
「タカリバンチャ」
タカリ族はネパールに住む人口15000人足らずの少数民族であるにも関わらず、
その料理へのこだわりと教育水準の高さで知られる民族。
ネパール本国では美味しいダルバートといえば、タカリ族のレストランというほどの人気だそうです。
日本では目黒「ラクシュミ」がタカリ族のダルバートを提供していますが、
そちらの料理はちょっとこってり目のいわゆる「インドネパール料理」がメイン。
タカリ族料理を前面に出した専門店は、この「タカリバンチャ」が初めてかもしれません。
なお、「バンチャ」とは「食堂」という意味です。

この日は平日夜の訪問だったのですが、驚くべきことにほぼ満席!
しかもよ~く見てみると、客の8割はネパール人なわけです。
在日ネパール人の間で「タカリ族のレストラン」がこれだけキャッチーというのも、なるほど半分おどろき半分ですね。
まずは珍しいお酒から。

★ジャイカッテ Jay Khatte ¥700
お米とお酒をバターで炒めたタカリドリンクとのことですが、かなりアルコール強めです!
有り体に言えば、「ポン菓子を浮かべた蒸留酒ストレート」って感じ。

★スペシャル・タカリタリ ¥2000
これがタカリ族のダルバート!
ネパール料理店としては比較的強気な価格設定ですが、
それも納得の豪勢な内容となっています。

ジンブーがふんだんに用いられたダール。
かなり独特な香りがするのですが、用いているクミンなどのスパイスがタカリ特有のものらしいです。
ニンニクも充分に効いて、このダールは癖になりますね!!
ちなみにダールやカレー、その他料理の内容は日によって変わるようです。

カレーは二種。
この日はチキン(ククラコマス)ともう一つ・・・なんと山羊!!
これは嬉しいです。
なんてったって山羊カレーが一番、ネパールらしさを感じることができますからね。
ライスは堂々のコシヒカリ。
日本の美味しい食材とタカリの料理技術の相乗効果で、これは相当美味しいダルバートとなっています。

★コーゲン・ロティ ¥350
こちらそば粉のロティとのこと。
パンケーキほどの分厚さがあり、食べてみると外はカリッと中はシットリ。
ネパールそばがき「ディロ(ディード)」に似た味わいながら、より食べやすい食感で良いですね。
カレーやダールに漬けていただくと香りが重層的になりなお美味し、です。
値段の割にボリュームもあり、非常に珍しいものですのでお勧めですよ。
(スペシャルタカリタリのライスをコーゲン・ロティに変更、なんてことも可能だそうです。)
味良く、盛り良く、満足満腹・・・と、ここで思わぬ事態が!!
ネパールの民族音楽がスピーカーから流れ始めたその時!!!

全員が立ち上がった!!!
そして・・・踊りだす!狂ったように!!!
うわぁ、これがネパールの熱気かぁ!!!
ディープ系のタイ料理店ではしばしばこのような光景に遭遇するものの、南アジア系では初めてかもしれん・・・
美人な店員さんがこちらにも寄ってきて、「踊りませんか?」と言ってくれたものの、こちら実は結構満腹なのと・・・
その直前までインド古武術で激しくアクションしていたこともあり(笑)、やんわりとご辞退。
うーん、いつもなら輪に入り込んでいるのですがね。

やがて音楽が激しくなり客も、さっきの美人店員さんも、ダンスがどんどん激しくなっていきます・・・
「お会計お願いします」など言えるわけもなく・・・
まさに進撃のネパール人!進撃のタカリ族!!!
完全にスイッチ入ったな。

また来ます。
今度は動きやすい恰好で。
●「カレー細胞」Facebookページもチェック。
https://www.facebook.com/CurryCell
⇩ランキング参加中⇩ 一日一回クリックおねがいします。




- 関連記事
-
- 空港で、浅草老舗洋食。「浅草ヨシカミ」(羽田空港第一ターミナル) (2015/01/12)
- 珍しいタカリ族料理のお店で珍しい料理と珍しい体験。「タカリバンチャ」(大森) (2014/08/24)
- 大森で、ベンガル白カレー。「インド食堂 リム」(大森) (2014/07/23)