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2015/11/19

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今年で第2回!! 【全文掲載】 Japanese Curry Awards 2015 ノミネート店選出! カレー細胞セレクト

category - 辛味&カレー・Japanese Curry Awards
2015/ 11/ 19
                 
さあ、今年もジャパニーズカレーアワードの季節がやってまいりました!!

昨年、11人のカレーマニアが一堂に会しスタートした「Japanese Curry Awards」
日本のカレー文化に貢献したカレー店を12店舗選出し、表彰する取組みです。

2015JCA.png
おいしいカレーが食べたいと思ったとき、何を信じたらいいのかわからない時代です。
グルメ評論家の薦める店もあるし、みんなの採点や投票によるインターネットのランキングもあります。
どれを選択しても、それなりの回答が得られます。店選びに正解はありません。
だとしたら、もっと別の切り口によるカレーガイドがあっていいはずです。
カレー好きのカレー好きによるカレー好きのためのカレーガイド。
カレーを愛してやまない、カレーの食べ歩きに人並みならぬ情熱を注ぎ続けている偏愛家たちが一堂に会して、
“Curry of the Year”を決めるプロジェクトを今年からスタートさせることにしました。


           - Japanese Curry Awards実行委員会 水野仁輔 -

関連記事
『「Japanese Curry Awards 2014」始動!~カレーとは、何だ?~』
『「Japanese Curry Awards 2014」受賞店発表!!』
『【全文掲載】 ジャパニーズカレーアワード2014ノミネート 「カレー細胞」セレクト』


そして第二回となる2015年は、関西を中心に活動するカレーマニアも加わり、14人の選考委員が勢揃い。
メンバーはこちら!!(敬称略)

USHIZO (CURRY DIARY(・x・)
たあぼう (お気に入りのカレー屋さん700
エスニカン (◆毎日カレー◆と★タイ料理★
ノリ (うまいものは宵に食え
しまじろ (カレー401
カレー細胞 (カレー細胞
ろなうど (CURRIHOLIC!!
三吉 (三吉カレー日誌 ~あるいはカレーでいっぱいの海~
ひろこ (東京無責任女の大冒険
ノムコ (NOMCO CURRY MAP
三嶋達也 (『口癖はカレー』 主宰)
K1郎 (うまから手帖◆旨辛エスニックで行こう!
TAK (かれおた -curry maniacx-
みつお (Bicycle & Ethnic 2


いやぁもう、心強いったらありゃしません。

選考方式はまず、各選考委員がアワード10店&新人賞・名誉賞各1店をノミネート。
その後、全員のノミネート店を共有した各選考委員が一か月かけて検証。
12月後半に本選考へと臨み、年末にアワード受賞店発表!という流れ。

そして11/15、各選考委員のノミネート店提出が完了。
各サイトへとそれぞれのノミネート店が掲載されていくはず!!(きっと)

・・・ということでこの「カレー細胞」サイトでも、提出したノミネート内容を全文掲載することにします。
ちょっと長いですが、是非ご覧ください。

(※注:以下はあくまでもカレー細胞が推薦した「ノミネート店」です。
年末の受賞店発表時には、他の選考委員が推薦した、ここに記載されている以外のお店が受賞する可能性もありますのでご了承くださいませ)





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Japanese Curry Awards 2015
ノミネート店選出 by「カレー細胞」



◎はじめに

「カレーは、世界に誇れる日本のカルチャーである。」

「日本のカレー文化に貢献した店を表彰する」を旗印にスタートしたJCA。
昨年は第一回ということで、様々な角度から幅広くノミネート店を提案したのですが、はて、第二回は何を基準に選んでみようか・・・

毎年続けるアワードだからこそ、後に見直した時「あぁ、この年のカレーは確かにそうだったなぁ」なんて思えるものにしたい。
ついでに言えば、「なるほど、この年にもうここを選んでいたんだ!」なんて、その後向かう道を示唆できているものにしたい。

そのためには、2015年のジャパニーズカレーを取り巻く環境が2014年のそれと比べどう変わったのか?
またジャパニーズカレーの将来を見据えた時、2015年の今スポットライトを当てるべき店はどのような店なのか?

