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食の巨匠ガストン・アクリオ氏のアルパカカレーを地球の裏側で食べてきた。「CHICHA AREQUIPA」(アレキパ)
category - カレー&スパイス・ペルー
2015/
11/
07空前のグルメブームに沸くペルーには、「いずれ大統領になるのでは」と囁かれるほど偉大なカリスマシェフがいます。
その名はガストン・アクリオ。
ペルー料理を美食の域へと高め、その素晴らしさを世界へと広めた「食の巨匠」です。
その思想や発言が国民に与える影響力も大きく、食を通じた社会革命とまでいわれるほどに。
そして地球の裏側の日本でもなんと、彼のドキュメンタリー映画が劇場公開されるまでになりました。
『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命』
キャッチフレーズは「料理は、星の数より笑顔の数だ」
まさに、同感ですね。
ということで、世界のFOODIESから熱い注目を集めるガストン・アクリオ、
私もその味を体験すべく、ペルーまでひとっ飛びしてきました!!!
・・・・つまり、
「ガストン・アクリオのカレーが食べたい!!」
そもそも、南米にカレーはあるのか?その実情は??
日本で調べても、誰に聞いても定かではないその答えもあわせて追及してみたいと思います!!
**************************************************************************
標高2350m、ペルー第2の都市アレキパ。
別名「食の街」とも呼ばれるこの街に、ガストン・アクリオ氏が手掛けたレストランがあります。

乗り合いバスがひしめく雑多な市街地を抜けると・・・・

嘘のように美しい歴史地区へ。
近郊で採れる白い火山岩から造られているため"Ciudad Blanca"(白い町)と呼ばれているこのエリアはなんと、世界遺産にも登録されているんです。
実際、この世のものとは思えない不思議な美しさですよ。

歴史地区のランドマークは、このカテドラルと・・・1579年に建てられたサンタ・カタリナ修道院。

修道院のすぐ近くにそのレストランがあります。

重厚な建物を奥へ抜けると・・・・

目の覚めるような青い壁が出現。
・・・そう、これこそが、「食の巨匠」ガストン・アクリオが手掛けたレストラン。

「CHICHA AREQUIPA」

身震いするほど素晴らしい店内。

そりゃそうでしょう、だって世界遺産のリノベーションなのですから。

真っ白なアーチ状の天井。
どこか、秘密結社的な雰囲気がたまりません。
ペルーにいくつかあるガストン氏のレストランの中でもこちらでは、アンデスの食材や魚介類を素材に、
伝統的なペルー料理×中華のアクセントを加えたモダンな味が堪能できるとのこと。
それでは早速、食の旅へと参りましょう。
まずはCERVEZAS(セルベッサ)= ビールから。

★Arequipena,Cristal,Pilsen Callao S/.10
アレキパの地ビールを注文してみました。
が、ここでちょっとした驚き・・・・泡が、立たないんです。
高地の気圧によるものなのか、そもそもこのビールの特性なのか・・・その後アレキパの他店で飲んでも同じでした。
ちょっと気抜けした感じです。

一方、パンのレベルはべらぼうに高いです。
べらぼうに美味いので注意。胃をちゃんと開けておきましょう。

★PAPITAS HABAS CHOCLO Y QUESO DE TEMPORADA S/.23
まずは前菜。
地元産のポテト、ジャイアントコーン、そら豆、パリアチーズを5種類のソースに漬けて楽しむ一皿。
注目はやはりジャイアントコーン。
日本だとミックスナッツ缶に入っている「あの」でっかいコーンですが、新鮮な状態でいただくと美味すぎます。
乾燥物はあちこちの土産屋で売られていますが、絶対新鮮なのを食べるべき!!

★LOMO SALTADO S/.46
ペルーの代表的料理のひとつロモ・サルタードは牛肉と野菜の炒め物。
19世紀に移民してきた広東系中国人の影響を受け、中華とペルー料理が融合した「チファ料理」です。
オイスターソース的な味付けで、間違いない、親しみのわく美味さです。

★PISCO SOUR
アルコール度数38度以上のブドウの蒸留酒であるピスコを用いたカクテル、ピスコサワーはペルーの国民酒。
ピスコ、ライム果汁、アンゴスチュラビター、シュガーシロップに加え、泡立てた卵白を用いるのが隣国チリのバージョンと異なるところです。
で、これが甘くて飲みやすくて美味くてとても危険!!
こちらの人々は昼から飲んでますが、それほど癖になる。わかる!!
ペルーで飲むならピスコサワーはマル必ですよ。

これは・・・何かスペアリブ的な料理(名前忘れました)。
とにかく肉が美味かったことと、ジャイアントコーン食べまくりが嬉しかったことは憶えてる!

