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本場ニョニャ料理の美味さに驚愕。「Nancy's Kitchen」(マラッカ)~カレー細胞inマレーシア(17)
category - カレー&スパイス・マレーシア
2014/
09/
27マラッカで欠かせない名物といえば、やはり「ニョニャ料理」。
といってもそれ何?って方がほとんどかと思うので簡単な解説をば。
15世紀以降マレー半島に移住してきた中華系移民のうち、現地に溶け込み同化した者たちはプラナカンと呼ばれ「プラナカン文化」という独自の文化を花開かせてきました。
マラッカやペナンで見られるパステル調の可愛い街並みもその名残り。
そんな中、地元民との混血である男性をババ、女性をニョニャと呼び、彼らの料理がニョニャ料理と呼ばれるようになったのです。
ニョニャ料理の特徴は、マレー系料理のスパイス使いと、中華系の食材や調理方法が融合した独特の味わい。
ペナンと並ぶニョニャ料理の本場とされるマラッカで、体験しないわけにはいきませんよね!!


「Nancy's Kitchen」
マラッカ中心地チャイナタウンに位置するニョニャ料理の人気店。
店前の看板にもニョニャニョニャ書いてありますね。
早速入店してみましょう!

あら?結構こじんまりしたお店ですね。
すでに満席・・・かと思ったのも束の間、二階席へと案内されました。

おっと意外に席数もありゆったりしているようです。
こちらのほうが落ち着きますね。

窓からの眺めもカラフルでプラナカン的。

一階の厨房を見下ろすこともできます。

これは良い眺め。
壁にはプラナカンの古い写真があれこれ。


異国の歴史に思いを馳せている間に、料理がやってきました。

うわぁ、見た目は地味ですね~(笑)
しかし最初に言っておきましょう。
この店のニョニャ料理、見た目は地味だが味はかなりレベル高い!!
ちょっとリピ確定なお店なんです。
それでは一つひとつの料理を見てみましょう。

★Peranakan Curry Chicken (Kari Nyonya) RM12.00(S)
まさにニョニャチキンカレーという名の料理。
ココナッツミルクにシナモン、レモングラスが効いた独特の風味。
これがニョニャかぁ!!

★Fried Nyonya Yellow Noodle (Mee Goreng Nyonya) RM6.00(S)
ニョニャ式ミーゴレン。
見た目普通の焼きそばで、実際焼きそばであることに違いはないのですが、魚醤に唐辛子がよく効いて美味すぎます。

★Chicken in Tamarind (Ayam Assam) RM12.00(S)
外はカリッと中はジューシーに調理された鶏肉を、甘酸っぱいタマリンドソースで「酢豚的」に仕上げた一品。
これはかなり中華とマレーの融合を感じる、新しい美味さです。

★Jackfruit with Coconut Milk (Nangka Lemak) RM10.00(S)
ナンカ・レマ、つまりジャックフルーツのココナッツ煮込み。
こちらでもちょっと珍しい感じで、週末限定メニューのようでした。
タイ料理のタム・カノンを体験したことある方ならお判りでしょうが、ジャックフルーツ独特の硬くもなく柔らかくもない食感が最高ですよ。

★Soursop Juice (Jus Durian Belanda) RM4.50
サワーソップというトロピカルフルーツのジュース。
バナナのような香りにライムのような酸味がちょっと面白いですね。

★Nyonya Laksa (Laksa Nyonya) RM6.00
ニョニャラクサ=ニョニャのカレーヌードルです。
中華麺と米麺が選べたのですが中華麺(mee)を選択。
チェンマイのカオソーイなどにも通ずるココナッツミルク仕立てのカレー麺なのですが、
なんちゅうか、これが抜群に美味かった!!
ココナッツミルクを用いたカレーって、味がポヤッとするというか、クリーミーに誤魔けがちなのですが、
ここのラクサ(というかココナッツミルクを用いた料理全般)、程よい酸味と香りで物凄くシャープな味なのです。
これはもう、シェフの腕としか言いようがありませんね。

