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国東半島・至高のニッポンインド料理。「チャイハナ海花」(国東半島)
category - カレー&スパイス・大分県
2015/
08/
17かつて、九段「アジャンタ」で修業した日本人シェフたちによる、綺羅星のような名店たち、通称「アジャンタ系」。
検見川「シタール」、船橋「サールナート」、益子「けらら」、仙台「チットラ」、沼袋「たんどーる」(現在は閉店)、北浦和「さらじゅ」(現在は閉店)、高幡不動「アンジュナ」、能見台「ガネーシュ」・・・・
どの店も素晴らしく、料理に思いを込めた名店揃いなのです。
そして・・・もう一店。
唯一未訪問のお店があったのですが、ここがまた半端ではない場所にあり、訪問難易度はMAX。
その店の名は「チャイハナ海花」。
九州は大分、国東半島の海辺にお店を構えているのだとか。
国東半島・・・日本史的には知っていても、どうやって行くのやら。
そもそも、電車が通っていないのですから・・・・

小倉から特急ソニックで宇佐まで。

宇佐駅前の小さなバス停留所で、豊後高田行きのバスを待ちます。
・・・・ところが。

ただでさえ少ないバス本数、土日は昼前の良い時間帯がゴソッと運休!
ぬかった!!
・・・一瞬心が折れそうになりますが、気を取り直してタクシーにライド!!
・・・。
・・・。
所要時間30分。
タクシー代4000円。
国東半島の先っぽ近くまで到着。

目印はこの、東浜停留所。
一応、時刻表を載せておきますね。(2015年7月時点)

停留所からすぐ近くに、小さな看板発見。

そしてなんと、マスターがお迎えに来てくれていました!
嬉しい!!
国道から川沿いの脇道へ入ったところに、念願の「チャイハナ海花」はありました。

おや、お店というか・・・沖縄の古民家のような・・・
とにかく素敵すぎる!!


室内も完全に民家。
緑をかいくぐり吹き抜ける風の心地よさも実に贅沢。

あぁ、東京とは完全なる別世界・・・
店主の瀬口さんは九段「アジャンタ」、銀座「アショカ」という、東京南インド料理黎明期における二大名店で修業し独立。
大分市府内町に「サルナート」をオープン(その後。豊後高田「ヴィラフロレスタ」内へと移転)。
「サルナート」20余年の営業を終了した後、生家へと場所を移し「チャイハナ海花」として新たなスタートを切りました。
大自然に包まれ、海の幸山の幸に恵まれた国東半島。
この「チャイハナ海花」のメニューは、季節折々の旬の食材を活かした「おまかせコース」一本。
しかもお値段たった1500円。
さぁ、季節の風に身を委ね、舌を楽しませるとしましょうか。

まず登場したのはお茶とラッサム、ダルスープ、そして・・・・

マテ貝のクリームチーズソース
実はお店からすぐそこの砂浜でマテ貝が採れるそうで、これもその日の朝採ってきた新鮮食材。
砂浜に空いた穴に塩をパラッと入れ、驚いて出てきたマテ貝をパッと掴まえるのだそうです。
バターで軽くソテーされたマテ貝を、なんとクリームチーズソースにつけていただくこの料理。
もはやインド料理なのか和食なのか洋食なのか全くわかりませんが、これが驚きの美味さ!!
アサリを上品にしたような味わい、キュッと締まった繊維質の食感が独特なマテ貝。
そこにクリームチーズソースが合わさることで、なんとも立体的な、子どもにゃわかるまいといったオトナの味わいに!
確かに沖縄あたりで、塩辛にクリームチーズつけて食べる体験をしたことがあり、それに通づるものがあるのですが、
インド料理という枠を自由自在に飛び越え、ここだけの料理に仕立てた創意に敬服。
ラッサムもダルも、トマトや豆といった素材の味をふんだんに活かした美味さでした。
次にやってきたのはライスプレート。

一見お子様ランチのようにも見えますが(笑)
ライスは赤米、上品なサイズのサモサにパパド、そして、フルーツのアチャール!
国東半島はミカン栽培も盛んですから、非常に説得力のある構成であります。
この日メインのカレーはこちら。

焼きナスと野菜チキンのカレー
いやもう、チキンの旨みに茄子の香ばしさが素晴らしい!
なんて必死に食べてたら、こんなものが登場。

温泉玉子?
え?
カレーに入れるんですか???

おぉ、これは魅惑の味変!!
インドで茹で卵のカレーはよくありますが、温泉玉子とは・・これまた別府の近くならではの発想ですね。

プーリ
チャパティを揚げて膨らませたプーリですが、これまたビックリ。
カレーにつけなくても美味いんです!(もちろんつけても美味いです)
ここまでパン単体として美味いプーリは食べたことないかも!


食後にはチャイ、そしてキャロットハルワ。
確かなインド料理の調理技術に加え、日本の旬の食材への深い理解、そして創造的感性。
東京でも、インドでも食べることができない、ここだけのインド料理をたっぷり堪能。
食後も瀬口さんご夫妻といろいろお話をさせていただきました。
インド料理のこと、カレーのこと、国東半島のこと・・・
この贅沢さに雰囲気込みで1500円ってのは実にお得というか・・・東京だといくらかかるんだろうと考えるのも野暮。
東京じゃ絶対食べられない料理、東京じゃ絶対味わえない空気感、なのですから。
訪問難易度としては限りなく高く、交通費も時間もそれなりではありますが、それでも訪れるべき素晴らしさ。
まさに桃源郷のようなお店なのです。

