
ボクトウガの幼虫やカミキリムシなどが傷つけた部位から染み出た樹液に集まるに過ぎません。
ですのでこれらの虫がいない場所では樹液が染み出ることも無く、
カブトムシも集まっては来ない事になります。
なお、同じ樹液にはクワガタやカナブンだけでなく、
スズメバチやゴキブリも集まっていることがあるのでご用心。
自慢の角は相手を挟んだり突き刺したりするのではなく、
ショベルのように相手の体の下に食い込ませてテコの原理で相手を投げ飛ばすための形。

ぐいっと来て・・・

それっ!!
良い餌場を得るために進化した武器のため、
決して殺傷能力があるわけではありませんが、
土俵から相手を落としたら勝ちの「昆虫相撲」では無類の強さを誇ります。

こちらはメス。角はありませんが、
土を掘って卵を産むため、前足の力はオス以上。
前足の棘に挟まれると結構痛いですよ。

オスメスを一緒に飼育していると、
夜「ギューギュー」という「鳴き声」を聞くことができます。
これはオスが求愛行動として腹部を伸縮させて出す音で、
これが聞こえたら交尾はほぼ成功です。
飼育は容易ですが、一つ難点は、「よく食べる」こと。
結構餌代はかかるので、ご注意を。
さて、このカブトムシ、
日本のみならず東アジア全域に生息していることはあまり知られていません。
「日本を代表する虫」としてのプライドがそうさせているのでしょうか?
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