ダルバートを前面に押し出した渋谷「ネパリコ」のオープンが2010年。
それから5年余りでダルバートも随分市民権を得てきたのではないでしょうか。
ダルバートは、ダール(豆のスープ)とバート(ご飯)を中心に、いくつかのおかずを組み合わせたネパールの国民食。
日本で言えばご飯と味噌汁にアジの開きとほうれん草のおひたしを組み合わせたような日常食ですから、
「本格的」という言い方自体がふさわしくない気もしますが・・・・
ネパール人にとって「当たり前の美味しさ」が、私たちにとって「特別な美味しさ」に転化するのですから、双方にとって悪い話ではないでしょう。
そんな、ネパール人にとって「当たり前のように美味しい」ダルバートが、
十条の居酒屋の「当たり前の安さ」でいただける、素晴らしいお店がこちら。

「ベストキッチン」
「最高の台所」ってなんだろう?
毎日通えて料理が美味い格安居酒屋?
それとも、ホッとできる家庭の台所?
この店はその、両方の良いところを併せ持ってるんです。

★生ビール ¥150
お食事とのセット価格なのですが、それでも安い!安すぎる!!
いくら十条でも、これはすごいです。
しかも、キンキンに冷えて美味いんだな。

★マヌ チューラー ¥400
マトンカレーとチウラのセット。
とにかく安い!安すぎる!!
チウラはネパールの干し米。
おつまみ感覚でいただいたりする保存食です。
日本でも新大久保あたりでチラホラ見かけるようにはなりましたが、まだまだ珍しさもあり、
価格設定もまちまちなだけに、この良心価格には頭が下がります。
マトンカレーも肉塊たっぷりでなかなかしっかりしており、
これとお酒だけでもネパールセンベロとしてバッチリ!!!
・・・と、この時点で22時30分を過ぎていたのですが、「なるほど、そうだよなぁ」という出来事が。
お店の女性が、「厨房の男性コックさんがあがるので料理のラストオーダーありますか?」と確認してきたのですが、
「ダルバートをいただきたいのですが」と伝えると、「ダルバートは、私で作れますので大丈夫です」とのこと。
うん、やはりダルバートはレストランシェフが作る特別な料理じゃなくて、日常の家庭の味なんですよね。

★ダルバッドセット ¥800
これです、これが十条価格800円!の素晴らしきダルバート。
ビールつけても1000円でお釣りがくる、凄まじき設定!
そして何が良いって、とにかくダルが美味すぎるんです!!!

塩気、ニンニクの加減も完璧で、ダルとライスだけでいくらでもいける、まさに「ダル」「バート」!
このダルスープが「おふくろの味噌汁の味」なんだとしたら、他では味わえないかもなぁ。
その他の品々は至極家庭的で、ほっこり。

チキンタルカリに、アルタルカリ。
日本の煮っ転がしみたいなホクホク感です。
おかずが足りなくなりそうになると、すぐに継ぎ足しに来てくれます。
どんな食いしん坊でも必ず満腹に、
800円なのに、いいんだろうか・・・・

★ジンジャーハイボール ¥330
いやぁ、どこまで飲んでも安すぎですね・・・・
メニューを見れば、何故かパスタメニューも充実。
その他、焼き鳥やら、オムライスやら、鶏丼やら色々、一見節操のないラインナップ。
けど、女性店員さんに聞いてみたら、なるほど納得。
家族で来る客の中には、辛いものやスパイスが苦手な人がいるかもしれない、
オトナもコドモも、みんなで楽しく食事できるために、いろいろ用意しているんだそうです。
本当の意味での「ファミリーレストラン」なのですね!
店名の「ベストキッチン」、決して言い過ぎではなく、確かに「ベスト」なキッチンなのでした。
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