
ここはかつて、戦後日本最大の闇市だった「新世マーケット」だった場所。
この地を仕切っていた松田組組長松田儀一氏が無くなったあと、縄張りを乗っ取ろうとトラック10台で襲撃してきた「大陸系」勢力を、義一氏の妻松田芳子が横流しの航空機用機関銃で撃退した、いわゆる「新橋事件」の舞台でもあります。
(松田芳子は、映画「女王蜂」のモデルです。)
ニュー新橋ビルは今も、階段を上がれば踏み込めば闇市の香りを色濃く残した魔性の地。

韓国・台湾・中国系マッサージの呼び込みに、風俗店、アダルトショップ、質屋・・・
通路に引かれた赤と白いラインは、呼び込み規制のためのモノといわれていますが・・・
そしてその上、空き店舗も多き鄙びた雰囲気の3階に、何故かカレー屋さんが誕生。
その名も・・・
「みぼうじんカレー」

伝説のマシンガン未亡人、松田芳子さんに因んだ訳ではないのでしょうが、妙な説得力がある名前です。
しかもお店の周囲は法律事務所ばかり。

想像力が掻き立てられます・・・
と、ここまで書けばどんな場末チックなカレー屋かと思うでしょうが、実際には間逆。

上品!そして清楚。
店員さんも皆品良き女性。
(そりゃあ、電話口でオッサンが「はい、未亡人です!」とは言えないでしょう)
全員が黒い服ですが、みな未亡人というわけではないようです。

メニューはご覧の通り、基本は野菜炒め乗せの欧風カレー。
傾向としては「カレーは飲み物。」に近いとも言えますが、着地点は品よく女性的ですね。

★チキン野菜炒めカレー ¥950
黒々としたカレーは粘度低めのサラリ感。
対してチキン野菜炒めは、スタミナ焼と呼んで差し支えないほどのガッツリ感に溢れています。
未亡人にスタミナ貰ってどうするのか・・・
そんな事を考えたりしてしまいますが、実はこの「みぼうじんカレー」という名前、
「未病」と「美貌」をかけたヘルシーなカレーだとのこと。
・・・・。
ま、多分後付けでしょう(決めつけ)。
ここはやはり、あれやこれや妄想を膨らませいただくのが正しいカレーな気がします。
女王蜂に想いを馳せて。
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