きちんと整理し、その上で指針を定めたいと思います。
(昨年に続き長文失礼します)



◎2015年のジャパニーズカレーを振り返って

なんといっても凄かったのは大阪カレーの勢い。
「スパイスカレー」という独自のジャンルを中心に、かなりの盛り上がりをみせました。

「一皿のカレーライス」という考え方を基軸としながらも、スパイスを半ば具材のようにふんだんに、フリースタイルで用いた「スパイスカレー」。
「隣の奴と違うことやって『お前オモロいなぁ』って言われなきゃ生き残れない」大阪ならではのジャンルです。
フリースタイルってのは、言ってしまえば「何でもあり」。その勢いはすでに、スリランカや南インドのカレーを取り込み、次に日本独自の食材や和風出汁の考え方とも融合することで、日に日に進化増殖しています。

そして注目すべきは、音楽やアートのように「大阪カレーシーン」と呼ぶべき一つのムーブメントが確かに存在すること。

カレーに関わる様々な人々の熱気と交流。
一つの店に訪れれば「あそこのカレーも美味いよ」とお勧めされる。
互いに親しいながらも、互いに被らない故の連帯感と一体感。
大阪では今、カレーが完全なる「カルチャー」として盛り上がっています。

この「大阪スパイスカレー」を中心とした「カレー自由化」「ローカリゼーション」の波は今後、日本各地に広まりつつ、良い意味で落ち着きを見せ定着していくのでは?と私は考えます。
つまりそれは、その土地土地の食文化やカルチャーと融合した新しいカレーの誕生。
「第二次ご当地カレーブーム」と呼ぶべきものになっていくかもしれません。
この流れをしかと見据えつつ、2015年のアワードに記録しておきたい。

そして別の視点で見逃せない動きがもう一つ。
それは、「マニアック」という価値の向上。

カレーに限らず今年、SNSやキュレーションサイトなど、ユーザー発信の情報に対するメディアの扱いが、二、三年前とは比べ物にならないくらいグンと上がった。
これは私自身キュレーター的立場に身を置き、肌で感じていることです。
コアなマニアが発する一次情報を、メディアがより強く欲するようになってきた。
結果、より個性的かつマニアックな店にスポットライトが当たるようになってきた。
もちろんその逆も然り。
半端に無難なチェーン店よりも、とんでもなくリアル現地風の店だったり、とんでもなく個性的な店だったり、とんでもなく訪問難易度が高い店だったり・・・
その流れは、営業日時限定でマニアックなカレーを出す「間借りカレー」店に行列ができる現象にも表われています。

この、「間借りカレー」でファンを獲得し、実店舗オープンという流れは、昨年アワード店「カラピンチャ」を追うタイミングで今年、爆発的に増殖。
今後も、店舗経営の在り方にいろいろな意味で変革をもたらしていくことでしょう。


さらに振り返って、昨年アワード時に提出した文章に記載した、2014年二つのトレンドを見直してみます。

一つ目のトレンドは「スパイスバー&居酒屋の台頭」。
いわゆる「飲めるカレー屋」は2015年、もはや新たに誕生するカレー屋のデファクトスタンダードとなった感あり。
二つ目のトレンド「関西スリランカ旋風」は未だ衰えることはないものの、「なんでもあり」なスパイスカレーの流れに自然と溶け込んだ感あり。

ジャパニーズカレーの歴史は一年一年、着実に進んでいるようです。



◎2015年ノミネート店選出にあたって個人的指針

第二回アワードの候補としてお店を選出するにあたり私は特に、
「日本の食文化や食材と、さまざまなスパイス文化の独創的な融合」
という点に一つの軸足を置こうと思います。

元々ジャパニーズカレーは、インドの食文化に南米の唐辛子(それにトマトなど)が取り込まれ、それが英国を経て日本で定着したもの。

つまりジャパニーズカレーは初めから、異文化を融合させる挑戦的な試みの産物です。

その初心を受け継ぎつつ、カレーが新たな進化を遂げていくため、様々なカタチで挑戦しているお店にフォーカスしてみました。

割に知られていない店でも、地方の店でも、新店じゃなくても。
むしろだからこそ、その店の挑戦を皆さんに知って欲しい。

そんな気持ちで楽しみ迷いながら12店を選んでみました。

それでは、「カレー細胞」2015年Japanese Curry Awardsノミネート店の発表です。


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◎「カレー細胞」2015年Japanese Curry Awardsノミネート店