★Deep Fried Fish Chuan-Chuan (Ikan Goren Chuan-Chuan) Marcket Price
イカンゴレン・チュアンチュアン。
カリッと揚げた魚に生姜と豆のスパイシーなペーストをかけた一品。
イシモチ的な魚が新鮮で美味かったです。

★Steam Spicy Fish Paste (Otak -Otak Stim) RM10.00
ニョニャの名物料理のひとつ、オタオタ。
魚のすり身にココナッツとスパイスをあわせ蒸したもの。

断面はこんな感じ。
すり身というには存在感ありありな魚と、意外にピリ辛な味わいが印象できます。

★Chicken with Black Nut (Ayam Buah Keluak) RM18.00(M)
(Per Piece of Nuts RM1.80)
「アヤム・ブア・クルア」・・・鶏肉を「クルアの実」とともに煮込んだ非常に独特な料理。
日本では全くなじみがない料理ですが、プラナカン文化においては伝統的なもので、これぞニョニャ料理らしいニョニャ料理とのこと。
そこまで言われたらいただくしかありませんよね!
真っ黒な「クルアの実」は硬い殻に覆われており、あらかじめ入っている割れ目からスプーンを入れて掬うと、ペースト状の中身が出てきます。

この、クルアの実の中身、見た目以上に濃厚な八丁味噌のような風味。
これ一個でご飯がお茶碗一杯イケるほどの濃厚さです。
この味噌風のペーストを鶏肉につけていただくわけですが・・・これが未知の美味さ!!
半年たっても鮮明に味を思い浮かべることができるほどのインパクトある味わいなんです。
あとで聞けば、なんとこのクルアの実、二日ほど水につけて柔らかくなったところで中身をこそぎ出し、スパイスを混ぜ合わせた後、また実の中へと戻すのだとか。
なんと手間がかかる料理!!実に有り難いものをいただいたようですよ。

帰りには色とりどりなニョニャ菓子をテイクアウト。



種類が実に豊富で迷ってしまいますが、なにせ安いのでドッチャリと買い込んでしまいましたよ(笑)

またこれが美味いのなんの。
お店で食べてよし、テイクアウトしてよし。
ニョニャ料理の世界を存分に楽しめる、かなり満足度高い店でした!
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といってもそれ何?って方がほとんどかと思うので簡単な解説をば。
15世紀以降マレー半島に移住してきた中華系移民のうち、現地に溶け込み同化した者たちはプラナカンと呼ばれ「プラナカン文化」という独自の文化を花開かせてきました。
マラッカやペナンで見られるパステル調の可愛い街並みもその名残り。
そんな中、地元民との混血である男性をババ、女性をニョニャと呼び、彼らの料理がニョニャ料理と呼ばれるようになったのです。
ニョニャ料理の特徴は、マレー系料理のスパイス使いと、中華系の食材や調理方法が融合した独特の味わい。
ペナンと並ぶニョニャ料理の本場とされるマラッカで、体験しないわけにはいきませんよね!!


「Nancy's Kitchen」
マラッカ中心地チャイナタウンに位置するニョニャ料理の人気店。
店前の看板にもニョニャニョニャ書いてありますね。
早速入店してみましょう!

あら?結構こじんまりしたお店ですね。
すでに満席・・・かと思ったのも束の間、二階席へと案内されました。

おっと意外に席数もありゆったりしているようです。
こちらのほうが落ち着きますね。

窓からの眺めもカラフルでプラナカン的。

一階の厨房を見下ろすこともできます。

これは良い眺め。
壁にはプラナカンの古い写真があれこれ。


異国の歴史に思いを馳せている間に、料理がやってきました。

うわぁ、見た目は地味ですね~(笑)
しかし最初に言っておきましょう。
この店のニョニャ料理、見た目は地味だが味はかなりレベル高い!!
ちょっとリピ確定なお店なんです。
それでは一つひとつの料理を見てみましょう。

★Peranakan Curry Chicken (Kari Nyonya) RM12.00(S)
まさにニョニャチキンカレーという名の料理。
ココナッツミルクにシナモン、レモングラスが効いた独特の風味。
これがニョニャかぁ!!

