そしたら何やらカレー臭。

「ヴィナーヤ 鶴見店」
え、ヴィナーヤって言ったら、西麻布のあのお店と同じ名前やん。
でもあっちは某有名シェフを擁して鳴り物入りでオープン、その後シェフは抜けたものの今も高いレベルを誇るインド料理の名店。
こんな鶴見の住宅地に、プレハブ小屋の支店など出すはずが・・・
いや、でもお店のロゴも同じだぞ・・・

驚くことに、やはりここ、「ヴィナーヤ西麻布」の支店でした。
御徒町と恵比寿に支店を出した話は知っていたものの、まさか鶴見にとは。
店員さんは(おそらく)インド人。
無言でメニューを渡してくれ、オーダーすると無言で去っていきました。
ちゃんとオーダーが通っているか一抹の不安を覚えながらもまぁ、向こうも言葉の通じない異国で不安なんだろうと。
しかも店内を見渡すと、豹柄短パンにビーサンで金のネックレスに金のブレスレットな金髪あんちゃんが店内で大声ケータイしてたりと、流石は鶴見という感じの世紀末感。
インド人店員の彼としては毎日がビクビクものかもしれませんからね。

★Bセット ¥850
二種のカレーとチキンティッカがついたランチセットを注文したのですが、
驚くべきはライスとカレーの極端なボリュームバランス!!
お米好きにはたまらないのでしょうか。

カレーはマトンとシーフードを選択。
スパイスの香りは飛んでおり均一な味わいですが、ホールのクローブ&カルダモンが少し入っているあたり、かすかに名店の片鱗。
チキンティッカはかなり油っこく、竜田揚げのように色黒で、そういう意味でジューシー。
よく「骨まで柔らかい」という表現がありますが、こちらは肉が「骨のように硬い」仕上がり。
まぁ、流石に擁護できない感じではあります。
・・・・かように極力柔らかい表現で書いてはみたものの、状況は想像の通り。
普通ならスルーするところなのですが、お店が「ヴィナーヤ」だけに見過ごせないものが。
思えばオープンの際、某スターシェフで話題をさらった「ヴィナーヤ西麻布」ですが、その後お店とシェフは決裂。
シェフが変わってもオープン時のレシピを継承し味をキープしていたのですが、その後チェーン展開を開始。
で、その結果がこれというわけですから、華々しい「ヴィナーヤ」のデビューを知る者としては非常に複雑な思いなのです。
チェーン展開が必ずしも良くないと言っているのではなく、メニューやレシピへのこだわり、スタッフへの教育、一貫したポリシーやブランディングなしに、いたずらに店を増やせば、今まで築いた名声など簡単に消え去ってしまう。
それはあまりに勿体ない、勿体なさすぎます。
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