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カレー細胞 -The Curry Cell-

あらゆるカレーを紹介し続けるプロジェクト。 時々、珍生物記事もアップするのでマニアは要チェック! 【禁無断転載】写真、文章を転載希望の方はコメント欄などでご連絡ください。

団地内の南インド大衆食堂をどう捉えるべきか。「シャンティサガー」(東陽町)

先日免許更新のため、東陽町にある江東試験場に行きました。

過去5年間無事故・無違反その前に無運転な私は、最寄りの指定警察署でも手続き可能だったのですが、持参写真を使えるのは試験場のみということで。

というのも前回の更新で写真撮影時、前髪が変な感じでバサッと落ちた瞬間激写され、五年間その写真と付き合うことになった反省から、今度は前もって写真を撮っておこうと決めていたわけですね。

とまぁそんな理由で東陽町まで来たわけですが・・・一応もう一つの理由というのもあるわけです。

それは・・・インド料理。

試験場入口交差点の脇にそびえる大型団地。

その敷地内に、色々な意味で興味深いインド料理店があるのです。


「シャンティサガー」

2000年代初頭、今ほど南インド料理店が多くなかった頃に、
現地風の美味しい南インド料理を出す店としてマニアの支持を集めた「シャンティサガー」。
その後東陽町から吉祥寺へと移転、変わらず南インド料理を提供していたこの店ですが、
2011年に再び古巣の東陽町へと戻り営業を再開。

それがこの団地内の店舗というわけ。

ならばなぜ、そんなに話題にならないの?というのがポイントなのですが、
実はこの2011年に再開した「シャンティサガー」のネット口コミ評価が、ビックリするほど低いわけです。
(2013年10月現在食べログ2.88点、味評価2.58点)

オールドマニアからは良い評判しか聞かない「シャンティサガー」、
若い世代からはネガティブな評判しか聞かない「シャンティサガー」、
その実体は果たして・・・これは自分の舌で判断するしかないですよね。


店内の雰囲気は例えるならば「地方遊園地の園内食堂」。
何故か「やきとり」の赤提灯が揺れています。

ランチメニューを見れば、以前提供されていたランチミールス(南インドターリー)はなくなっていました。

明らかに南インドとわかるメニューは、選べるカレーの中のサンバルくらいかな。

ちなみにディナーではドーサやビリヤニ、インドのスイーツなどに加え、日本の焼鳥もラインナップとのこと。
ああ、あの赤提灯・・・なるほど。


★スペシャルランチセット ¥1200

カレー三種
ナンorライス
サラダ
シークカバブ
タンドリーチキン
デザート

カレーはマトン、野菜、そしてサンバルを選択(そりゃやっぱりね)。

南系のお店ということで、ナンではなくライスをオーダーしました。
南インドのシャバシャバカレーとナンの合わなさっぷりといったら致命的ですからね。
フレンチトーストに味噌汁かけるようなものですよ。


写真左からマトン、サンバル、野菜カレー。
まぁなんという庶民的ビジュアルでしょう。

マトンは少しトロッとしたベースに肉がポン、と。
どこかで食べた味・・・と思ったら、かつて赤坂で激安インド料理として話題になった「福丸スパイス」のカレーに似ている・・・
確か「福丸スパイス」も名店「東神田スーリヤ」の元シェフでしたから、ちゃんとしたインド人のシェフがインド人の感覚で、コストを抑えた大衆向けカレーを仕込むとこうなるのかしら・・・と思った次第。

サンバルは香りがあまりなかった(14時過ぎという時間のせいかもしれません)のですが、標準的な味わい。

野菜カレーは意外なことにパニールがメイン。味は意外に濃くハッキリしていました。

付け合せのキャベツのポリヤル的なものは、浅漬けキムチのクミン和えって感じで初体験。

サラダはいわゆる普通のサラダです。

カバブとタンドリーチキンはジューシーさはなく、かなり乾いた食感。
ただそれが一概にだめかというとそうではなく、ジャーキー的に味が濃縮されているともいえる。
肉料理の何を美味いと感じるかは国によってバラバラですし、
元々スパイス料理ってのは、鮮度が良くない食材を美味しくいただく工夫として重宝されてきた歴史もありますから、さらに主観によって印象は大きく変わるものなのでしょう。
特にタンドリーチキンは、日本の一般的なものとはスパイスの配合が違うのでしょうか、
独特の香りというか匂いがダメな人はダメかもしれませんね。