★Fried Nyonya Yellow Noodle (Mee Goreng Nyonya) RM6.00(S)
ニョニャ式ミーゴレン。
見た目普通の焼きそばで、実際焼きそばであることに違いはないのですが、魚醤に唐辛子がよく効いて美味すぎます。

★Chicken in Tamarind (Ayam Assam) RM12.00(S)
外はカリッと中はジューシーに調理された鶏肉を、甘酸っぱいタマリンドソースで「酢豚的」に仕上げた一品。
これはかなり中華とマレーの融合を感じる、新しい美味さです。

★Jackfruit with Coconut Milk (Nangka Lemak) RM10.00(S)
ナンカ・レマ、つまりジャックフルーツのココナッツ煮込み。
こちらでもちょっと珍しい感じで、週末限定メニューのようでした。
タイ料理のタム・カノンを体験したことある方ならお判りでしょうが、ジャックフルーツ独特の硬くもなく柔らかくもない食感が最高ですよ。

★Soursop Juice (Jus Durian Belanda) RM4.50
サワーソップというトロピカルフルーツのジュース。
バナナのような香りにライムのような酸味がちょっと面白いですね。

★Nyonya Laksa (Laksa Nyonya) RM6.00
ニョニャラクサ=ニョニャのカレーヌードルです。
中華麺と米麺が選べたのですが中華麺(mee)を選択。
チェンマイのカオソーイなどにも通ずるココナッツミルク仕立てのカレー麺なのですが、
なんちゅうか、これが抜群に美味かった!!
ココナッツミルクを用いたカレーって、味がポヤッとするというか、クリーミーに誤魔けがちなのですが、
ここのラクサ(というかココナッツミルクを用いた料理全般)、程よい酸味と香りで物凄くシャープな味なのです。
これはもう、シェフの腕としか言いようがありませんね。

★Deep Fried Fish Chuan-Chuan (Ikan Goren Chuan-Chuan) Marcket Price
イカンゴレン・チュアンチュアン。
カリッと揚げた魚に生姜と豆のスパイシーなペーストをかけた一品。
イシモチ的な魚が新鮮で美味かったです。

★Steam Spicy Fish Paste (Otak -Otak Stim) RM10.00
ニョニャの名物料理のひとつ、オタオタ。
魚のすり身にココナッツとスパイスをあわせ蒸したもの。

断面はこんな感じ。
すり身というには存在感ありありな魚と、意外にピリ辛な味わいが印象できます。

★Chicken with Black Nut (Ayam Buah Keluak) RM18.00(M)
(Per Piece of Nuts RM1.80)
「アヤム・ブア・クルア」・・・鶏肉を「クルアの実」とともに煮込んだ非常に独特な料理。
日本では全くなじみがない料理ですが、プラナカン文化においては伝統的なもので、これぞニョニャ料理らしいニョニャ料理とのこと。
そこまで言われたらいただくしかありませんよね!
真っ黒な「クルアの実」は硬い殻に覆われており、あらかじめ入っている割れ目からスプーンを入れて掬うと、ペースト状の中身が出てきます。

この、クルアの実の中身、見た目以上に濃厚な八丁味噌のような風味。
これ一個でご飯がお茶碗一杯イケるほどの濃厚さです。
この味噌風のペーストを鶏肉につけていただくわけですが・・・これが未知の美味さ!!
半年たっても鮮明に味を思い浮かべることができるほどのインパクトある味わいなんです。
あとで聞けば、なんとこのクルアの実、二日ほど水につけて柔らかくなったところで中身をこそぎ出し、スパイスを混ぜ合わせた後、また実の中へと戻すのだとか。
なんと手間がかかる料理!!実に有り難いものをいただいたようですよ。

帰りには色とりどりなニョニャ菓子をテイクアウト。



種類が実に豊富で迷ってしまいますが、なにせ安いのでドッチャリと買い込んでしまいましたよ(笑)

またこれが美味いのなんの。
お店で食べてよし、テイクアウトしてよし。
ニョニャ料理の世界を存分に楽しめる、かなり満足度高い店でした!
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