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無双!番長プレゼンツ脳髄カチ割る最強ミールス!!「Spice & Dining KALA」(筑豊中間)
category - カレー&スパイス・福岡県
2015/
08/
10料理は音楽であって、レストランはコンサートホールかライブハウス。
そう考えたとき、「日本人の耳に合った、誰にでも聞きやすい音楽を演奏します」なんてミュージシャンのライブに行きたいと思いますか?
それより、一本芯を持った「俺様感」とともに、「そうきたか!」と客をぶんぶん振り回す。
かといって乱暴なだけではない、緻密な計算と繊細な感覚を持って、不意打ちのように客の好みのツボを突いてくる。
「ホントはこういうの、好きなんだろ?」ってな感じで。
そういうミュージシャンに出会ったときの快感、これは理屈じゃ言い表せないものです。
・・・かつて、東京・目黒のアンダーグラウンドシーンで、阿鼻叫喚の渦を巻き起こした伝説の「ホルモン番長」。
その後東京から九州へと移った番長、サムギョプサル専門店「豚王(テジキング)」を経て、2014年、ついに南インド料理専門店をオープン。

「Spice & Dining KALA」
ついに!という感じですよ。
「ホルモン番長」時代からインド料理秘密結社に現れたり、お店でバングラデシュ料理を出したりしていたりと、まぁ行き着くべくしていきついた感はありますが、何せ九州は南インド料理未開拓の地。
かつて「あんまー」が博多で唯一南インド料理を出してうまくいかず、その後南インド料理を提供する店は数軒出てきたものの、どこも「専門店」ではない状態。
まぁ、ビジネスを第一に考えたら普通やらないでしょう。
しかも筑豊中間という立地です。
強い目的意識を持ってなきゃ、来るきっかけのない場所です。
つまり、そういうこと。

店頭に茂るカレーリーフ。
ここで「おおっ!」と思うかどうか。

監獄のような扉に貼られた「不慣れな人には不味い店」の張り紙。
ここで涎が出るかどうか。
至高の快楽というのはいつも、一般に広く開かれているワケはないのです。
しかも入口は二重扉。

壁から現れたスカルをクリアすれば、晴れて入店。
禁断の扉が開かれます。
「インドの雰囲気でてる」的な要素は微塵もなく、ボスの趣味嗜好が剥き出しになった世界。


黒を基調としたインテリア、水牛の頭蓋骨、寿司屋のようなネタケース、そして短パンにエプロン姿の18歳ウェイトレス。
こんな南インド料理店、他には絶対ないだろうな。


それから、ここまで南インドのミールスにこだわっているお店も、九州には絶対ない。
・・・どころか、東京にもあるかどうか???
この日は東京から攻めに行くことを番長に伝えたうえで、SNSで参加者を募ったところ、福岡だけでなく、佐賀、大阪からも参加者が!
いろんな意味でスペシャルな宴となりました。
番長に前もってお願いしていたのは、「九州の地物の魚を使ってほしい」ということと、「激辛モノも加えて」という二点のみ。
番長からの返事は「まかせなさい」。
もう、これで充分です。
かくして登場したこの日のミールスは・・・・
ズッキーニのサンバル
ラッサム
さつま芋のクートゥ
ダール
パインカーラン
カード
キャベツのトーレン
ビーツのトーレン
茄子のタマリンド煮込み
ロビア豆のスンダル
トマトチャトニ
ココナッツチャトニ
ズッキーニチャトニ
ゴーヤのアチャール
みょうがのアチャール
ズッキーニのアチャール
バスマティーライス
パパド
ビーフペッパーフライ(激辛)
チキンチェティナード
アサリのトーレン
イトヨリのモイリー
レモンライス
キュウリとディルのライタ
以上24品の演目。
もう、見ただけで気絶しそうな気合ぶりですね。

どわーっと拡げられたバナナリーフの上にサーブされた色とりどりの料理達。
これだけで「うわーっ」っとなりますが、これはまだ前半戦。

まずはベジ仕様な料理のオンパレード、つまりベジミールスとしてのスタートなんです。

ラッサム

ゴーヤのアチャール&みょうがのアチャール&ズッキーニのアチャール
などなど、かなりの種類が並んでいるのですが、味だけでなく彩りにも細心の注意が払われていることに気づきます。
また、一見見た目が似ているものほど、塩加減のバランスが意図的に変えてあり、混ぜながら食べ進むたび、新たな発見や意表をつかれた喜びが生まれてきます。
これは流石としか言いようがない。

