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ネパールの味を大阪に伝える、実力派の新鋭。「ダルバート食堂」( 谷町六丁目)
category - カレー&スパイス・大阪府
2015/
12/
08神戸ネパール料理の懐刀「ククリ」の調理担当だったリョウさんがお店を離れ、
「ククリバンチャ」の名での間借りイベント営業を経て、ついに新しいお店をオープンしました。

「ダルバート食堂」
2015年5月9日オープン。
今や大阪カレー最大の激戦区となった谷町四丁目への出店です。
パイが大きい東京では最近、現地式のインド料理やネパール料理の名店も増えてきましたが、
大阪では長い間そうもいかず、ネパールのダルバートや南インドのミールスは全然流行らなかったのが実際。
が、その流れも最近になって変わってきたようです。
SNSの普及によってコアな店にはコアなファンが付く状況が確立していく中、
まず、コクがあり大阪人に受け入れられやすいスリランカ料理がブレイク。
その中で登場したのが新時代の申し子ともいうべき「カラピンチャ」というお店。
「カラピンチャ」はまずネットと間借り営業でコアなファンを獲得した後実店舗オープンという流れの先駆けであると同時に、
「スリランカ料理店」ではなく「スリランカカリー」を名乗ることで、カレー屋として気軽に入りやすいイメージを確立。
コアなファンと地元の常連客の両方を掴むことに成功しました。
続いて、同じく間借りから実店舗への流れで、大阪で定着が難しかった南インド料理を「カレー定食屋」としてプレゼンすることに成功したのが「ゼロワンカレー」。
そして、同じ流れで今度はネパールの国民食・ダルバートを「カレー」として提供するスタイルで始動したのがこの「ダルバート食堂」というわけです。
「ククリ」そして「ククリバンチャ」では「ダルバートの名手」として鳴らしたリョウさんですが、
この「ダルバート食堂」ではあたかもそれが「ネパールスタイルのスパイスカレー」であるかのよう。
看板には「NEPAL STYLE RICE & CURRY」の文字。
ランチ時の提供名は「カレー定食」と思いっきり庶民食スタイル。
ネパールのガチなダルバートを広く受け入れられるカタチで巧く提供することに成功しています。
それにはやはり「カラピンチャ」の成功と、それに続く「ゼロワンカレー」が刺激となったのは間違いないでしょう。
他の多くのスパイスカレー店と同じく、普段はランチのみ、売り切れ御免のスタイルで営業するこの「ダルバート食堂」ですが、
金曜のみ夜営業を開始したとのことで、早速訪問してきました。

ネパール・ポカラの街をイメージしたという店内は、旅情を漂わせつつも過剰なエスニック臭はなく、
非常に洗練された、お洒落なカフェバーといった雰囲気。
メニューを開けば、ダルバートの他、ネパールのお酒やおつまみ、一品料理がいろいろ。

どれも抑え目な価格設定で、気軽に立ち寄れる居酒屋という感じです。
ならば、まずは居酒屋気分でオーダーしてみましょう。

じゃん!
これはワクワクしますね!!

★ネパールアイス ¥500
ヒマラヤの美味しい水で作った、キリッとフルーティなネパールビール。

★アルタマ ¥300
こちらはネワール料理(ネワールはカトマンズに多い民族集団)の定番、ジャガイモと発酵筍のスープ。
発酵臭は抑えめで、しみじみ身体があったまる美味さです。

★マトン チョエラ ¥650
ネワール族の肉マリネ。
リョウさん曰く、ネパール現地の、しかも地方の居酒屋で出てくるチョエラの味をかなり完璧に再現したとのこと。
ネパール料理店ではかなりの確率でチョエラを頼む私ですが、日本では肉よりも野菜の量が多い店がほとんどの中、
純粋に肉のみの提供なのにまず驚いた。
そして食べてビックリ!辛くないのに濃厚で、めちゃお酒が進む味。
これはかなりヤバいです。

★ロキシー ¥500
酒を追加してしまいました。
ネパールの焼酎です。
ヤバい、ぐいぐい進んでしまいますが、ここは「ダルバート食堂」。
ダルバートを頼まねば!!

★夜のダルバート ¥850
ワンプレートにいろいろ盛り付けた昼のダルバート(ワンプレートカレー定食)とは異なり、
夜のダルバートは「現地で夕方一杯飲んだ後に、家に帰ってから食べるボリューム抑え目な、〆的ダルバート」とのこと。
呑兵衛の流れはお見通し、というわけですね。

昼と夜の違いは量だけではなく、ダールはニンニク強め、カレーはベースとなる羊骨スープを濃い目に用いているそう。
ほろ酔い気分に染み渡る旨さです。

つまみで頼んだアルタマやチョエラも混ぜながら、グイグイといただきます。
ここで一つ驚き、いや喜びが!
脇役かと思わせといて強烈な主張をするムラコアチャール(ネパールの大根漬)、これが史上最高の美味さ!!
珍しいカレーを食べて興奮、というのとはわけが違います。
(ネパール料理としては)ありきたりなただの漬け物、それで「うはぁっ!」って嬉しくなるんですから、
このお店のネパール料理がいかに(いろんな意味で)ホンモノか、ということでしょう。
そう、目先の驚き、じゃなくて、地に足が付いた喜び。
うーん、最高すぎます。
「カラピンチャ」「ゼロワンカレー」「ダルバート食堂」、それぞれスリランカ、南インド、ネパールとベースは違えど、滾る血潮は同じ。
長く愛されるお店として、大阪後にしっかりと根付いていって欲しいですね。
※営業状況はお店のブログにて要確認。
●「カレー細胞」Facebookページもチェック。
https://www.facebook.com/CurryCell
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「ククリバンチャ」の名での間借りイベント営業を経て、ついに新しいお店をオープンしました。

