
『インドカレー専門店』
『シュンドル ボン』

『本場インド人が心を込めて作っています』

『美しい 森』
『シュンドル ボン』
大体にして、日本に暮らすインド人はカーストが高く裕福だったり、または裕福なインド人のお抱えだったりすることが多いため、インド人が経営するインド料理店ってのは豪華な雰囲気の店が多いんですよね。
(神戸、葛西などのインディアンタウンには例外あり)
『本場インド』を標榜しながらも、どこか素朴だったり、チープだったりする店の大半はインド人ではなく、ネパール人か、バングラデシュ人か、パキスタン人によるもの。
ただ面白いことに、どれだけ『本場インド』を強調しても国民性は滲み出てしまうもので、
例えばネパール人ならお店の壁にエベレストの写真を飾ってしまうし、
パキスタン人なら金属の器をズラリ並べ、暗めの照明で重厚な雰囲気にしてしまうし、
バングラデシュ人なら、日本人が思いもよらないような質素で鄙びた雰囲気を作り出してしまう・・・
ある程度経験値を積めば「あ、多分そうだろうな」とわかるようになるものなのですが、
このお店の場合・・・

恐るべき質素さ!!!

・・・やはりバングラデシュのお店でした。
真ん中にはインドの旗があったのかもしれませんね。

★生ビールS ¥400
バングラデシュといえばモルツ(嘘)。
基本ムスリムの国ですから。
メニューには基本的なインド料理に混じって、ちょこちょこと面白いものが。
サモサにも「サモサ」と「シンガラ」の両方があったり、
(インドのサモサにあたるのが「シンガラ」、バングラデシュの「サモサ」はもっとパリッとした感じ)
ライスに「プラウ」が選べたり。
しかしあいにくこの日は「サモサ」も「シンガラ」も「プラウ」も売り切れ。
でもこんな素敵な料理を見つけましたよ。

★フィッシュコルマカリー ¥950
バングラデシュ特有の「白いコルマ」。
カシューナッツを用いたクリーミィなカレーです。
胡椒がたっぷりかかっており、コルマとしては辛口。
生姜もしっかり効いて悪くない仕上がりです。
使用している魚はカジキでした。

さて、カレーにあわせる炭水化物はライスやナン・・・ではちょっとつまらないので、
チャパティを頼もうとしたところ、
「それ、ナンと同じよ」と店員さん。
ははぁ、普段からよく出るナンのほうが作り慣れてるから、そっちへ誘導したいんだなぁと推測。
でも、ズッシリしたナンよりも、日常食としてのチャパティがいいんだよなぁ・・・
「ナンと同じ、でも薄いよ」
なるほど、知らない人ならここで、「じゃぁ、ナンで」となるでしょう。
しかし私はこう言います。「じゃぁ、チャパティを」。

★チャパティ ¥300
・・・ここで、驚きの事実発覚。
店員さんが「ナンとおなじ」と強調した真意は、別のところにありました。
このチャパティ、通常チャパティに用いる全粒粉ではなく、ナン生地で作ってます。
つまりこの店のチャパティ=「膨らませなかったナン」。
まさに店員さんの言ってたとおり(笑)
店員さんは事前の説明責任を果たしていますから、何も言うことはありませんね。
通常のナンよりも密度が濃い分、さらにズシッとした味わいでしたよ。
・・・こりゃあ一本とられたワイ。
ちなみにこのお店、オープンテラス席もあります。

バングラデシュらしく、超素朴ですけどね。
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