これは・・・なんだったっけな?
とにかくメニュー自体がスペイン語メインで、未知の料理ばかり。
日本に来た外国人もきっと、同じような感覚なのでしょうね。
・・・と、「カレーはまだか?」「そもそもカレーはあるのか?」なんて声も聞こえてきますので、そろそろ行ってみましょう。

★AJI DE GALLINA
「ペルーのカレー」ともいわれるこの料理、アヒ・デ・ガジーナ。
アヒは唐辛子、ガジーナは雌鶏の意で、アヒ・アマリージョ(イエローホットペッパー)という黄色い唐辛子を使用した料理です。
しっかし、めちゃくちゃ品のよい盛り付けですね。(量が少ないのではなく、皿がでかいのです)

アヒ・アマリージョ自体、辛さはあまりない(サラダのドレッシングでも使われています)ため、非常にクリーミィでまろやかな味わい。
鶏肉の質も良く、半熟卵を合わせるあたりにも繊細な感覚が伺えます。
ライスと合わせていただく感じもまさにカレーライスですが、スパイシーな刺激という感じではないかなぁ。
だけどこれはこれで美味しい料理でオススメ。
・・・と、ここまでは実は予習済み。
「アヒ・デ・ガジーナ」ってのが「ペルーのカレー」と呼ばれている、ってとこまでは。
んで、ここからがガストン的革命メニュー。
これをいただくために地球の裏側にきたのだと、後になって思える料理が、こちら!!

★ALPACA AL CURRY S/.49
ええ、なんと、アルパカのカレーです!!
しかも普通のカレーじゃありません。
Cplca Valley産アルパカのローストビーフを用い、キヌアと季節のフルーツで仕立てたカレー!!
脂身が少なく、クセなく柔らかい肉質のアルパカは絶品!
そこにイチゴや柑橘の甘みや酸味が加わって、なんと洗練された味なのでしょう!!
ちなみにこちらも辛さはほとんどなく、カレーと言っても風味づけにスパイス(もしくはカレーパウダー)を用いたといった感じ。
実はこの後、ペルーやチリのレストランメニューで「CURRY」の文字を何度か見ることになるのですが、
どれも「カレーという料理」とは違って、「カレー風味」の何か、なのですよね。
つまり、「オイスターソース風味」なんかと同じで、「カレー」とは味付けの一つである、と。
そんな感じなんです。
また、余談ですが、ペルーではアルパカ肉は食べるけど、ラマの肉は食べないのだとか。
で、隣国チリではラマの肉は食べるけどアルパカの肉は食べるそうで、「うへぇーあいつらアルパカ食べてるよ!」「ひょー、ラマなんか食っちゃって!」なんてやってるそう。
・・・その辺の感覚は全く理解できないので、勝手にやっててください(笑)
さて、「ペルーのカレー」も、「ガストン氏の革命的カレー」もいただいたし、満足満足・・・と行きたいところですが、
何か一つ、忘れているような気がしませんか???
そう、辛さです!!
ペルーのカレー、辛くないんだな。
ってことで、「辛いのない?」って頼んだのがこちら。

★ADODO DE CERDO S/.39
酸味ある汁に漬かった豚肉、そして巨大な唐辛子「ロコト」がドカン!!
来たぁ!この日一番の辛さ!!さすが唐辛子の原産地!!!
いやぁ、やばいですね。
メニューでは「ADODO」と表記されていたのですが、スペイン発祥でフィリピン料理などにもある「ADOBO」かも知れません。
アレキパの古いレシピに忠実に作ったものとのことです。
魅惑の料理を堪能し尽くした後は、デザートへ。

★QUESO HELADO S/.19
牛のミルクで作ったアレキパ伝統のチーズアイスクリーム・・・ともう、
説明しただけでも美味そうですが、実際にはそれを超えた美味さ!

