・・・正直驚きました。それがこのお店。

渋谷東急東横店地下,東急フードショー内
「ERICK curry & biriyani エリックカレー&ビリヤニ」
オープンは2014年11月6日。
なんと、渋谷のデパ地下でテイクアウト専門のビリヤニ店という、これまた物凄いチャレンジです。
本格インド料理のテイクアウトデリといえば、「シターラデリ」が思い浮かべられますが、そちらは伊勢丹など高級デパート志向。カレーにタンドリー料理やナンといったおなじみの料理。

対するこちら「エリック」は店名に「ビリヤニ」と謳い、カレーも南インドのものがたくさん。
ロケーションも駅前デパ地下という、「今日のおかずなににしようかしら」的な導線上なのです。
これは革命的!!
しかしイナダさん曰く、
「実はそれほどチャレンジだとも思ってません。
ビリヤニは時間をかければ必ず定着する、という事を今まで体験してきているからです。
いやむしろ定着しないならしないでそれも良し、くらいに考えてます。
だって渋谷のデパ地下でビリヤニ売ってる、ってそれだけで痛快で面白いではないですか。」
・・・いやぁ、格好いいですね。実に痛快です。

ビリヤニは単品で税抜791円。
カレーをつけたビリヤニセットで1093円という価格設定。
まずこの設定が実に素晴らしい、と思いました。
世間一般、ビリヤニなんて食べたことのない人が大多数。
ピラフかチャーハンくらいに思っている人からすれば、単品で1000円は出せない。
でも実際にはピラフやチャーハンとは比べ物にならないほど手がかかる、インドのご馳走であるビリヤニですから、
600円では絶対本格的なものは出せない。
(実際そういう価格でスパイスチャーハンを「ビリヤニ」の名で出す店も多くありますが・・・)
そこで791円、初体験の人でも手が出せて、マニアの人には「安い」と思わせる、それでいてしっかりしたものを出す、
まさにタイトロープ的な価格設定だと思うのです。素晴らしい。

購入したのはこんな感じ。
★ビリヤニセット \1180
・チキンビリヤニ
・ライタ
・お好みのカレー一種
★パクチー&ジンジャー +\50
パクチーが別になっているあたりからも、客層を広げようという意識が感じられますね。
テイクアウト専門であるため、まず必要なのは食事場所の確保。
ちょっと歩いて宮下公園へと行ってみました。
蓋を開ければ、エリックの本気がギラリ。

綺麗に二色になった米、こりゃあ見ただけで美味い!!

いや、食べてみればさらに。
グリーンカルダモンガッツリ。
ボリュームある骨付きチキンが二本も!
これはデパ地下フードコートはおろか、渋谷全域でも存在しなかった本格ビリヤニですね!!

カレーは一番スパイシーっぽい「チェティナード風ラムカレー」を選択。
アーンドラ料理らしくブラックペッパーがガツンと効いた辛さに、シナモンの香りがふわり。
これまたいい味出してます。

かつてエスニック不毛地だった渋谷。
近年になってネパール料理なら「ネパリコ」、タイ料理なら「ダオタイ」が登場し状況は変わってきたのですが、
インド料理だけは相変わらず。
そこへ来ていきなりデパ地下テイクアウトへ本気のビリヤニ登場ですから(笑)
言ってしまえば2014年現在、渋谷最良のインド料理店はここ、と言っても過言ではないでしょう。
これに刺激され新たなお店がどんどん出来てくることも期待しちゃうのですが。
八重洲「エリックサウス」と、その店員が独立した「大岩食堂」、そしてこの「エリックカレー&ビリヤニ」。
どれもターミナルに寄り添う立地で、インド料理マニアでない人たちが本格インドとカジュアルに触れ合える、
タッチポイント的なお店。
かつれ大槻ケンヂが提唱した「日本印度化計画」、
現在最も成果を上げているのがこの「エリック」とその牽引役イナダさんなのかもしれません。
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