
「ティーヌン 西早稲田本店」
トムヤムラーメンの元祖であり、今をときめくタイ料理チェーン「ティーヌン」の出発点。

オープンは1992年。
当時この近くにあったお座敷ミニシアター「ACTミニシアター」に入り浸り、寺山修司やら、鈴木清順やら、マキノ雅弘やらの作品を観まくっていた私は、「なんだか妙にアヤシくて、魅惑的なお店ができたもんだ」と、映画のあとよく立ち寄ったもの。
うろ憶えで申し訳ないながら、当時は看板文字もチョイとオドロオドロしく、マタンゴでも出てきそうな雰囲気に思えたもの。
そうだマタンゴといえば、フクロタケを初めて食べたのも此処だったけな。
異国のシェフが作る、初めて食べる辛いラーメン。
グリーンカレーとのセットは確か当時からあったんじゃないかな?
コメ不足の折、急場凌ぎの臨時米として輸入された歴史から、日本米より一つ格下に見られていたタイ米。
そんなイメージもあってタイ料理店でもあまり用いられなかったタイ米にドバッとぶっかけられたグリーンカレーを恐る恐るいただいたものです。

あれから22年。
お店の作りは変わっていないものの、かなりスッキリと綺麗な雰囲気に。
怪しさよりむしろ活気を感じさせますね。

★生ビール(グラス) ¥300

★元祖!トムヤムラーメン(海老) ¥780
やはりこのメニューは欠かせない、創業22年の味を注文。
ラーメンというだけあって、デフォルトはバミー(中華麺)。
米麺など選択オーダーも可能です。

1992年当時は、タイ料理といえばトムヤムクンとタイスキが流行りはじめたころ。
宴会やコンパ向きだったタイ料理を、お一人様用の一杯にした功績は大きいですね。

★ミニグリーンカレー +¥250
22年前と同じ流れでの注文。
記憶は思い出補正されているものなので、
あの頃に比べ、随分と美味しくなっているのか変わらぬ味なのか、それは全く分かりません。

ただ、明日一文無しになるかも知れないって心細かったあの頃、
東京で僕を支えてくれたのは、昼は「ニューキャッスル」、夜は「ティーヌン」だったのです。

こうしてこのカウンター席で、20余年の刻を想えば、僕は独り随分遠い旅をしてきたような、
しかしまだ同じ処をぐるぐる漂っているような、不思議な気分になるのでした。
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