手食手食も当たり前。
昨今、インドでは「若者の手食離れ」が問題になっているそうですが、和食の基本はお箸、インド料理の基本は手食です。
さて、ベジで始まったミールス、次第にニクニクしくなってゆきますよ。

チキンチェティナード

ビーフペッパーフライ(激辛)
このペッパーフライ、用いている唐辛子は九州の「黄金唐辛子」。
日本一辛い京都の唐辛子として知る人ぞ知る「黄金」ですが、なんと九州でも栽培されているのです。
ちなみに「ホルモン番長」時代以来、私の大好物でもある唐辛子です。
そして展開は野菜⇒肉ときてシーフードへ。

アサリのトーレン

レモンライス

イトヨリのモイリー
出ました!!
なんと一人一匹まるまるのイトヨリに、ケララ式のモイリーをぶっ掛け。
これは贅沢すぎるシメですね!!
バナナリーフの上には今まで様々な料理を混ぜていただいた軌跡があり、それらを融合させることでさらにウマウマに。
イトヨリという魚自体、味がしっかりして存在感があるので、「地魚食った!」的満足感も十二分であります。
この日はさらに、インドワインSULAの珍しバージョンをいただいたり、あれやこれやの特別サービスも。
兎に角、飛行機代の元など簡単にとれるほどの満足感で、めちゃめちゃ楽しかったのですが、
多分、店主の番長自体めちゃめちゃ楽しんでる。
大胆と繊細、上品と下品、右脳と左脳の極端な振り幅。
そこから生まれる喜怒哀楽の宴。
そのセッション感覚が、この店の他にはない魅力なんですね。
それは、「ホルモン番長」時代から一貫して変わらないこと。
好きな人は滅茶苦茶好きになる。
けど、苦手という人も一定比率いる。
それはしょうがないことだし、そういう人は、来なきゃいい。
けど、間違ってきちゃう人もいるわけで、噂を聞きつけた出版社がムック本でこの店を紹介しちゃったりするもんだから。
「いずれ会員制にしようか、とも思ってる」なんてつぶやいたりしてましたよ(笑)
ま、今でも完全予約制なので、興味ある方は電話で番長にいろいろ聞いてみると良いです。
・・・・ご予約の際は「カレー細胞を見た」と伝えることを忘れずに。
●「カレー細胞」Facebookページもチェック。
https://www.facebook.com/CurryCell
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そう考えたとき、「日本人の耳に合った、誰にでも聞きやすい音楽を演奏します」なんてミュージシャンのライブに行きたいと思いますか?
それより、一本芯を持った「俺様感」とともに、「そうきたか!」と客をぶんぶん振り回す。
かといって乱暴なだけではない、緻密な計算と繊細な感覚を持って、不意打ちのように客の好みのツボを突いてくる。
「ホントはこういうの、好きなんだろ?」ってな感じで。
そういうミュージシャンに出会ったときの快感、これは理屈じゃ言い表せないものです。
・・・かつて、東京・目黒のアンダーグラウンドシーンで、阿鼻叫喚の渦を巻き起こした伝説の「ホルモン番長」。
その後東京から九州へと移った番長、サムギョプサル専門店「豚王(テジキング)」を経て、2014年、ついに南インド料理専門店をオープン。

「Spice & Dining KALA」
ついに!という感じですよ。
「ホルモン番長」時代からインド料理秘密結社に現れたり、お店でバングラデシュ料理を出したりしていたりと、まぁ行き着くべくしていきついた感はありますが、何せ九州は南インド料理未開拓の地。
かつて「あんまー」が博多で唯一南インド料理を出してうまくいかず、その後南インド料理を提供する店は数軒出てきたものの、どこも「専門店」ではない状態。
まぁ、ビジネスを第一に考えたら普通やらないでしょう。
しかも筑豊中間という立地です。
強い目的意識を持ってなきゃ、来るきっかけのない場所です。
つまり、そういうこと。

店頭に茂るカレーリーフ。
ここで「おおっ!」と思うかどうか。

監獄のような扉に貼られた「不慣れな人には不味い店」の張り紙。
ここで涎が出るかどうか。
至高の快楽というのはいつも、一般に広く開かれているワケはないのです。
しかも入口は二重扉。

