マイケルジャクソンの突然の死は、まさに地球上を衝撃で覆い尽くしました。
そんな彼の代表曲はやはり「スリラー (Thriller)」。
そして、その世界的大ヒットに火をつけたのは、
ホラーミュージカル仕立てのプロモーションビデオでした。
80年代誰もが真似した(真似しようとした)マイケルのダンスはもちろんのこと、
ホラー仕立てでありながらもポップで斬新な映像は、当時の若者に衝撃を与えました。
今でこそ、ドラマ仕立てのPVは数多くありますが、
この「スリラー」はまさにそのパイオニア。
スリラーの熱狂がPVという映像表現自体に皆の注目を向け、
それが元で世界中で様々な趣向を凝らしたPVが生み出されるようになったのです。
最近ではミシェル・ゴンドリー、スパイク・ジョーンズなど、
PV出身の映画監督も次々出てきていますね。
「スリラー」の映像を担当した監督の名はジョンランディス。
ポップなホラー映画「狼男アメリカン」から、
伝説となったミュージカル「ブルース・ブラザース」という彼の作品歴を見れば、
「スリラー」の監督に抜擢された彼の功績がいかに大きかったかがわかるはず。
歌とダンスという、
体一つから発せられる力だけで一つの時代を作ったマイケル・ジャクソンという男。
そして、PVという新たな映像表現の領域を切り拓いたジョン・ランディスという男。
2人の男が力を合わせ一つの時代を作ったまさにその瞬間が、
この「スリラー」には刻み込まれているのです。
昨年、この作品の権利を巡って、
ジョン・ランディスがマイケル・ジャクソンを訴えたというニュースが報道されましたが、
早く解決して欲しいものです。
そしてこの「スリラー」の劇場映画化が企画進行中とも報じられていますが、
いかにスターを投入し、いかにスケールアップしたとしても、
一つの時代の記念碑的作品を超えることは、おそらく不可能でしょう。
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