その厨房で働いていた方が2006年新潟で立ち上げたお店、それが「VOVO(ボボ)」。
今や新潟を代表するカレー店となった「VOVO」ですが、
2013年4月、なんと東京・学芸大学駅前に二号店をオープン。

まさに凱旋というか、逆輸入というか、Uターンというか・・・
同じく「GHEE」出身の方が京都烏丸に立ち上げた「カマル」の二号店も2013年2月に東京・中野に進出、
「GHEE」のバイト経験があるNIGO氏による「カリーアップ」、「GHEE」の赤出川氏指導による「カフェ・ド・モモ」に加え、本家本元のレジェンド赤出川氏自身も遂に神宮前「GHEE」を再始動!!
まさに全ての「GHEE」系カレーが東京に集結!!というもの凄い事態になっているんです。

この日はランチでの訪問。
カレーの基本ラインナップは、オリジンである「GHEE」と共通です。
・・・ならば「GHEE」系の神髄ともいえる、ビーフを頼まない手はありませんね。

★コンビ(ビーフ+ベジタブル) ¥1000
ランチ時にはコンビの片方はベジタブルでフィックス。
その代わりシングルと同等の価格でいただくことが出来るんです。(ディナータイムはコンビ¥1300)

基本的なカレーレイアウトは「GHEE」系に共通のモノながら、フラットに均されたライスが印象的。
これは中野「カマル」などにも共通する仕立てですね。
さらに「VOVO」特有のレーズントッピング・・・マルジェラのタグみたいなレイアウトが楽しいです。
サラダが別盛りなのも本家とは違う点ですね。

で、肝心のお味ですが・・・本家に勝るとも劣らないスパイスオイルの量!!
さらに本家「GHEE」ではビーフカリーにまるまる一本入っていた赤唐辛子がこちらでは刻みで入っており、
激辛カレーと呼んで差し支えない辛さを引き出しています。
「GHEE」系の印籠ともいえるクローブの香りも、本家ほどではないもののしっかりと主張しており、
まるでチャーシューのように表面カリッと焼き上がったビーフもまた絶妙。
野菜カレーのほうもビーフに負けず劣らず良い意味でオイリー。
スパイスの香ばしさが野菜を包み込んでこれまた絶妙。
これは「GHEE」本家を除けばトップクラスに旨いカレーじゃないかしら。
ちょっと思ったのは、確かに「GHEE」の系譜に連なるカレーには違いないのですが、
「GHEE」=赤出川氏のカレーに寄せようとはしていない感じが逆に、独自の旨さに繋がっているような印象。
新潟「VOVO」を経て、「GHEE」の系譜としては三代目にあたるこのお店。
徳川三代将軍家光のように、オリジンの呪縛から逃れ独自の光を放つことができるのは、
三代目の特権なのかもしれません。
「GHEE」のファンにも、そうでないカレー好きにもお勧めできるお店ですよ。
但し、それなりに辛いのでご注意を。
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