1・チャイハナ海花(大分・国東半島)
「日本の風土とインドのスパイス料理の融合、その極み」


日本インド料理の歴史的名店「アジャンタ」「アショカ」の両方で修業した瀬口さんが、大分市「サルナート」を経て、地元の国東半島、豊後高田で開いたお店。
アジャンタ出身の日本人シェフが日本各地に開いた綺羅星のような名店たちの中でも非常に特異かつ、至高の輝きを放っています。

最寄駅なし、という凄まじい立地。
けれど、眼の前には砂浜、周囲には緑がある。
この地でしかいただけない活きた食材を、南北インド料理の確かな技法と卓越したセンスで、オリジナルなスパイス料理のコースへと紡ぎ上げてゆく。

日本の風土とスパイス料理の融合と言う意味において、理想とでもいうべき存在です。

この賞を通じて、この素晴らしい挑戦を続けるお店を知って欲しい。
足を運ぶきっかけにして欲しい。そして感動と刺激を受けて欲しい。
どんなに遠くても、そこに行く理由があるカレー屋さんが増えてくれることを願い、応援したいと思います。



2・奥芝商店(北海道/東京・八王子)
「地産地消にこだわる北海道スープカレーの旗手」


その土地の文化と融合し生み出された独自のカレーを語るとき、北海道のスープカレー文化は欠かせません。
元々スリランカ、インド、インドネシアなど別個のスパイス料理文化を取り入れた様々なカレーが「スープカレー」という名のもと、一つのジャンルとなり、カルチャーとなったその流れは、現在の「大阪スパイスカレー」にも通ずるものがあります。
スープカレーの名店数多ある中、特にこの「奥芝商店」が素晴らしいのは、北海道の店舗では北海道の食材を、東京八王子の店舗では八王子の食材をと、地産地消にこだわっているところ。
日本で生まれたスープカレーという料理を、その土地土地に定着したカタチで提供することに、高い意識をもって取り組んでいる姿勢を応援したいと思います。


3・スパイスツリー(神奈川・逗子)
「各国スパイス料理、いいとこミックスの新境地」


昨年彗星のように現れ、新人賞候補に挙げさせていただいたお店。
すでに名店です。
「カレー屋」であり、「南インド料理店」であり、でもネパール要素も入ってたり。
その「いいとこミックス感」こそが、ジャパニーズカレーが進む一つの方向性。
関西のスパイスカレーでも同様の傾向が見られますが、この店は味もトップクラスと感じます。
店主は昨年の栄誉賞「デリー」出身でありながらも、カシミールカレーを封印。
南アジアのスパイス料理と日本カレーの融合という「デリー」のスピリットを受け継ぎつつも、独自の挑戦を続ける姿勢を応援したいと思います。



4・バンブルビー(大阪・本町)
「大阪スパイスカレーのレジェンド、孤高の迫力」


大阪スパイスカレーというジャンルが誕生したきっかけは、「何じゃこりゃ?」の迫力だったのではないかと思います。
元祖とされる北浜「カシミール」(「ルーデリー」という説もありますが)の「何じゃこりゃ?」の迫力に、やっちゃっていいんだ!と刺激され、冒険と挑戦を始める店が出てきたのがシーンのはじまりだとすると、今は「スパイスカレー」というジャンルがちゃんと確立している。それには良い面とそうでない面があって、ジャンルに嵌めようとする保守的感覚が勝ってくる場合もあると思うのです。
そんな中、孤高のレジェンドとでも呼ぶべき店がこちら「バンブルビー」。

三種の獣肉を花で飾った「ジビエ三兄弟」と称する異色の一皿、そのズシッとヘヴィなスパイスと辛さ・・・誰も真似できない、真似しようとも思わない、行き切った存在感は超絶。

「なんじゃこりゃ?」の迫力をずっとずっと保ち続け、「ジャンルに嵌るな」という無言のメッセージを発しつづけるこのお店の存在は、年を増す毎に貴重になっていくと思うのです。
カレーを進化させるのは、「なんじゃこりゃ?」の刺激。その孤高の迫力に敬意を払いたいと思います。



5・anonymous(大阪・心斎橋)
「裏から表から、大阪カレーシーンを牽引する」


とにかく、大阪カレーの勢いが凄かった2015年。
そのシーンを牽引した数多くの店から、ここ!と選択するのは非常に難しいことでした。
どこも美味いもんね・・・迷いに迷った結果、選んだのがこちら「anonymus(アノニマス)」。

