

「大岩食堂」
いやもう、店構えからして痺れます。
数年前まではインド料理マニアばかりが集う特殊業態だった南インド料理。
それがここまでカジュアルに、街の生活導線に溶け込んで存在するようになったなんて。
しかも、地元民と思しきたくさんのお客さんが、老若男女ひっきりなしに訪問してくるなんて。
日本において、南インド料理のカジュアル化に多大な貢献をしたのはやはり、「ケララの風」の沼尻さんであり、
さらに南インド料理を一般に広く、日常導線のなかに溶け込ませたのは東京・八重洲の「エリックサウス」と、その立ち上げに尽力された稲田さんであることは間違いない事実です。

そしてこの「大岩食堂」を立ち上げた大岩さんは、まさに「エリックサウス」出身。
駅前から続く生活導線で、誰もが気軽にふらっと寄れる南インド・・・「エリックサウス」の成功で実証されたこのビジネスモデルを、中央線沿線ならではの庶民感覚に応用したのがこのお店というわけでしょうか。

お会計は先払い式。
カレープレートならメインのカレーと追加トッピングをチョイス、その他ビリヤニもあったりします。
テイクアウトにも対応していて、ご近所デリ的な使い方も可能。
う~ん、便利じゃのう。

★カレープレート C ¥1100
・チキンカレー
・サンバル
・本日のベジカレー
・バスマティライス
・サラダ
・パパド
★フライドエッグ +¥100
★ラッサム(S) +¥200
★ヨーグルトライタ(S) +¥250
★玉ねぎのアチャール +¥50
ガッツリとオールトッピングしてみました。
木のお皿を使っているあたりカフェ的で、初心者にもハードルが低い感じですが乗っている料理は本格派。


カレーもラッサムも、まるで南インド・ケララ州の大衆食堂でいただくような、サラッと優しい味。
辛さ控えめながら、クミンにコリアンダー、マスタードシードといったスパイスが爽やかに香ります。

刺激が欲しい向きには卓上のピクルがオススメ。
酸味がガツン!ときて良いアクセントになりますよ。

こちらはカレープレートAのキャベツとニラのトマトマサラ。
ほとんど汁気なしでもはやトーレンと呼んでよいほどです。
ランチ時はライスおかわり自由。
食事として充分な満足感がありつつも、全くもたれない、全く重くない食後感が素敵。
単においしいだけじゃない、単にヘルシーなだけじゃない、南インド料理の良い部分が凝縮されたランチでした。

食後にはチャイがサービス。

こういうカジュアルな南インド料理店に家族でやってきて、幼いころからスパイスに慣れ親しんだ次の世代は、どんな素晴らしいカレー屋を作り出していくのだろう。
中央線高架下から日本カレー界の未来に思いを馳せると、とっても明るい気分に浸れるのでした。
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