昭和を感じさせる鄙びた町並みには、フィリピン、タイ、インドといったさまざま国旗。
それだけでなく、「行徳ヒラー・マスジド」というモスクや、ハラール食材店まであるんです。
道往く人々を見ても、人種さまざま。
ムスリム系の服装も多く、皆あたりまえのように街に溶け込んだその雰囲気は、
インディアンタウン西葛西ともまた違った、多国籍下町とでもいう独特な雰囲気を醸し出しています。
さて、今回訪れたお店はこちら。


「インドヤ レストラン」(INDOYA RESTAURANT)
日本的な家屋に、日本離れした飾りつけ。
日本人が想起する一般的インドイメージに媚びることなく、インド人が落ち着けるリアルインドな食堂の雰囲気です。

店内は、クリスマスに一般家庭にお呼ばれしたような雰囲気。
インド人にしろ、タイ人にしろ、季節関係なくクリスマス飾りが好きですよね。
店員さんたちは超普段着なインド人の皆様。
ホールにはネパール人兄ちゃんもいた気がしますが、基本はインド人の家族経営な感じです。

店内には巨大な金魚(コメット)の水槽。
底にはこれまた巨大化したコリドラス・アエネウスが。
水槽の向こう側には、和風なお庭が見渡せますよ。
さ、メニューを見てみましょう。


都内によくある、ネパール人経営のインド料理店と違って、モモなんかはありません。
かわりに、インドで食べられている中華系のメニュー「インド中華」=「インディアンチャイニーズ」のメニューが充実しているんです。
都内でも一部のお店でしか扱われていない「インド中華」。
だってそうですよね・・・・普通の日本人がインド料理店に来るのは、カレーやナン、タンドリーチキンが目当ての場合がほとんどでしょうから。
逆に言えば、インド中華を扱っているお店は、「インドで食べていたあの中華が食べたい!」っていうインド人客を相手にしているわけで、すなわち現地度が高いお店と言っても過言ではないのです。
もちろん、インドのカレーやナン、タンドーリ料理なんかも扱っていますし、ランチにお得なセットもあります。

けど、せっかくなのでインド中華をメインで攻めたいですよね。

★マンチョウスーブ(half) ¥299
酸味ととろみあるインディアンチャイニーズスープ。
揚げ麺と、刻み生姜がたっぷり入っています。
しかも流石インド中華、ちゃんとスパイシーでもありますよ。
ちなみにマンチョウの語源は満州。
多くのインド中華が現地でマンチュリアンと呼ばれているのですが、
特に満州国が起源、というわけではなく一般呼称のようです。
特に甘酢や片栗粉を使ったメニューがマンチュリアンと呼ばれているような・・・・

★チキンシェズワン焼きそば ¥999
こちらもど真ん中なインド中華。
ギトッとオレンジな見た目はまんま昭和洋食ナポリタンですが、実際食べてみるとちゃんと焼きそばです。
シェズワンの語源は四川。
こちらも四川が起源なのか、といえば必ずしもそうでないのですが・・・
日本のナポリタンが別にナポリ起源じゃないのと同じ感じですね。
割と辛めに仕上げるインド中華をシェズワンと呼んでる気がします。
(ごめんなさい正確じゃないです。あくまで経験上。)
四川といいつつ、辛さは山椒系ではなく唐辛子系、つまり「麻」ではなく「辣」。
程よい辛さが食欲を刺激しますよ。

★チキンビリヤニ セット ¥949
さて、中華系以外もちゃんと攻めておきましょう。
こちらバスマティ米を炊き込んだ、ちゃんとしたタイプのビリヤニ。
ドリンクが付いたランチセットでの注文です。
色ムラも美しく、パラッとした部分とシットリした部分があって、食べていて飽きることがありません。
1000円を切る価格でこのクオリティ、行徳住民はホント恵まれていますよね。

食後はランチセットのチャイをいただきました。
多国籍タウン行徳に住む、インド人の日常にお邪魔したようで、とってもいい感じ。
お料理も「めっちゃハイレベルな職人技!」というわけではないけれど、庶民的でソツない美味さ。
これはとっても良いお店です。
・・・・が、ここで一つ、お断りしておきます。
実はこのお店、料理の提供がめっちゃ遅いです。
店員さんも人数多いし、結構動き回ってるし、
それでなんでそんなに時間かかるんだろう?って思っちゃいますが、
「ここは日本じゃない」
そう思えばどうってことないですよね(笑)
時間に少々ゆとりがあるときに是非!!
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