壁から現れたスカルをクリアすれば、晴れて入店。
禁断の扉が開かれます。
「インドの雰囲気でてる」的な要素は微塵もなく、ボスの趣味嗜好が剥き出しになった世界。


黒を基調としたインテリア、水牛の頭蓋骨、寿司屋のようなネタケース、そして短パンにエプロン姿の18歳ウェイトレス。
こんな南インド料理店、他には絶対ないだろうな。


それから、ここまで南インドのミールスにこだわっているお店も、九州には絶対ない。
・・・どころか、東京にもあるかどうか???
この日は東京から攻めに行くことを番長に伝えたうえで、SNSで参加者を募ったところ、福岡だけでなく、佐賀、大阪からも参加者が!
いろんな意味でスペシャルな宴となりました。
番長に前もってお願いしていたのは、「九州の地物の魚を使ってほしい」ということと、「激辛モノも加えて」という二点のみ。
番長からの返事は「まかせなさい」。
もう、これで充分です。
かくして登場したこの日のミールスは・・・・
ズッキーニのサンバル
ラッサム
さつま芋のクートゥ
ダール
パインカーラン
カード
キャベツのトーレン
ビーツのトーレン
茄子のタマリンド煮込み
ロビア豆のスンダル
トマトチャトニ
ココナッツチャトニ
ズッキーニチャトニ
ゴーヤのアチャール
みょうがのアチャール
ズッキーニのアチャール
バスマティーライス
パパド
ビーフペッパーフライ(激辛)
チキンチェティナード
アサリのトーレン
イトヨリのモイリー
レモンライス
キュウリとディルのライタ
以上24品の演目。
もう、見ただけで気絶しそうな気合ぶりですね。

どわーっと拡げられたバナナリーフの上にサーブされた色とりどりの料理達。
これだけで「うわーっ」っとなりますが、これはまだ前半戦。

まずはベジ仕様な料理のオンパレード、つまりベジミールスとしてのスタートなんです。

ラッサム

ゴーヤのアチャール&みょうがのアチャール&ズッキーニのアチャール
などなど、かなりの種類が並んでいるのですが、味だけでなく彩りにも細心の注意が払われていることに気づきます。
また、一見見た目が似ているものほど、塩加減のバランスが意図的に変えてあり、混ぜながら食べ進むたび、新たな発見や意表をつかれた喜びが生まれてきます。
これは流石としか言いようがない。

手食手食も当たり前。
昨今、インドでは「若者の手食離れ」が問題になっているそうですが、和食の基本はお箸、インド料理の基本は手食です。
さて、ベジで始まったミールス、次第にニクニクしくなってゆきますよ。

チキンチェティナード

ビーフペッパーフライ(激辛)
このペッパーフライ、用いている唐辛子は九州の「黄金唐辛子」。
日本一辛い京都の唐辛子として知る人ぞ知る「黄金」ですが、なんと九州でも栽培されているのです。
ちなみに「ホルモン番長」時代以来、私の大好物でもある唐辛子です。
そして展開は野菜⇒肉ときてシーフードへ。

アサリのトーレン

レモンライス

イトヨリのモイリー
出ました!!
なんと一人一匹まるまるのイトヨリに、ケララ式のモイリーをぶっ掛け。
これは贅沢すぎるシメですね!!
バナナリーフの上には今まで様々な料理を混ぜていただいた軌跡があり、それらを融合させることでさらにウマウマに。
イトヨリという魚自体、味がしっかりして存在感があるので、「地魚食った!」的満足感も十二分であります。
この日はさらに、インドワインSULAの珍しバージョンをいただいたり、あれやこれやの特別サービスも。
兎に角、飛行機代の元など簡単にとれるほどの満足感で、めちゃめちゃ楽しかったのですが、
多分、店主の番長自体めちゃめちゃ楽しんでる。
大胆と繊細、上品と下品、右脳と左脳の極端な振り幅。
そこから生まれる喜怒哀楽の宴。
そのセッション感覚が、この店の他にはない魅力なんですね。
それは、「ホルモン番長」時代から一貫して変わらないこと。
好きな人は滅茶苦茶好きになる。
けど、苦手という人も一定比率いる。
それはしょうがないことだし、そういう人は、来なきゃいい。
けど、間違ってきちゃう人もいるわけで、噂を聞きつけた出版社がムック本でこの店を紹介しちゃったりするもんだから。
「いずれ会員制にしようか、とも思ってる」なんてつぶやいたりしてましたよ(笑)
ま、今でも完全予約制なので、興味ある方は電話で番長にいろいろ聞いてみると良いです。
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