心斎橋にある本格的なバーでありながら、信じられないほど本気のカレーを(夜通し)提供してくれる驚異のお店です。
南インド、スリランカのミックスを基調として独自のテイストを加えたそのカレーは、マニアが唸り、初心者が素直に美味しいと思える絶妙のチューニング。
しかもいい雰囲気でお酒を飲みながら朝まで・・・これほどの至福はありません。

平日昼間のみ、訪問難易度が高いお店が多い大阪スパイスカレーの中で、実に貴重な存在で・・・と、この店を推すのはそれだけではありません。

月曜昼間のみ、大阪スパイスカレー店の中でも特に難易度が高い超人気店「カレー週イチ」、実はそのカレーを仕込んでいるのもこの「anonymus」の黒田さんなんです!

激アツな大阪カレーシーンを、裏から表から自在に牽引する、その存在感に一票!



6・ハブモアカレー(東京・表参道)
「季節の美味しい食材を愉しむ、に特化した俊英」


シェフの松崎さんは2015年、新宿「curry草枕」の厨房で働きつつ、水曜限定の間借りで「ハブモアカレー」をスタート。
インド料理を基軸としながらも、まるで「京のおばんざい」であるかのように、季節の美味しい食材を愉しむ独特のカレープレートを提供しはじめました。
その独特のカレーは瞬く間にネット上でも評判となり、半年も経たないうちになんと、表参道に実店舗をオープンしてしまいました。
本来新人賞候補でもあるのですが、「カレーは和食」を独自解釈で追求するその姿勢を応援したく、本選の候補に推薦したいと思います。



7・ココペリカレー(大阪・心斎橋)
「地産地消、食材と流通のあり方を本気で突き詰める」


地産地消、食材と流通のあり方を本気で突き詰める、異色のスパイスカレー。
大阪・京橋で70年以上続く鶏屋の朝びき鶏、野菜は兵庫県・三田の農家、木内夫妻からの無農薬野菜、そしてマスター自身も農家であり・・・その土地で食材を作る人と料理人、そして食べる人を直接つないでいく、強い意志をもったカレー屋さんです。
昆布と椎茸で出汁をとったスパイスカレーはまさに、ここでしか食べることのできない味。野菜も肉も、メチャメチャ美味いです。

作る人と食べる人、お金を払う人と受け取る人が両方幸せになっていく、その可能性を突き詰める挑戦を応援したいと思います。



8・KALA(福岡・筑豊中間)
「食のエンターテイナーが、福岡南インドに火をつける」


今、福岡で一番アツいカレーのジャンルと言えば、南インド料理。
しかし数年前まで福岡は、「南インド料理が流行らない」土地だったのです。
その空気に風穴を開け、南インド料理が盛り上がる引き金となった無頼派のお店がこちら。
オーナーシェフは、適当にやってるように見えて何作っても美味い天才肌の「番長」。
東京目黒の「ホルモン番長」で数々の伝説を作った後、北九州でサムギョプサル専門店「豚王(テジキング)」をオープン、その後始めたのがこの南インド料理店という、異色すぎる遍歴。
「要は美味くて、客がヒィヒィ喜べばOK」というスタンスで繰り出される本気のミールスは、驚くほど繊細かつ、趣向に富んだもの。
イトヨリ、ノドグロ、シイラといった旬の地魚など、ここでしか食べられない食材をふんだんに投入し、さらに客の嗜好によって打つ手を変えてくる変幻自在さも相まって、「飛行機に乗ってでも行くべきお店」としての地位を築いています。

マニアックなカレーが、地方を盛り上げていく。
その思い切った挑戦を応援したいと思います。



9・馬来西亜マレー(東京・祖師ケ谷大蔵)
「至高にして孤高の創作マレーシア」


祖師ケ谷大蔵の住宅街の中にひっそりと佇む隠れ家的ロケーション、高齢のご夫婦が営むアットホームな雰囲気・・・しかしそこからは全く想像ができない独創的かつ至高の料理の数々は圧巻。