これは・・・なんだっけ?
とにかく美味しかった!!
われわれ日本人にとって、まだまだ未知の部分が多いペルー料理ですが、この日いただいた料理はまさに「美食」。
イタリアンにもフレンチにも全く引けを取ることはありませんでした。
我々海外からの訪問客が、そう思い、感動すること、それ自体がペルーにとっての「革命」なのかもしれません。
美しい街の美しいレストランで美しい料理、機会があればぜひ体験してみてください。
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その名はガストン・アクリオ。
ペルー料理を美食の域へと高め、その素晴らしさを世界へと広めた「食の巨匠」です。
その思想や発言が国民に与える影響力も大きく、食を通じた社会革命とまでいわれるほどに。
そして地球の裏側の日本でもなんと、彼のドキュメンタリー映画が劇場公開されるまでになりました。
『料理人ガストン・アクリオ 美食を超えたおいしい革命』
キャッチフレーズは「料理は、星の数より笑顔の数だ」
まさに、同感ですね。
ということで、世界のFOODIESから熱い注目を集めるガストン・アクリオ、
私もその味を体験すべく、ペルーまでひとっ飛びしてきました!!!
・・・・つまり、
「ガストン・アクリオのカレーが食べたい!!」
そもそも、南米にカレーはあるのか?その実情は??
日本で調べても、誰に聞いても定かではないその答えもあわせて追及してみたいと思います!!
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標高2350m、ペルー第2の都市アレキパ。
別名「食の街」とも呼ばれるこの街に、ガストン・アクリオ氏が手掛けたレストランがあります。

乗り合いバスがひしめく雑多な市街地を抜けると・・・・

嘘のように美しい歴史地区へ。
近郊で採れる白い火山岩から造られているため"Ciudad Blanca"(白い町)と呼ばれているこのエリアはなんと、世界遺産にも登録されているんです。
実際、この世のものとは思えない不思議な美しさですよ。

歴史地区のランドマークは、このカテドラルと・・・1579年に建てられたサンタ・カタリナ修道院。

修道院のすぐ近くにそのレストランがあります。

重厚な建物を奥へ抜けると・・・・

目の覚めるような青い壁が出現。
・・・そう、これこそが、「食の巨匠」ガストン・アクリオが手掛けたレストラン。

「CHICHA AREQUIPA」

身震いするほど素晴らしい店内。

そりゃそうでしょう、だって世界遺産のリノベーションなのですから。

真っ白なアーチ状の天井。
どこか、秘密結社的な雰囲気がたまりません。
ペルーにいくつかあるガストン氏のレストランの中でもこちらでは、アンデスの食材や魚介類を素材に、
伝統的なペルー料理×中華のアクセントを加えたモダンな味が堪能できるとのこと。
それでは早速、食の旅へと参りましょう。
まずはCERVEZAS(セルベッサ)= ビールから。

★Arequipena,Cristal,Pilsen Callao S/.10
アレキパの地ビールを注文してみました。
が、ここでちょっとした驚き・・・・泡が、立たないんです。
高地の気圧によるものなのか、そもそもこのビールの特性なのか・・・その後アレキパの他店で飲んでも同じでした。
ちょっと気抜けした感じです。

一方、パンのレベルはべらぼうに高いです。
べらぼうに美味いので注意。胃をちゃんと開けておきましょう。

★PAPITAS HABAS CHOCLO Y QUESO DE TEMPORADA S/.23
まずは前菜。
地元産のポテト、ジャイアントコーン、そら豆、パリアチーズを5種類のソースに漬けて楽しむ一皿。
注目はやはりジャイアントコーン。
日本だとミックスナッツ缶に入っている「あの」でっかいコーンですが、新鮮な状態でいただくと美味すぎます。
乾燥物はあちこちの土産屋で売られていますが、絶対新鮮なのを食べるべき!!

★LOMO SALTADO S/.46
ペルーの代表的料理のひとつロモ・サルタードは牛肉と野菜の炒め物。
19世紀に移民してきた広東系中国人の影響を受け、中華とペルー料理が融合した「チファ料理」です。
オイスターソース的な味付けで、間違いない、親しみのわく美味さです。

★PISCO SOUR
アルコール度数38度以上のブドウの蒸留酒であるピスコを用いたカクテル、ピスコサワーはペルーの国民酒。
ピスコ、ライム果汁、アンゴスチュラビター、シュガーシロップに加え、泡立てた卵白を用いるのが隣国チリのバージョンと異なるところです。
で、これが甘くて飲みやすくて美味くてとても危険!!
こちらの人々は昼から飲んでますが、それほど癖になる。わかる!!
ペルーで飲むならピスコサワーはマル必ですよ。

これは・・・何かスペアリブ的な料理(名前忘れました)。
とにかく肉が美味かったことと、ジャイアントコーン食べまくりが嬉しかったことは憶えてる!