帰り道、瀬口さん直々のお見送り。
素敵な時間を本当にありがとうございました。
******************************************************
お店は完全予約制、営業は11:00~17:00。定休日は月曜日です。
行き帰りの交通を充分調べたうえでの訪問をお勧めします。
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https://www.facebook.com/CurryCell
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検見川「シタール」、船橋「サールナート」、益子「けらら」、仙台「チットラ」、沼袋「たんどーる」(現在は閉店)、北浦和「さらじゅ」(現在は閉店)、高幡不動「アンジュナ」、能見台「ガネーシュ」・・・・
どの店も素晴らしく、料理に思いを込めた名店揃いなのです。
そして・・・もう一店。
唯一未訪問のお店があったのですが、ここがまた半端ではない場所にあり、訪問難易度はMAX。
その店の名は「チャイハナ海花」。
九州は大分、国東半島の海辺にお店を構えているのだとか。
国東半島・・・日本史的には知っていても、どうやって行くのやら。
そもそも、電車が通っていないのですから・・・・

小倉から特急ソニックで宇佐まで。

宇佐駅前の小さなバス停留所で、豊後高田行きのバスを待ちます。
・・・・ところが。

ただでさえ少ないバス本数、土日は昼前の良い時間帯がゴソッと運休!
ぬかった!!
・・・一瞬心が折れそうになりますが、気を取り直してタクシーにライド!!
・・・。
・・・。
所要時間30分。
タクシー代4000円。
国東半島の先っぽ近くまで到着。

目印はこの、東浜停留所。
一応、時刻表を載せておきますね。(2015年7月時点)

停留所からすぐ近くに、小さな看板発見。

そしてなんと、マスターがお迎えに来てくれていました!
嬉しい!!
国道から川沿いの脇道へ入ったところに、念願の「チャイハナ海花」はありました。

おや、お店というか・・・沖縄の古民家のような・・・
とにかく素敵すぎる!!


室内も完全に民家。
緑をかいくぐり吹き抜ける風の心地よさも実に贅沢。

あぁ、東京とは完全なる別世界・・・
店主の瀬口さんは九段「アジャンタ」、銀座「アショカ」という、東京南インド料理黎明期における二大名店で修業し独立。
大分市府内町に「サルナート」をオープン(その後。豊後高田「ヴィラフロレスタ」内へと移転)。
「サルナート」20余年の営業を終了した後、生家へと場所を移し「チャイハナ海花」として新たなスタートを切りました。
大自然に包まれ、海の幸山の幸に恵まれた国東半島。
この「チャイハナ海花」のメニューは、季節折々の旬の食材を活かした「おまかせコース」一本。
しかもお値段たった1500円。
さぁ、季節の風に身を委ね、舌を楽しませるとしましょうか。

まず登場したのはお茶とラッサム、ダルスープ、そして・・・・

マテ貝のクリームチーズソース
実はお店からすぐそこの砂浜でマテ貝が採れるそうで、これもその日の朝採ってきた新鮮食材。
砂浜に空いた穴に塩をパラッと入れ、驚いて出てきたマテ貝をパッと掴まえるのだそうです。
バターで軽くソテーされたマテ貝を、なんとクリームチーズソースにつけていただくこの料理。
もはやインド料理なのか和食なのか洋食なのか全くわかりませんが、これが驚きの美味さ!!
アサリを上品にしたような味わい、キュッと締まった繊維質の食感が独特なマテ貝。
そこにクリームチーズソースが合わさることで、なんとも立体的な、子どもにゃわかるまいといったオトナの味わいに!
確かに沖縄あたりで、塩辛にクリームチーズつけて食べる体験をしたことがあり、それに通づるものがあるのですが、
インド料理という枠を自由自在に飛び越え、ここだけの料理に仕立てた創意に敬服。
ラッサムもダルも、トマトや豆といった素材の味をふんだんに活かした美味さでした。
次にやってきたのはライスプレート。

一見お子様ランチのようにも見えますが(笑)
ライスは赤米、上品なサイズのサモサにパパド、そして、フルーツのアチャール!
国東半島はミカン栽培も盛んですから、非常に説得力のある構成であります。
この日メインのカレーはこちら。

焼きナスと野菜チキンのカレー
いやもう、チキンの旨みに茄子の香ばしさが素晴らしい!
なんて必死に食べてたら、こんなものが登場。

温泉玉子?
え?
カレーに入れるんですか???

おぉ、これは魅惑の味変!!
インドで茹で卵のカレーはよくありますが、温泉玉子とは・・これまた別府の近くならではの発想ですね。

プーリ
チャパティを揚げて膨らませたプーリですが、これまたビックリ。
カレーにつけなくても美味いんです!(もちろんつけても美味いです)
ここまでパン単体として美味いプーリは食べたことないかも!


食後にはチャイ、そしてキャロットハルワ。
確かなインド料理の調理技術に加え、日本の旬の食材への深い理解、そして創造的感性。
東京でも、インドでも食べることができない、ここだけのインド料理をたっぷり堪能。
食後も瀬口さんご夫妻といろいろお話をさせていただきました。
インド料理のこと、カレーのこと、国東半島のこと・・・
この贅沢さに雰囲気込みで1500円ってのは実にお得というか・・・東京だといくらかかるんだろうと考えるのも野暮。
東京じゃ絶対食べられない料理、東京じゃ絶対味わえない空気感、なのですから。
訪問難易度としては限りなく高く、交通費も時間もそれなりではありますが、それでも訪れるべき素晴らしさ。
まさに桃源郷のようなお店なのです。

帰り道、瀬口さん直々のお見送り。
素敵な時間を本当にありがとうございました。
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お店は完全予約制、営業は11:00~17:00。定休日は月曜日です。
行き帰りの交通を充分調べたうえでの訪問をお勧めします。
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