もし海原雄山なる人物が実在し、私がどこかへ案内する羽目になったなら、迷わず選ぶお店です。

前衛的建築アーティストのご主人、マレーシア料理をベースとしながらも、独自の解釈で解体・再構築。
一見北海道スープカレーに似つつ、全く独自のカレー「イスハパーニライス」
をはじめとし、世界中ここでしかいただけないスパイス料理へと昇華させています。

そのオンリーワンの味わいは、「関西に移転してくれ」とのラブコールがあったほど。

常識の枠に囚われない、自在なクリエイティブに敬意を表し推薦します。



10・夢民(東京・お台場)
「東京カレーを代表する名店、夢の復活」


東京・早稲田で数多くのファンに支持されてきた名店、待望の復活です。
創業1975年、酸味と辛味が一体となった強烈な個性で「早稲田のソウルフード」と呼ばれただけでなく、「デリー」「エチオピア」と並び東京を代表するカレーの座を守り続けたこの名店が閉店したのは、2012年のこと。
その復活を多くのファンが待ちわび、しかし半ばあきらめていた2015年、まさかの復活!!
お台場のフードコートという、一抹の不安を感じさせる場所での復活でしたが、一口食べれば往年の味が蘇ってきます。素晴らしい!
40年も前から南インドのテイストを取り入れたカレーを提供し続けたレジェンドの復活。

ここはもう、今年推すしかないでしょう。



◎ 名誉賞:新宿中村屋(東京)
「日本初、は誰にも破られない」


創業1901年。
言わずと知れた、日本で初めて「印度式カレー」を提供したお店です。
それだけでも、完全に名誉賞以外の何者でもないのですが、今年このお店を推薦するのには理由があります。
今から143年前、1872年(明治5年)同じ年に刊行された『西洋料理指南』『西洋料理通』2つの書物に「日本最古のカレーレシピ」が登場するのですが、そのうち『西洋料理通』のカレーレシピを、「新宿中村屋」が期間限定で再現したのです。

まだ玉ねぎが普及していなかった時代の、長ネギを使ったカレー。
これを出せるのは「新宿中村屋」をおいて他にない。

創業100年を越え、今も日本のカレー文化を啓蒙し続けるその姿勢に敬意を表します。

※実は「カシミール」とどちらにしようか迷いました。大阪カレーシーンの盛り上がりを記録するなら「カシミール」を選ぶべき、とも考えましたが、そこはそれ、関西勢がしっかりノミネートしてくれると思いますので。



◎ 新人賞:インド亜大陸食堂 カルパシ
「圧倒的な美味さと伸びしろに、カレーの未来を見る」


日本最古の地下街・浅草地下街に突如出現するや否や、瞬く間に超人気店となった、カレー界のアンファン・テリブル「カルパシ」。
店主KURO氏は、関東インディーズカレーの奇才として以前からコアなファンが数多くついていた人物。
実はわたしも以前からのファンであり、この開店はまさに待望。

週毎にテーマが変化、オープン一週目は「南スリランカ」、二週目は「ネパールのダルバート」、3週目は「タミル」・・・KURO氏のカレーが凄いのは、激しくコアでマニアックな構成でありながら、マニアでない一般人が食べてもめちゃくちゃ美味しいカレーであること。
それがインドであれネパールであれスリランカであれ、商店街のおばちゃんに「おたくのカレー美味しいわぁ」と言わせるのは、結構凄いことだと思うのです。

その秘密は、KURO氏のカレーに対する飽くなき好奇心と探究心。
スリランカ現地に潜り込み修行する傍ら、大阪スパイスカレーを食べ歩き、どちらも「面白れぇ!」と感じて吸収する感覚。
「現地のレシピそのままだとなんか物足りないから、これ足してみた」的な自由発想。
これからどこまで進化するのか解らない、その伸びしろ。

圧倒的な新人賞候補!!


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いやあ、今年は実に迷いました。
昨年ノミネートしつつも受賞を逃した「カッチャルバッチャル」「吉田カレー」「犬拳堂」などを入れるべきか、
名誉賞は「カシミール」の他、「ナイルレストラン」だってあるし・・・新人賞も「ダルバート食堂」だって超有力。

結果、自ら定めた指針に沿って選出、「他の人が出すだろうな」というお店は外したりしながらも、ちょっと面白いラインナップで提出できたのでは?と思います。

みなさんいかがでしょう?


それでは本選考に向けて、新情報が出次第レポートしていくことにします。

乞うご期待!!


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