そして別皿に盛られたライス、ホクホクに炊かれた日本米なのですが、これがドカ盛りクラス。
(この店の過去の記事では「ライスが少ない」との意見が多かった様子。極端に改善したのかもしれません)
お替りなど考えもつきません。

デザートはマンゴームース。


★ラッサム ¥450

ランチメニューではないのですが、お願いしたら作っていただけました。

すっきりした中にショウガとクミンが際立った味わい。
かなり大味ではあるけれど、ミールスのお伴、味噌汁がわりにガブ飲みする汁ものという位置づけが逆に明確。
ドカ盛りライスをやっつけるのに大活躍しましたよ。


確かにお店自体かなり鄙びた雰囲気。

一品一品の料理もかなり簡素なもの。

食材もそんなに高級なものを使ってない感じはするんです。

つまり一般の日本グルメ的な評価軸としては「残念な店」となっちゃう可能性が高い。
それはよくわかるんです。

でも、なんだろな・・・それだけで片付けてはいけない何か。

あ、そうだ。そうそう。

日本人だって、近所の街の居酒屋や大衆食堂の気兼ねない味が食べたくなる時ってあるでしょ?
でもだからってその店の料理としてのグレードがとか、ミシュラン的評価はとか、考えたりしないはず。
もっと別の存在価値がその店にはあるんです。

そんな店に海原雄山あたりがズンと来て、味噌汁一口飲んで「帰るぞ」なんて席を立ったとしても、
「じゃぁ最初から来るなよ」と思うわけで。

でもってそういう居酒屋や大衆食堂って、そんな高級な食材使ったりしないし、凄く手間をかけた調理をしないんだけど、「そう、これこれ」ってイメージをサッと提供するわけで。
つまりそこには店と客の間に、「どの辺に気を配り、どの辺に無頓着で構わないか」の共通認識があるわけです。

そうだ、その共通認識ってのは生い立ちとか文化に大きく関わっていて、
多分この「シャンティサガー」の料理ってのは、「抜くとこ抜いた大衆食堂」としてのインド料理なんだ。

けど、「どの辺に気を配り、どの辺に無頓着で構わないか」の認識が日本とは幾分ずれている節があって、
だから日本のグルメと呼ばれる人たちの印象がだいぶ悪いにも拘らず、
この日もインド人のおっさん客ばかり来ているという状態なんだな、多分。

確かに同じ南インド系でも「ダルマサーガラ」や「ニルワナム」のような「異国の料理を極めた凄み」もない。
西インド料理「レカ」のように「今まで食べたことのない興味深い料理」でも、もはやない。

ひょっとしてここ、食べログのような「日本人客の評価を平均化」する昨今のシステムには最も不向きなお店かもしれません。

ある種、心のバックパッカー度(許容度?)が問われるお店とでもいうべきか。

でも一方で会社帰りの日本人おじさんのために「日本の焼鳥」を用意したり、
パンダ好きな子供たちの歓心を得る為に「パンダカレー」なるメニューを開発したりと、
異国の地で頑張ってる感じは、どうしたって憎めないわけですわ。

ただ・・・この日は夜まで結構胃がもたれましたけどね。
私も胃袋まではインド大衆化ができていないようで。

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シャンティ サガー

昼総合点★★★☆☆ 3.3



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コメント

Re: シャンティサガー・・・

> 明日(平成27年11月30日)で閉店ですって。

あら、11/20ですか?結構な老舗でしたのに・・・情報ありがとうございます。

  • 2015/11/20(金) 02:11:01 |
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  • ropefish #-
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  • 2015/11/20(金) 00:28:10 |
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