これは・・・なんだったっけな?
とにかくメニュー自体がスペイン語メインで、未知の料理ばかり。
日本に来た外国人もきっと、同じような感覚なのでしょうね。
・・・と、「カレーはまだか?」「そもそもカレーはあるのか?」なんて声も聞こえてきますので、そろそろ行ってみましょう。

★AJI DE GALLINA
「ペルーのカレー」ともいわれるこの料理、アヒ・デ・ガジーナ。
アヒは唐辛子、ガジーナは雌鶏の意で、アヒ・アマリージョ(イエローホットペッパー)という黄色い唐辛子を使用した料理です。
しっかし、めちゃくちゃ品のよい盛り付けですね。(量が少ないのではなく、皿がでかいのです)

アヒ・アマリージョ自体、辛さはあまりない(サラダのドレッシングでも使われています)ため、非常にクリーミィでまろやかな味わい。
鶏肉の質も良く、半熟卵を合わせるあたりにも繊細な感覚が伺えます。
ライスと合わせていただく感じもまさにカレーライスですが、スパイシーな刺激という感じではないかなぁ。
だけどこれはこれで美味しい料理でオススメ。
・・・と、ここまでは実は予習済み。
「アヒ・デ・ガジーナ」ってのが「ペルーのカレー」と呼ばれている、ってとこまでは。
んで、ここからがガストン的革命メニュー。
これをいただくために地球の裏側にきたのだと、後になって思える料理が、こちら!!

★ALPACA AL CURRY S/.49
ええ、なんと、アルパカのカレーです!!
しかも普通のカレーじゃありません。
Cplca Valley産アルパカのローストビーフを用い、キヌアと季節のフルーツで仕立てたカレー!!
脂身が少なく、クセなく柔らかい肉質のアルパカは絶品!
そこにイチゴや柑橘の甘みや酸味が加わって、なんと洗練された味なのでしょう!!
ちなみにこちらも辛さはほとんどなく、カレーと言っても風味づけにスパイス(もしくはカレーパウダー)を用いたといった感じ。
実はこの後、ペルーやチリのレストランメニューで「CURRY」の文字を何度か見ることになるのですが、
どれも「カレーという料理」とは違って、「カレー風味」の何か、なのですよね。
つまり、「オイスターソース風味」なんかと同じで、「カレー」とは味付けの一つである、と。
そんな感じなんです。
また、余談ですが、ペルーではアルパカ肉は食べるけど、ラマの肉は食べないのだとか。
で、隣国チリではラマの肉は食べるけどアルパカの肉は食べるそうで、「うへぇーあいつらアルパカ食べてるよ!」「ひょー、ラマなんか食っちゃって!」なんてやってるそう。
・・・その辺の感覚は全く理解できないので、勝手にやっててください(笑)
さて、「ペルーのカレー」も、「ガストン氏の革命的カレー」もいただいたし、満足満足・・・と行きたいところですが、
何か一つ、忘れているような気がしませんか???
そう、辛さです!!
ペルーのカレー、辛くないんだな。
ってことで、「辛いのない?」って頼んだのがこちら。

★ADODO DE CERDO S/.39
酸味ある汁に漬かった豚肉、そして巨大な唐辛子「ロコト」がドカン!!
来たぁ!この日一番の辛さ!!さすが唐辛子の原産地!!!
いやぁ、やばいですね。
メニューでは「ADODO」と表記されていたのですが、スペイン発祥でフィリピン料理などにもある「ADOBO」かも知れません。
アレキパの古いレシピに忠実に作ったものとのことです。
魅惑の料理を堪能し尽くした後は、デザートへ。

★QUESO HELADO S/.19
牛のミルクで作ったアレキパ伝統のチーズアイスクリーム・・・ともう、
説明しただけでも美味そうですが、実際にはそれを超えた美味さ!

これは・・・なんだっけ?
とにかく美味しかった!!
われわれ日本人にとって、まだまだ未知の部分が多いペルー料理ですが、この日いただいた料理はまさに「美食」。
イタリアンにもフレンチにも全く引けを取ることはありませんでした。
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