「ダルバート食堂」
2015年5月9日オープン。
今や大阪カレー最大の激戦区となった谷町四丁目への出店です。
パイが大きい東京では最近、現地式のインド料理やネパール料理の名店も増えてきましたが、
大阪では長い間そうもいかず、ネパールのダルバートや南インドのミールスは全然流行らなかったのが実際。
が、その流れも最近になって変わってきたようです。
SNSの普及によってコアな店にはコアなファンが付く状況が確立していく中、
まず、コクがあり大阪人に受け入れられやすいスリランカ料理がブレイク。
その中で登場したのが新時代の申し子ともいうべき「カラピンチャ」というお店。
「カラピンチャ」はまずネットと間借り営業でコアなファンを獲得した後実店舗オープンという流れの先駆けであると同時に、
「スリランカ料理店」ではなく「スリランカカリー」を名乗ることで、カレー屋として気軽に入りやすいイメージを確立。
コアなファンと地元の常連客の両方を掴むことに成功しました。
続いて、同じく間借りから実店舗への流れで、大阪で定着が難しかった南インド料理を「カレー定食屋」としてプレゼンすることに成功したのが「ゼロワンカレー」。
そして、同じ流れで今度はネパールの国民食・ダルバートを「カレー」として提供するスタイルで始動したのがこの「ダルバート食堂」というわけです。
「ククリ」そして「ククリバンチャ」では「ダルバートの名手」として鳴らしたリョウさんですが、
この「ダルバート食堂」ではあたかもそれが「ネパールスタイルのスパイスカレー」であるかのよう。
看板には「NEPAL STYLE RICE & CURRY」の文字。
ランチ時の提供名は「カレー定食」と思いっきり庶民食スタイル。
ネパールのガチなダルバートを広く受け入れられるカタチで巧く提供することに成功しています。
それにはやはり「カラピンチャ」の成功と、それに続く「ゼロワンカレー」が刺激となったのは間違いないでしょう。
他の多くのスパイスカレー店と同じく、普段はランチのみ、売り切れ御免のスタイルで営業するこの「ダルバート食堂」ですが、
金曜のみ夜営業を開始したとのことで、早速訪問してきました。

ネパール・ポカラの街をイメージしたという店内は、旅情を漂わせつつも過剰なエスニック臭はなく、
非常に洗練された、お洒落なカフェバーといった雰囲気。
メニューを開けば、ダルバートの他、ネパールのお酒やおつまみ、一品料理がいろいろ。

どれも抑え目な価格設定で、気軽に立ち寄れる居酒屋という感じです。
ならば、まずは居酒屋気分でオーダーしてみましょう。

じゃん!
これはワクワクしますね!!

★ネパールアイス ¥500
ヒマラヤの美味しい水で作った、キリッとフルーティなネパールビール。

★アルタマ ¥300
こちらはネワール料理(ネワールはカトマンズに多い民族集団)の定番、ジャガイモと発酵筍のスープ。
発酵臭は抑えめで、しみじみ身体があったまる美味さです。

★マトン チョエラ ¥650
ネワール族の肉マリネ。
リョウさん曰く、ネパール現地の、しかも地方の居酒屋で出てくるチョエラの味をかなり完璧に再現したとのこと。
ネパール料理店ではかなりの確率でチョエラを頼む私ですが、日本では肉よりも野菜の量が多い店がほとんどの中、
純粋に肉のみの提供なのにまず驚いた。
そして食べてビックリ!辛くないのに濃厚で、めちゃお酒が進む味。
これはかなりヤバいです。

★ロキシー ¥500
酒を追加してしまいました。
ネパールの焼酎です。
ヤバい、ぐいぐい進んでしまいますが、ここは「ダルバート食堂」。
ダルバートを頼まねば!!

★夜のダルバート ¥850
ワンプレートにいろいろ盛り付けた昼のダルバート(ワンプレートカレー定食)とは異なり、
夜のダルバートは「現地で夕方一杯飲んだ後に、家に帰ってから食べるボリューム抑え目な、〆的ダルバート」とのこと。
呑兵衛の流れはお見通し、というわけですね。

昼と夜の違いは量だけではなく、ダールはニンニク強め、カレーはベースとなる羊骨スープを濃い目に用いているそう。
ほろ酔い気分に染み渡る旨さです。

つまみで頼んだアルタマやチョエラも混ぜながら、グイグイといただきます。
ここで一つ驚き、いや喜びが!
脇役かと思わせといて強烈な主張をするムラコアチャール(ネパールの大根漬)、これが史上最高の美味さ!!
珍しいカレーを食べて興奮、というのとはわけが違います。
(ネパール料理としては)ありきたりなただの漬け物、それで「うはぁっ!」って嬉しくなるんですから、
このお店のネパール料理がいかに(いろんな意味で)ホンモノか、ということでしょう。
そう、目先の驚き、じゃなくて、地に足が付いた喜び。
うーん、最高すぎます。
「カラピンチャ」「ゼロワンカレー」「ダルバート食堂」、それぞれスリランカ、南インド、ネパールとベースは違えど、滾る血潮は同じ。
長く愛されるお店として、大阪後にしっかりと根付いていって欲しいですね。
※営業状況はお店のブログにて要確認。
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